薬剤師の転職市場の動向│今後どうなる?生き残るために必要なこと
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転職市場の動向が気になる薬剤師

薬剤師は今後どうなるのでしょうか。

転職できなくなるくらい薬剤師の職が無くなったらどうしようと不安です。

今のうちに転職したほうが良いでしょうか?

pharma

このような薬剤師の疑問に答えていきます。

 本記事の内容
 この記事を読むと次のことがわかります。

  • 薬剤師の転職市場の動向
  • 薬剤師の転職は今後どうなる
  • 薬剤師が生き残るために必要なこと
自己紹介

pharma_di(ファマディー)
転職2回の大手チェーン調剤薬局の管理薬剤師。薬剤師や薬局事務の採用活動にも携わっています。

転職に失敗する薬剤師をゼロにしたいという思いで、自らの経験を基に記事を作成しています。
詳しい自己紹介

結論:薬剤師の仕事がすぐになくなることは考えにくいです。業務の一部はAIに取って変わられるでしょうがすべてAIでできるとは思えません。人対人のコミュニケーションがしっかりとれて変化に対応できる薬剤師なら今後も生き残れるはずです。

薬剤師の転職市場の動向

調剤薬局の業績はコロナで大打撃

2020年の新型コロナウイルス感染症拡大により、病院やクリニックと同様に調剤薬局も大きな影響を受けました。


受診抑制や処方日数の長期化により、受付回数が大幅に減少しています。


受付回数減はそのまま調剤基本料や技術料収入減となりなすので、薬局の収益が大きく落ち込みます。

2021年現在、昨年と比べれば受付回数は戻ってきていますが、それでもコロナ前に戻っている薬局は少ないのではないでしょうか。



受付回数が減ってしまい、暇になった薬局では何が起きるか。

薬剤師余りです


薬剤師が余ったからと言ってすぐにリストラをすることはしないでしょう。


しかし、薬局の業績が大きく落ち込んでしまった以上、受付回数がある程度戻ったとしても当面は薬剤師の新規採用を凍結するはずです。


この動きは個人薬局に顕著です。

当然薬剤師の転職市場も冷え込んでしまうことになりますね。

それでも薬剤師を欲しがっている薬局はたくさんある

コロナによる業績が悪化したとはいえ、飲食業や旅行業のように売り上げが前年の1割などということは幸いありませんでした。


せいぜい3割減の受付回数といったところでしょうか。

今ならまだ薬剤師が不足している薬局はたくさんあります。


今まで足りなすぎてどうにもならなかったが、コロナの影響でちょっとはマシになった程度。まだまだ薬剤師が足りないという薬局がたくさんあります。

ですから、コロナの影響が長期化する前に転職をしてしまおうという考えは間違いではありません。

薬剤師が足りない薬局・これから伸びる薬局

0410対応ができたように、病院に行かなくても処方薬が手に入る時代になりました。


遠くの病院まで行く必要がなくなりましたから、今まで病院の門前薬局で薬をもらっていた人が家の近くの薬局で薬をもらうようになりました。



もともと調剤基本料が低く設定されていて、数で稼いでいた大規模病院門前の薬局が大打撃を受けています。


大きな病院の前に何店舗も薬局が並んでいるという異様な光景は、もう見られなくなるかもしれません。

反対に、住宅地の真ん中にある大型薬局が多くの医療機関の処方せんを集め、売り上げを伸ばしています。


新型コロナウイルスが完全に収束するかどうかわかりませんが、今後別のウイルス感染症が出てくることもあります。


今後も門前薬局から住宅地の面薬局へという流れは続くでしょう。

狙うなら、住宅地の真ん中にある大きい薬局です。

隣りのクリニックの影響もまともに受けてしまうような小規模の薬局はやめましょう。

薬剤師の転職は今後どうなるか

 近い将来の調剤薬局を予測してみた

  • 薬局数は減少する
  • 調剤薬局の寡占化が進む
  • 薬価は上限のみ定められて自由化される
  • オンライン服薬指導が標準に
  • 調剤業務の一元化が進む

