薬局で不正を見つけたら【やるべきこと】コンプライアンスとCSR
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薬局で不正を強要されている薬剤師

バレなければ良いと思っているのか不正請求をしています。

上司に伝えても『上からの指示だから』と言われるだけで。

どうすれば良いでしょうか。

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このような薬剤師の疑問に答えていきます。

 本記事の内容
 この記事を読むと次のことがわかります。

  • 薬局で不正を強要された、不正を発見した薬剤師がまずやるべきこと
  • コンプライアンス重視・CSRの取り組みが行われている薬局に転職する大切さ
自己紹介

pharma_di(ファマディー)
転職2回の大手チェーン調剤薬局の管理薬剤師。薬剤師や薬局事務の採用活動にも携わっています。

転職に失敗する薬剤師をゼロにしたいという思いで、自らの経験を基に記事を作成しています。
詳しい自己紹介

結論:薬局で不正を強要された、発見をしたらまずは上司や社内の内部通報制度で相談しましょう。

それでも改善がなければ管轄の保健所や厚生局へ内部告発という流れですが、なかなかそこまでするのは大変です。

自分の薬剤師免許を守るためにもそんな薬局からは即刻去りましょう。

転職先を決めるときにはコンプライアンスへの姿勢やCSR活動の取り組みについても調べておけば不正に巻き込まれる可能性を下げることができます。

不正を強要された、不正を発見した薬剤師がまずやるべきこと

不正に関与させられていると感じているあなた。


さぞお辛いことでしょう。


でもすぐに罰せられるわけではありませんからまずは、落ち着いてください。


これから不正を正していきましょう。


あなたは一人ではありません。

 薬局が起こしてしまう不正の例

  • 不正請求
  • 処方せんの付け替え
  • 薬歴未記載

新聞やテレビでもたびたび取り上げられています。

一言で不正と言っても、無知による結果的な不正(知らずに行ってしまっていた)場合と、故意に行っている場合の2つに分けられます。


無知による不正であればすぐに正すことができますが、故意に行っている場合は根深い問題です。

その不正は一個人(薬剤師・事務にかかわらず)によるものでしょうか。


薬局単位(管理薬剤師の指示)でしょうか。


会社ぐるみ(例えば社長の指示)でしょうか。


不正の大元がどこかによっても対応が異なります。

自分が不正を強要された、薬局内で不正を発見した、こういう時にあなたはどうしたらよいかをまとめてみました。

 あなたが不正を強要された、不正を発見したらまずやるべきこと

  • 不正には関わらないよう断る
  • 管理薬剤師に伝える
  • 薬局開設者に意見
  • 社内通報制度を利用する
  • 内部告発をする
  • その職場から去る(転職する)

不正には関わらないよう断る

上司や会社からの命令であったとはいえ、その命令や指示に従ってしまえばあなたも同罪となってしまう危険性があります。

不正と思われる指示、命令に対してはきっぱりと断ってください。


何度も断っているにも関わらず強要されたり、嫌がらせ行為をしてくるようであれば、録音や文書の保管などによって証拠を押さえておきましょう。


後の相談時に大変役立ちます。

管理薬剤師に伝える

別の薬剤師や事務の不正を発見した場合は速やかに上司である管理薬剤師に伝えましょう。


会社の指示が不正ではないかと思われる場合も管理薬剤師に相談してください。


管理薬剤師は薬局開設者に意見する義務があります。

管理薬剤師の指示による不正であることが明らかなら、さらに上の上司にあたる人(ブロック長・部長など)に報告します。

社内の内部通報制度を利用する

ある程度の規模の会社であれば、社内に『内部通報制度』というものが整備されているはずです。


ここに連絡をしましょう。


不正を通報した本人に対して不利益が被らないよう、厳重な体制が整えられているはずですので安心して連絡をしてください。


業務中に電話をしにくいようでしたら休み時間でも良いですし、昼休みに外から携帯電話でかけても大丈夫です。


管理薬剤師が不正を働いている場合で、さらに上の上司に伝えにくい場合でも内部通報制度の利用は可能です。

厚生労働省や保健所や厚生局、薬剤師会へ内部告発する

  • 内部通報したのに全く改善が見られない
  • 上からの圧力で不正がもみ消された
  • 通報後、会社から不利な扱いを受けた

これらのうち、1つでも当てはまったら次のステップに進みます。


内部告発です。

医薬品関係の不正であれば保健所や地域の薬剤師会へ、不正請求関連なら厚生局や支払基金へ、労働関係であれば労働基準監督署へ内部告発をします。

内部告発なんて怖くてできない。自分の方が間違っているのかもしれないと思う方もいるでしょう。


その場合は、相談という形で各役所へ連絡を取ってみると良いです。


問題がありそうなら役所はしっかりと動いてくれます。


仮にあなたの勘違いであったとしても、特に怒られることはありません。


問題が無いことが確認できたという事で、あなたも役所も安心します。

こんな薬局からは去る(転職する)

