管理薬剤師は他店舗・他薬局での勤務や支援は可能?【兼務や副業】
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管理薬剤師の兼務について知りたい

管理薬剤師になったら他薬局で勤務することはできないと聞きました。

ちょっと別の薬局に応援で手伝いに行くだけでもダメなのでしょうか。

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このような薬剤師の疑問に答えていきます。

 本記事の内容
 この記事を読むと次のことがわかります。

  • 管理薬剤師は他店舗・別店舗での掛け持ち勤務は可能?
  • へき地の薬局における管理薬剤師の兼務
  • 管理薬剤師が他の薬局で働くとどんな罰則があるか
自己紹介

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私は転職経験2回の大手チェーン調剤薬局の管理薬剤師です。
1回目は転職大失敗。2回目の転職活動では薬剤師転職サイトのコンサルタントの方に大変お世話になりました。そのおかげで転職に成功し、転職1年目の年収は600万円超。現在の年収は880万円です。⇒薬剤師になってからの年収推移公開

薬剤師や薬局事務の採用活動にも携わっています。自らの体験談を基にしてこの記事を書いています。

結論
管理薬剤師の兼務は禁止されていますが、都道府県知事の許可を得れば限られた範囲で兼務は可能です。ちょっとだけでも別の店舗で調剤することは認められません。

管理薬剤師は他店舗・別店舗での掛け持ち勤務は可能?(管理薬剤師の兼務可能範囲)

ごく一部の例外を除き、管理薬剤師は他店舗・他薬局・別店舗での掛け持ち勤務をすることはできません。

(薬局の管理)
第七条 
薬局開設者が薬剤師(薬剤師法(昭和三十五年法律第百四十六号)第八条の二第一項の規定による厚生労働大臣の命令を受けた者にあつては、同条第二項の規定による登録を受けた者に限る。以下この項及び次項、第二十八条第二項、第三十一条の二第二項、第三十五条第一項並びに第四十五条において同じ。)であるときは、自らその薬局を実地に管理しなければならない。ただし、その薬局において薬事に関する実務に従事する他の薬剤師のうちから薬局の管理者を指定してその薬局を実地に管理させるときは、この限りでない。
2 薬局開設者が薬剤師でないときは、その薬局において薬事に関する実務に従事する薬剤師のうちから薬局の管理者を指定してその薬局を実地に管理させなければならない。
3 薬局の管理者(第一項の規定により薬局を実地に管理する薬局開設者を含む。次条第一項において同じ。)は、その薬局以外の場所で業として薬局の管理その他薬事に関する実務に従事する者であつてはならない。ただし、その薬局の所在地の都道府県知事の許可を受けたときは、この限りでない。

薬局の管理者(管理薬剤師)になると他の薬局で保険調剤をすることはできません。


他薬局に応援に行くことも、休みの日に手伝いに行くことも不可です。


但し、事前に都道府県知事等の許可を得た場合には以下の兼務が認められます。

 管理薬剤師が兼務可能な業務

  • 学校薬剤師
  • 地方公共団体等の休日夜間診療所等に付随する調剤所又は薬局における薬剤師業務
  • 1か所の薬局、店舗、営業所又は製造所において、1人で薬局の管理者,医薬品製造管理者,体外診断用医薬品製造管理者,生物由来製品の製造管理者,店舗管理者,医薬品営業所管理者,高度管理医療機器等営業所管理者又は再生医療等製品営業所管理者を兼任している者の兼務

学校薬剤師

管理薬剤師であっても事前に許可を得ることで非常勤の学校薬剤師と兼務することが可能となります。

地方公共団体等の休日夜間診療所等に付随する調剤所又は薬局における薬剤師業務

簡単に言うと、市町村等が設置している夜間診療所の薬局に出向いて調剤をすることです。


地域の医師会が夜間診療所を、薬剤師会が診療所に付随する薬局を運営していることが多いです。


夜間や休日に調剤業務を行う薬剤師を募集しているのを聞いたことがあるのではないでしょうか。


事前に許可を得ていれば管理薬剤師であってもその薬局で調剤業務に就くことは可能です。

1か所の薬局、店舗、営業所又は製造所において、1人で薬局の管理者,医薬品製造管理者,体外診断用医薬品製造管理者,生物由来製品の製造管理者,店舗管理者,医薬品営業所管理者,高度管理医療機器等営業所管理者又は再生医療等製品営業所管理者を兼任している者の兼務

例えば、管理薬剤師がその薬局において高度管理医療機器等営業所管理者を兼任するのは可能ということです。


加えて、学校薬剤師との兼務も可能です。

へき地の薬局における管理薬剤師の兼務

へき地における薬局の管理者の確保が困難であると認められる場合において、当該地域に所在する薬局の営業時間外に、当該薬局の管理者が他の薬局に勤務することも認められるようになりました。

医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第7条第3項に規定する薬局の管理者の兼務許可の考え方について

もちろん事前に許可を得ることが必要です。

管理薬剤師が他の薬局で働くとどんな罰則があるか

管理薬剤師が県知事などの許可を得ずに他薬局で勤務をした場合には、薬機法第7条第2項および第3項違反となります。


薬局開設者に対して改善措置命令が出され、改善計画書の提出が課せられます。

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通報による保健所の立ち入り検査で見つかる例が多いようですね。

管理薬剤師が副業として空き時間に他の薬局で働くことは禁止されています。

バレなければ良いということではありません。絶対にやめましょう。

まとめ

  1. 管理薬剤師は原則兼務禁止
  2. 都道府県知事の許可を得れば、学校薬剤師や夜間休日診療所の薬局との兼務は可
  3. 管理薬剤師が他薬局へ応援に行っているのを認めている会社に対してはいずれ改善措置命令が出されるはず

薬機法に違反していることをやっている薬局で働くことはもうやめましょう。


そんな薬局に未来はありません。


いつかあなたも被害を被るかもしれませんよ。


薬機法を守ることは当たり前。バレなければ良いという態度の会社から早いうちに転職で抜け出しましょう。