あなたの昇給や賞与は相対評価と絶対評価のどちらで評価されますか?
絶対評価であれば、あなた自身が目標をどの程度達成できたか等で評価されます。他の薬剤師との比較はありませんので目標シートと評価面談で頑張るしかありません。
もし相対評価であれば、他の薬剤師との比較で評価を争うことになります。

相対評価の方法

個人薬局の場合:社長が全薬剤師の働きぶりを見て比べて評価する
チェーン薬局の場合:薬局の責任者(評価者)がまず一般薬剤師(被評価者)を評価。一般薬剤師の評価を持ち寄って評価者とその上長が参加する評価会議にかけ、その場で一般薬剤師の評価を比較し、最終的な評価(相対評価)を決定。

相対評価は薬剤師同士の戦い

相対評価であなたが争うのは、評価対象(全社もしくはエリア内)の

  • あなたより能力や経験が上の薬剤師
  • あなたと能力や経験が同じくらいの薬剤師
  • あなたより能力や経験が下の薬剤師
です。
※ここでいう能力とは具体的なものではなく抽象的なものです。
S、A、B、C、Dの5段階評価を相対評価で付ける場合、それぞれの評語の割合が予め決められていることが多いです。決められた枠を他の薬剤師と争って勝ち取らなければなりません。
「相対評価なら、自分より能力が上の薬剤師には負けけど、能力が下の薬剤師には勝てる。能力が同じくらいの薬剤師との比較ならどうせ普通のB評価くらいはもらえるでしょ。」
と思ったあなた。

大間違いです

薬剤師の能力って?数値化できる?

あなたより能力や経験が上の薬剤師、あなたと能力や経験が同じくらいの薬剤師、あなたより能力や経験が下の薬剤師と書きましたが、薬剤師の能力とはそもそも何でしょう?
営業職であれば、契約件数、契約額、販売件数などの営業成績がしっかり数値となって出てきます。
ところが薬剤師の場合、服薬指導件数、加算の算定回数、調剤回数くらいはなんとか数値化できますが、能力や評価の判定には使えません。
ある薬局では薬局薬剤師の仕事を細分化し、できることとできないことで点数をつけて数値化して能力を比較しています。
別の薬局では社内テストの点数に応じて評価が変わります。
ノルマの達成率で昇給や賞与額に反映される薬局もあります。
薬剤師にとって必要な能力は、薬や疾患などの知識、コミュニケーション力、服薬指導のわかりやすさ、クレーム回避能力、多職種連携力・・・など様々。
能力を数値化することが極めて困難であるため、薬剤師の能力を比較することは難しいのです。
だからこそ、具体的にわかりやすく客観的に比較できる目標管理シートを用いた評価制度が導入されているのです。
薬剤師の能力を比較することは難しいと言いながら、評価会議で相対評価するなんて矛盾してると思いません?でも目標管理シート使えばできるのです。

超重要!薬剤師の目標管理シート

管理薬剤師になった気持ちで考えてみてください。

自薬局の薬剤師の評価(絶対評価)できますか?

では、ほとんど会う機会の無い別の薬局の薬剤師の評価はできますか?

どうでしょうか。

いつも一緒に働いている薬剤師の仕事ぶりはわかりますから評価はできますが、ほとんど会わない薬剤師の評価はできないのではないでしょうか。

自薬局の薬剤師とほとんど会わない他薬局の薬剤師を比べてくださいといわれても無理ですよね。

薬剤師の評価を相対化するには目標管理シートが使われます。

目標管理シートには達成状況や取り組み内容を具体的かつ数値を用いて記載したはずです。

目標管理シートへ真面目にしっかりと記載した場合のあなたの評価

→あなたより能力や経験が上の薬剤師には負ける可能性が高いものの、その薬剤師の目標管理シートがスカスカだったらもしかしたら勝てるかも
→あなたと能力や経験が同じくらいの薬剤師には勝てるもしくは引き分け
→あなたより能力や経験が下の薬剤師には確実に勝てる

目標管理シートにしっかり記載しなかった場合のあなたの評価

もしあなたの目標管理シートへの記述がスカスカだったらどうなるでしょう。

→あなたより能力や経験が上の薬剤師には確実に負ける
→あなたと能力や経験が同じくらいの薬剤師にはうまくいって引き分け。負ける可能性が高い
→あなたより能力や経験が下の薬剤師には勝てる可能性が高いが相手の目標管理シートの記載がしっかりしていれば負ける可能性あり

薬剤師の能力比較は極めて難しいことから、目標管理シート(評価シート)で比較せざるを得ません。
少しでも良い評価をもらって昇給額と賞与額を増やすためにも目標管理シートの記載は大切です。読みやすく、簡潔に具体的にしっかりと記載しましょう。