会社が組織ぐるみで不正を働いている場合、あなた1人が声を上げたところでなにも変わらないこともあるでしょう。

そもそも内部告発なんてしたくないと思う薬剤師の方が圧倒的多数です。あなたもそうではないでしょうか。

あなたは不正をしている会社から転職して去るという選択をすべきでしょう。

そしてその選択は100%正しいものです。

不正があっても改めようとしない。


不正は見て見ぬふり。


不正を通報した薬剤師に対して嫌がらせをしてくる。


そんな薬局に未来はありません。

不正はいつか必ず明るみになります。

不正を行っている薬局(会社)から転職をして脱出すること行いとして正しいこと。

あなた自身を守るためにもこんなひどい薬局からはすぐに去りましょう。

コンプライアンス重視・CSR活動が行われている薬局に転職する大切さ

ここでいうコンプライアンスとは服薬状況や残薬のチェックをすることではありません。

企業コンプライアンス=corporation complianceのことで、訳すと法令順守です。

薬事法などの最低限守らなければならない事を守っているか。あたりまえのことですが、中には不正をはたらく薬局も存在しています。

過去にあった調剤薬局での不正請求事例

  • 粉砕調剤でジェネリック医薬品を使ったにもかかわらず、先発品で保険請求した
  • 門前医療機関の医師に金銭の授与を行い、架空の処方せんを発行してもらっていた
  • 薬剤師免許の名義貸し
  • 薬剤師不在での調剤(無資格調剤)
  • 薬歴未記入
  • 集中率を下げるための処方せん付け替え
  • 勤務登録をしていない薬剤師による調剤

このような不正がニュースとなりました。

薬剤師個人で悪いことをしている場合もありますが、多くは会社からの指示により不正が行われています。

不正に手を染めるのはだれでも嫌なものです。


そんな薬局で働きたいとはだれも思いません。過去に違反事例があった薬局への転職はなるべく避けた方が良いでしょう。

CSR活動の大切さ

CSR(Corporate Social Responsibility)とは、企業が事業活動において利益を優先するだけでなく、ステークホルダー(利害関係者:顧客、株主、従業員、取引先、地域社会など)との関係を重視しながら果たす社会的責任のこと。CSRは「企業の社会的責任」と訳されます。

最近では、企業コンプライアンスに加えて、CSRの取り組みが大変重視されています。

私たちはCSRについてこのように考えていますよと公表している薬局であれば、少なくとも常識から外れた行動をしていることはないでしょう。

正直な仕事ができない環境に置かれている薬剤師は、その職能を十分に発揮することはできないでしょう。


ずっともやもやが引っ掛かりながら仕事をするのは苦痛なはず。


自分が会社ぐるみの不正に巻き込まれてしまったら薬剤師として働けなくなってしまう危険性も十分ありあす。

正しいことをできる薬局に勤めて薬剤師の職能を発揮させたいと思う人はぜひ、コンプライアンスとCSR活動を重視している薬局を選択しましょう。

 コンプライアンスを重視していてCSR活動にしっかり取り組んでいる正直な薬局を紹介してもらいたいなら

給料や勤務時間の条件も大切ですが、盲点となりやすい、『コンプライアンスを重視していてCSR活動にしっかり取り組んでいる正直な会社』という条件を加えて薬局を紹介してもらいましょう。

転職前にチェックすべき10年後も働ける薬局かどうかを見極める7つのポイント

  1. 調剤薬局の社長は何を考えているか(薬局の方向性)
  2. 薬局数が増加しているかどうか
  3. 新卒薬剤師の採用を積極的に行っているかどうか
  4. 薬局のコンプライアンスが守られ、CSRの取り組みが行われているか⇐今ここ
  5. 薬剤師のキャリアパスが複数用意されているか
  6. 在宅に取り組んでいるかどうか
  7. 社員教育に力を入れているかどうか