薬局の辞め方と退職の伝え方・切り出し方│薬剤師向け退職術8選
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退職の切り出し方で悩んでいる薬剤師

退職することを決心したのですが、どうやって辞めたいと伝えればよいのでしょうか?

どのタイミングで誰に伝えれば良いですか?退職願はいつ渡すのでしょうか?

薬局の辞め方を教えてください。

  • 転職をすることを決めたものの、上司に退職を申し出るのが苦痛
  • どのタイミングで、なんて話しかければよいのかわからない
  • 忙しそうにしていると話しかけづらいし、他の人がいるところでは退職の話は出しづらい
  • なかなかいいタイミングが見当たらない
  • 今か!と思っても緊張してしまって、結局声をかけられずに終わってしまった・・・
  • そもそも退職方法、退職のしかたってどうすればいいの?

あなたもこのようなことで悩んでいませんか?

pharma

私もこのような経験がありましたので気持ちは痛いほどわかります。

この記事では、上司に退職を申し出る際、どのタイミングで何を言えば良いのかを解説しています。

最後まで読んでいただければ、あなたはもう大丈夫。明日の今頃には、退職の申し出に成功してスッキリした気分でいることでしょう。

本記事の内容
この記事を読むと次のことがわかります。

自己紹介

pharma_di(ファマディー)

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ストーリーズでは内容の濃い情報を発信中≫ ファマディー

全国に300店舗以上運営している大手調剤薬局チェーンの大型店舗で管理薬剤師をしています。

管理薬剤師歴は15年以上。現在は転職サイトの担当者と連絡をとりつつ、中途薬剤師の採用活動にも携わっています。
【私が薬剤師採用のために連絡を取っている≫おすすめの薬剤師転職サイト

面接をした中途薬剤師は軽く100人を超えました。

私は過去2回転職をしていて、1回目は大失敗。ブラック薬局で過ごした数年間は地獄そのもの。

ブラック薬局に入らない方法、そこから脱却した方法を他の薬剤師にも役立ててほしいと思い、当サイト「薬剤師のための転職ブログ・ファマブロ」を始めました。

このサイト内の記事は『過去2回の転職経験』と、『現在の薬剤師採用業務の経験と知見』を基に全て私が1人で書いています。

≫詳しい自己紹介

結論
上司に伝えるのは、たった一言だけ。「ちょっとお話があるのですが、お手すきの時にお時間よろしいでしょうか。」

あとは勝手に話が進んでいきます。

pharma

薬剤師や事務から退職の申し出を受けたことがある、管理薬剤師の私が解説します。

【薬剤師向け】上司への退職の伝え方・切り出し方8つのポイント

【薬剤師向け】上司への退職の伝え方・切り出し方8つのポイント

「ちょっとお話があるのですが、お手すきの時にお時間よろしいでしょうか。」

この言葉さえ言えれば、あとは上司が察してくれます。時間をつくってくれて上司から声をかけてくれるはずです。

あとは勝手に退職の話が進んでいくのですが、それでもまだ不安な方もいるでしょう。

大丈夫です。

退職の申し出をする際に注意すべき点をもっと詳しくまとめておきました。

これを知っておけば、退職について怖いもの無しです。

【薬剤師向け】上司への退職の伝え方・切り出し方8つのポイント

  • 誰に言うとよいか⇒直属の上司に
  • いつ言うのがよいか⇒他のスタッフがいない場所で
  • 切り出し方⇒神妙な面持ちで相談という形で切り出す
  • 退職の伝え方⇒他の人に聞こえないように小声で直接伝える
  • 退職を伝える時期はいつがいいか⇒退職を決心したら早めに伝える
  • 退職の理由を聞かれたら⇒不平不満を言うのではなく個人的な退職理由を述べる
  • 退職を引き留めようとしてきたら⇒退職の意思は固いということを見せる

