薬局での温度管理について

調剤室内は何度になってますか?

第十五改正日本薬局方では以下のように温度基準が定められています。

標準温度は20℃、常温は15~25℃、室温は1~30℃、微温は30~40℃とする。
冷所は、別に規定するもののほか、1~15℃の場所とする。

医薬品の貯法に室温保管と記載されていれば、1~30℃での保管する必要がありますし、冷所保存と記載されていれば1~15℃で保管が必要ということです。

だからといって薬局の保冷庫の温度を1~15℃の間に保っていればよいというわけではありません。

薬局にインスリンやキサラタン点眼液を在庫しているのであれば、保冷庫の温度を2℃~8℃に設定しておかなくてはなりませんし、保冷庫内に光が入ってはいけません。保冷庫の扉が透明であれば遮光フィルムを貼るなどの対応が必要となります。

温度管理が重要な医薬品の例

インスリン:凍結を避け、2~8°Cに遮光して保存する。
ユベラ軟膏:15℃以下の冷所に保存すること。開栓後は密栓し、光を避けて15℃以下で保存すること。
キサラタン点眼:2~8℃、遮光
リアルダ錠:冷所保存 
ボルタレンサポ:冷所保存
アンヒバ坐剤:冷暗所保存
メノエイドコンビパッチ:2〜8℃保存
プロ・バンサイン錠:2〜8℃保存

調剤室エアコン
建物の構造や断熱性能、日当たりの条件によっては外気温が30℃を超えなくても室内が30℃を超えることもあるでしょう。

薬局によっては室内の温度をしっかり管理していないところもあると聞きます。
エアコンを24時間つけっぱなしにするなどして、調剤室内の温度管理を適切に行いましょう。

期間中の最高と最低の温度が記録できる温度計を調剤室と保冷庫内に設置しておくと早めに対策を講じる事が出来ます。

せっかくなので日本薬局方でその他の温度の規定を確認しておきましょう。

冷水は10℃以下、微温湯は30~40℃、温湯は60~70℃、熱湯は約 100℃の水とする。
加熱した溶媒又は熱溶媒とは、その溶媒の沸点付近の温度に熱したものをいい、加温した溶媒又は温溶媒とは、通例、60~70℃に熱したものをいう。
水浴上又は水浴中で加熱するとは、別に規定するもののほか、沸騰している水浴又は約100℃の蒸気浴を用いて加熱することである。
通例、冷浸は15~25℃、温浸は35~45℃で行う。