
先日薬剤師の採用面接がありました。
2名の紹介があったので面接を行いましたが結果的には不採用にしました。
薬剤師が充足しつつある今、無理して採用してあとでおかしなことになるのは避けたいというのが理由です。2名の転職希望の薬剤師のプロフィールは以下の通りとなっています。
①40代男性薬剤師。調剤経験1年。管理薬剤師の経験無し。前職はMR。今の薬局が忙しすぎて疲れた。年収は700万円希望。
⇒この時点で80%却下です。
調剤経験1年くらいで疲れたといい、年収700万円希望。新卒なら400万円未満です。面接で話はしましたが、現在の薬局の文句ばかりです。この程度の経験しかない40歳の男性薬剤師を採用するメリットは無いと判断し、採用を見送りました。
面接で今の薬局がいかに劣悪かを訴えられても困ります。自分にはどういうことができるのか。こんな知識や能力があるというのをアピールしてもらわないと採用する気にはなりません。
②30代男性薬剤師。調剤経験8年。管理薬剤師経験なし。前職も調剤薬局。管理者になるように言われたが、絶対になりたくないとのことで転職を決意。
今後も管理者なりたくないという強い希望がありました。若いうちは一般薬剤師でもよいと思いますが、今後も管理者は嫌だとなると採用は難しいです。
採用した薬剤師が成長して、次の薬剤師を育てるというサイクルができないと辛いです。一般薬剤師は新卒が入ってくるので間に合っているというのが現状です。
転居を伴う異動も難しいということなので採用を見送りました。
薬剤師不足がひどいときは、よほど変な人でない限りは採用することが多かったですが、今は選びます。
薬剤師の売り手市場はほぼ終焉したといってよいでしょう。
転職を考えているなら早めに行動を。
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