直属の上司に伝える

退職の意志を一番最初に伝えるべきは直属の上司です。

退職したい旨を伝えるのは直属の上司でなくてはいけません。

1つ飛ばしてもいけません。絶対にココは間違えないように。

いくら転職の原因が直属の上司であってもです。

あなたが一般薬剤師であれば勤務している薬局長(管理薬剤師)が直属の上司となりますし、あなたが薬局長(管理薬剤師)であればその上のエリア長や部長などに伝えます。

すんなりと今の薬局を辞めたいのであればここは100%守りましょう。ここを間違えると話がこじれてややこしくなります。

すんなり辞められるものも辞められ無くなってしまいますから気を付けましょう。

退職の申し出は直属の上司に、
退職の申し出は直属の上司へ。

直属の上司を飛び越えて退職の申し出をするのはだめ。
直属の上司以外の人へ退職を申し出る。

ある薬剤師は直属の上司を飛ばしてその上の役職の人に対して退職を申し出てしまいました。

これにより、この薬剤師の直属の上司は大変困惑。そのエリアの状態を把握している上長の顔に泥を塗るばかりでなく、人員配置や支援調整などの業務に支障をきたします。

もう一つ上の役職の人と退職の話をしている段階では本来申し出を受けるべき直属の上司は知る由もなく、その結果その後のシフト調整は大変だったそうです。

他のスタッフがいない場所で伝える

退職というデリケートな問題は、他の人達にも影響を及ぼしてしまいます。


他のスタッフへの影響をなるべく少なくしたいと上司は考えるはずですから、退職が確定するまでは内緒にしておくべきです。


他のスタッフに聞かれてしまわないように、上司と1対1で話をしてください。

神妙な面持ちで切り出す

もし言葉がなかなか出てこなかったら、神妙な面持ちで『ゴニョゴニョ』と言えば大丈夫です。

「ご相談があるのですが少しお時間よろしいでしょうか?」と切り出せなくても、神妙な面持ちで困っていれば上司は何か察してくれるはずです。

退職の意志を伝える際は、相談という形で切り出す

最初の段階は、上司に退職したい旨を伝えることが目的です。

決して次のように言ってはいけません。

  • 「辞めさせていただきます」
  • 「○月○日までに辞めます」
  • 「辞めてもいいですか?」
  • 「すでに上には伝えてあります」

退職の伝え方はとても重要です。退職までの流れがスムーズにいくかどうかが決まるからです。

他の人に聞こえないように小声で直接伝える

メールや電話、チャットではなく直接対面で伝えてください。

薬局が狭いから話すと他のスタッフに聞かれてしまうからと、LINEやfacebookなどのSNSで退職の申し出をしてはいけません。

退職の意志は早めに伝える

退職の意志は早めに伝えましょう。

就業規則によりますが、最低でも1ヵ月前までには退職の意志を申し出る必要があります。

余裕をもって退職したい日の2か月前くらいには伝えた方が良いでしょう。

あなたの抜けた穴を埋めるために代わりの薬剤師を連れてこなくてはいけません。引き継ぎの期間も必要です。なるべく早めに退職の意思を伝えましょう。

退職の申し出は余裕をもって早めに。
退職することを決めたら、余裕をもって早めに退職の申し出をしましょう。

就業規則に「2週間以上前」や「1か月以上前」に退職を申し出ることと書いてあったとしてもです。

退職の申し出が急すぎるのはNG
退職の申し出が急すぎる

ある薬剤師は退職の申し出から2週間後が最終出勤日となりました。どういう話し合いで退職日が2週間後に決まったのかはわかりませんが退職の申し出が遅すぎます。

2週間では後任の薬剤師を決める時間が足りません。この薬剤師の急な退職により支援を出す必要に迫られた薬局はもちろん、支援をもらう予定だったがこの薬剤師のせいで支援をもらえなくなった薬局もあり、そのエリアは大混乱となりました。