薬局数は減少へ

処方せん分業率はほぼ頭打ちですから、ここから薬局数がさらに増加していくことはないと考えます。


当面は出店と退店がほぼ同数で推移していくイメージですが、長期的には減少していきます。


 薬局数が減少していく理由

  • 薬剤師が分散していて業務が非効率的
  • 薬剤師の人数が少ない薬局では在宅医療に手が回らない
  • 在宅が増えている薬局では人手不足で外来調剤に手が回らない



薬剤師数3人の薬局を2軒経営するよりも、薬剤師数6人の薬局を1軒経営したほうが効率的です。


人数が多ければシフトの融通を利かせることができますし、規模を大きくして多くの処方せんを受け付けることができれば調剤機器の導入などで効率化することが可能となります。


薬剤師数も少なくて狭い薬局では、効率化できる部分は限られてしまいます。

最近では、在宅業務や往診同行で薬剤師が薬局を離れることがさらに増えてきました。


当薬局でも、在宅の件数が2年前の3倍にまで増加してきました。


ここまで急激に増加すると在宅に薬剤師が取られてしまって人出が足りず、外来の処方せん調剤業務が回らなくなってきています。


薬剤師2名の薬局で在宅とかまず無理です。


ある程度薬局数を集約し大型化をしていかないと、業務の効率化はできません。


さらには、薬剤師としてきちんとした仕事ができないという事態に確実に陥ります。

調剤薬局の寡占化が進む

調剤薬局がドラッグストアのように大手10社くらいにまで寡占化が進むことが考えられます。


集約化、大規模化ができずに非効率化な業務を続けている薬局の経営は悪化の一途。


利益が出ているうちに、大手傘下に入るという流れが今後加速します。

薬価は自由化される

現在は国が決めている薬価ですが、今後は自由化されると考えています。


とはいえ、薬価が上がっては困りますので、間違いなく薬価の上限は定めてくるでしょう。


ここで競争が生まれます。


財務的に余裕がある薬局は、価格で勝負をかけてくるでしょう。


国にとっては勝手に薬価が下がっていきますので良いことしかありません。


製薬会社と薬局は大変厳しい状況に置かれますが、近い将来そうなってしまうと思います。


競争に勝てない小規模薬局、個人薬局の淘汰が進んでいくのは間違いありません。

オンライン服薬指導の標準化と調剤工場

コロナ禍で始まったオンライン服薬指導ですが、今後はこれが標準となる可能性があります。
オンライン服薬指導が標準になれば、もはや薬局で調剤する必要がなくなります。


薬は調剤工場のような場所で調剤され、すべて郵送となるかもしれません。


どうしても当日欲しい薬だけを薬局で調剤することになるでしょう。


今後はこういった対応ができる薬局が残っていきます。


転職するなら、今後買収する側の大手チェーン薬局を推奨します。

薬剤師が生き残るために必要なこと

変化に対応できる薬剤師が生き残る

調剤薬局は大きく変化しました。これからは上に書いたような変化がさらに進むかもしれません。生き残れる薬局は大手10社程度です。


ではそんな変化の大きい調剤薬局業界で生き残れる薬剤師とはどういう人でしょうか。


生き残る薬剤師とは、こういった急な変化にもしっかりと対応できる薬剤師です。


昔はこうだったと、何かしら理由をつけて変化に対応しない(できない)薬剤師は確実に絶滅します

コミュニケーションスキルは必須

服薬指導業務は確実に残ります。

対面でもオンラインでも、人対人のコミュニケーションがしっかりとれる薬剤師は今後も必要とされるでしょう。


コミュニケーションスキルがある薬剤師こそが好待遇で迎えられる。

激動の調剤薬局業界となったとしても、今のうちから生き残れる薬局の中に入り、コミュニケーションスキルをしっかり磨いておけば必ずや生き残れるはずです。

 生き残れる薬局求人を教えてくれる薬剤師転職サイト

 まとめ
今後の調剤薬局業界は確実に寡占化へ。
買収や合併が進み、会社の数が減っていく。
大手はさらに大きくなり、個人薬局はほとんどなくなります。

転職するならこの流れに逆らってはいけません。