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育児短時間勤務の薬剤師と既存薬剤師間で摩擦が生じて雰囲気最悪です。

カテゴリー: [パート薬剤師, 不満とその解消法, 派遣薬剤師]
記事公開日:2016年12月1日

育児短時間勤務の薬剤師とその制度を利用していない薬剤師と間で摩擦が生じて雰囲気最悪です。

数年前に時短勤務制度を充実させたらしいのですが、そうしたら時短勤務の薬剤師と事務ばかりになってしまいました。

日中は人がたくさんいますが、16時になると一気に人が減ってしまいます。

その分の仕事が私に回ってきて残業が毎月50時間を超えています。私も早く帰りたいと思っているのですがどうにかならないのでしょうか?(20代女性薬剤師)

時短勤務制度とはどういうものでしょうか?

短時間勤務制度とは

短時間勤務制度(所定労働時間の短縮措置)

  • 事業主は、3歳に満たない子を養育する従業員について、従業員が希望すれば利用できる、短時間勤務制度を設けなければなりません。
  • 短時間勤務制度は、就業規則に規定されるなど、制度化された状態になっていることが必要であり、運用で行われているだけでは不十分です。
  • 短時間勤務制度は、1日の労働時間を原則として6時間(5時間45分から6時間まで)とする措置を含むものとしなければなりません。

厚生労働省ホームページより抜粋

育児・介護休業法により上記の短時間勤務制度を設けることが義務付けられています。

法律では「3歳に満たない子」となっていますが、それより長い制度を設けることは可能です。

実際、薬局によっては「3歳になるまで」ではなく「小学校入学するまで」や「小学校3年修了まで」時短勤務可能といった独自の制度を設けています。

制度の充実は仕事と育児を両立させるうえで必要なのは間違いありません。

でも・・・

薬局で働く職員は薬剤師も事務も圧倒的に女性が多いのです。

短時間勤務制度が充実していくと薬局にどのようなことが起きるでしょうか?

短時間勤務制度の充実により薬局で実際に起きた弊害

事例1)女性薬剤師4人が毎年1人ずつ結婚。妊娠出産という流れになった。

1年間の育児休業は重ならなくて何とかなったが、復帰後は全員が時短勤務を希望したので、閉局まで働ける常勤の事務スタッフがいなくなってしまった。

他薬局からの異動・支援で何とかしていますが、最低でもあと数年はこの状況が続きます。小学校3年生までの制度なので・・・。

事例2)本当は混雑する夕方に人を多く配置したいが薬剤師が時短勤務を希望しているので別の薬局から支援をもらって何とかしている。

時短勤務で不足する時間帯を補うため多店舗へも影響が出てしまっている状況です。

事例3)時短勤務の人が増えたので薬剤師を何とか補充した。これで一安心だと思っていたらその薬剤師もすぐに妊娠が判明。

めでたいことなのですけどね。

事例4)育休終了後はすぐに復帰する予定だったが保育園に入れず復帰が遅れるとの連絡。薬剤師不足が解消できない。

これ切実です。保育園に入れないので時短勤務すらできない。復帰予定の薬剤師も大変ですが、待っているこっちも大変です。

事例5)子供がいるから早く帰れる薬剤師と結婚していない女性薬剤師との間に摩擦が生じている。残った仕事が未婚の女性薬剤師の方へ回されて長時間労働に。

不公平感が出てしまっています。残された薬剤師へのフォローが必要ですね。

全部実際の話です。

時短勤務のスタッフ(薬剤師だけでなく事務スタッフも)ばかりだと忙しい夕方から閉局の時間帯に人が少なくなり、残った人に仕事が集中してしまいます。

制度利用の申し出があった場合はいくら人手が足りないからといっても受け入れなければなりません。

理解ある職場にしなくてはいけないことはよくわかっているのですが事務全員が時短勤務となるとさすがに仕事が回りません。

薬局内で時短勤務の社員と既存社員に摩擦が生じないようにする方法

短時間勤務制度利用の意義、決まっている事(ルール)を明確にしておく

短時間勤務制度について薬局責任者が理解しているだけではダメです。利用するスタッフはもちろん、利用できない(しない)スタッフにもしっかり説明しておくことが必要です。

今は利用しないスタッフも今後は自分が時短勤務をすることになるかもしれません。いずれは自分も・・・思えば制度の詳細を知りたいと思うはずです。

時短勤務利用者に育児の大変さを話してもらう

子供がいない人には育児の大変さを理解しづらいのは仕方ありません。短時間勤務制度利用者に、早く帰れて助かっていることをスタッフに話してもらいましょう。お互いの理解が深まるはずです。

時短勤務=2時間早く帰るではない

勘違いしている人が多いのですが、時短勤務=2時間早く帰れる制度ではありません。短時間勤務制度は1日の労働時間を原則として6時間にするというものです。

2時間遅く出勤するでも良いし、1時間遅く出勤して1時間早く帰るでも問題ありません。保育園の送迎の関係で難しいかもしれませんが、薬局の開局時間の都合もありますので制度利用者とよく話をしてみる事が必要です。

就業規則で時短勤務取得期間の上限を設ける

本当に必要な期間だけ時短勤務が使えるという仕組みづくりが必要です。ただずるずると上限まで利用するのではなく、決まった期間のみ分割で取得してもらうというものです。

ただし1薬局だけでどうにかなる問題ではありません。人事部が絡んできますね。

全体の仕事量を減らす

無駄な業務はないかと常日頃見直すことによって、残ったスタッフへの業務の集中を防ぎます。仕事を全て残業して終わらせるのではなく明日へ回せるものはやらないという選択も必要です。

先を見据えた人材採用

結婚・出産のタイミングまではさすがに見通すことは誰もできませんが、同じ年代の人を重ねて採用しないなどある程度工夫が必要です。

薬剤師の場合はパートや派遣を利用

派遣薬剤師であれば、薬剤師が復帰するまでの人が足りない期間だけ働いてもらえます。また午後から働けるパート薬剤師を雇うなどして人材不足を補うことが必要でしょう。

フルで働ける派遣薬剤師や、午後から閉局まで働けるパート薬剤師は重宝されるということです

午後から最後まで働いてくれる薬剤師はうちの薬局でも欲しいです。でもいないんです。

そういう働き方ができる薬剤師がいたら好条件で迎え入れてくれること間違いありません。

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どの薬局でも時短勤務の問題は生じ得ます。会社全体が時短勤務を含む育児に理解がある所で働くことができればこのような問題に巻き込まれずに済みます。

今求職している女性薬剤師へ。今後結婚、出産・育児を考えているのであれば育休・短時間制度の充実度だけでなく社員全体へどのように浸透させているかという姿勢もよく見ることが大切です。

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