理由を聞かれたら、不平不満を言うのではなく個人的な退職理由を述べる

退職の申し出をしたらそのあと上司は辞めたい理由を聞いてきます。100%聞いてきますのであらかじめ退職の理由をまとめておきましょう。

給料に対して不満が理由でも休みが取れないのが理由でも、薬局内の人間関係が理由であっても、全てを正直に伝える必要はありません

不満を伝えるとそれを引き留めの材料とされてしまいます。その不満に対して上司から改善策を提示されたらどうでしょうか。

すんなり辞められなくなってしまいますね。

このまま、この薬局にいるのは絶対に無理であるという理由を伝えましょう。

≫上司が納得する薬剤師の退職理由

理由を聞かれたら、不平不満を言うのではなく個人的な退職理由を述べる
退職理由は個人的なものに。

退職日まではその会社の社員です。黙って最後まで頑張って働きましょう。

退職の申し出で不平不満ばかりならべるのはNG
退職理由で不平不満を言いまくる。

ある薬剤師は退職の申し出の時に会社への不平や不満を並べました。退職が決まってから、最終出勤日の間もも周囲に文句ばかり言っていたそうです。

薬剤師の業界は狭いです。悪い噂はすぐに広まります。転職先に悪い噂が届くこともあるでしょう。

よほど嫌なことがあったとしても退職の申し出で不平不満や文句を言うのは我慢しましょう。

退職の意思は固いということを見せる

退職の申し出は相談という形で切り出すというようにと書きました。

退職しようかどうしようかを相談するのではありません。

いつ辞めさせてもらえるかについて相談するのです。

上司に退職を切り出した時点で、あなたが退職をすることはもう決まっているのです。

退職の申し出をしたときに上司から引き留められた場合はこちらの記事に対策をまとめました。

≫退職の申し出を引き留められたら

退職を引き留められても退職の意志は固いこと、この薬局にいては自分にとって退職の理由が解消されない事をしっかりと上司に伝え続けます。

迷いを見せるとそれが引き留め工作の材料にされてしまいます。

『退職の意志は固いから引き留めてもムダですよ』という気持ちが伝わるように対応しましょう。

もし他の薬局への転職が決まっているのであればこの時点で伝えても良いでしょう。

薬剤師が上司に退職を切り出してからの流れ

上司に退職を切り出してからの流れ

 上司に退職を切り出してからの流れ

  1. 上司からの退職引き留め
  2. 退職日の相談・決定
  3. 退職届の提出
  4. 担当業務の引き継ぎ
  5. 退職日(貸与されていた物品の返却)

上司からの退職引き留め

あなたが優秀であればあるほど、必要な人財であればあるほど、上司からは辞めないでほしいという退職引き留めがあるはずです。

退職引き留めの対処法についてはこちらにまとめました。

もし、引き留めがなかったら退職日の決定に進みます。

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なんとなく辞めそうな薬剤師というのは上司から見ればだいたいわかります。

もしその薬剤師から退職の申し出があった場合には引き留めないということが、薬局長(管理薬剤師)とその上司との間で既に話がついていることがあります。

≫引き留めが大変だと思っていたのにすんなり退職できました

退職日の相談・決定 退職日の決定時に少しだけ譲歩する

引き留めは無理だとわかったら、今度は退職日をなるべく伸ばしてほしいという要請が来るはずです。

そんな時にはその要望に少しでも応えてあげましょう。

就業規則の通りに○月●日で辞めさせて欲しい!と退職の権利を主張して強気に出ても良いのですが、揉めずにすんなりと辞めたいのであれば相手の要望に少し譲歩してあげましょう。

退職日を遅らせるなど会社の事情も考慮して譲歩してあげましょう
退職日を少し遅らせるなど、会社の事情も考慮してできる範囲で譲歩する

ずるずると退職日を引き延ばすのはよくないですが、退職日や最終出勤日を少しは譲歩してあげましょう。

退職日や最終出勤日について譲歩することなく自分の意見を押し通した
退職日や最終出勤日について譲歩することなく自分の意見を押し通す。

「2週間後に辞めます、もう無理です」こう言い残してそのまま消えていった薬剤師がいます。

後に残された薬局スタッフはどう思うでしょうか。業務は滞りなく進めることができるでしょうか。

あまりにも薬剤師、いや社会人としての配慮に欠けています。

退職願・退職届の提出

退職日が上司との間で決定してから退職届を提出します。退職届には退職日を記載する欄があるはずですから、退職日が確定してからでないと書けません。

会社に退職届のフォーマットがある場合もありますので上司に確認しましょう。

いきなり上司に辞表を提出するということは絶対にしないように。

退職届は、退職が決まってから提出するものです。

この頃には薬局のスタッフに対してあなたが退職することが公表されます。

担当業務の引き継ぎ

薬局内で担当している業務を次の薬剤師に引き継ぎます。漏れなく引き継げるよう、今まで自分でやってきた業務内容をしっかりとまとめておきましょう。

後任の薬剤師が困らないように、担当業務の引き継ぎをしっかり行うのが良い。
後任の薬剤師が困らないように、担当業務の引き継ぎをしっかり行う。

担当業務の引き継ぎをしないで辞めていくのはNG
引き継ぎをしないまま退職していく。

辞める前には担当業務の引き継ぎを行うのは当然です。もし引き継ぎを行わなければどうなるでしょう。

残されたスタッフが困ってしまいます。

退職日(貸与されている物品の返却)

退職の日までは気を抜かず、しっかり働きましょう。

有給休暇を消化する関係で、退職日よりも最終出勤日が先になることが多いと思います。

会社から貸与されている物は最終出勤日に全て返却しておきましょう。

薬剤師が最終出勤日に返却する物の例

  • 白衣
  • 社員証
  • 印鑑
  • その他会社から貸与されている物品

但し、保険証は最終出勤日に返却しないでください。

保険証は退職日まで有効です。病院に受診する可能性もあるでしょうから手元に置いておきましょう。

退職日過ぎてから郵送で返却すれば大丈夫です。

薬剤師は辞め方が大事

薬剤師は辞め方が大事

薬剤師の業界、特に調剤薬局業界は非常に狭いです。

お薬手帳の押印、研修会、薬剤師会、他薬局に勤める知り合いの薬剤師などからすぐに転職先は判明してしまいます。

辞めていく薬剤師がどこへ転職しようが残されたスタッフが興味を持つことはありませんが、それでもどこに転職したかがすぐにわかってしまうのです。

退職から次の就職までに間が空く場合で、かつ同じ市内の薬局に転職をしようとする薬剤師は注意が必要です。

それは、辞め方が悪くてその噂が付きまとっている(ついてしまった)薬剤師の悪態は面接の段階でその転職候補の薬局にほぼバレているからです。採否に確実に影響します。

悪い噂はすぐに広まってしまいますから辞め方は非常に大切です。

辞め方が悪いと残された薬剤師は愚痴として話をする機会が増えますから噂が広がるのもわかりますね。

退職の仕方はその人の人間性が一番よく見えるところ。辞め方には十分気を付けましょう。

転職等で会社を辞める時には、トラブルなく退職するように十分気を付けてください。転職した先の会社が元の会社に買収されるという、笑えない事態が実際に起きていますので。

≫転職で失敗したくない!薬剤師のための転職成功マニュアルはこちらから。

【薬剤師向け】退職の切り出し方伝え方(まとめ)

【薬剤師向け】退職の切り出し方伝え方(まとめ)
【薬剤師向け】退職の切り出し方伝え方(まとめ)

  • 退職の意志は早めに伝える
  • 直属の上司に伝える
  • 他のスタッフがいない場所で伝える
  • 神妙な面持ちで切り出す
  • 退職の意志を伝える際は、相談という形で切り出す
  • 他の人に聞こえないように小声で直接伝える
  • 理由を聞かれたら、不平不満を言うのではなく個人的な退職理由を述べる
  • 退職の意思は固いということを見せる

このポイントを意識しておけば問題なく退職できるはずです。

とはいえ、上司もいろいろ。すんなり退職を認めてくれない場合もあるでしょう。

「代わりの薬剤師を連れてこい」とか、「辞めるつもりなら給料は払わない」などと脅してくる社長もいると聞いています。

退職交渉がどうにも進まなくて困ったときには、退職代行サービスも活用しましょう。

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