

転職するべきか悩む20代薬剤師
今まで何とか頑張ってきましたが、もうこの職場で続けるのは無理だと感じてきました。
薬剤師が20代で転職するのは早すぎますか??
- 今の職場はもう無理……
- 転職したい……
- でもまだ早すぎるからもう少し我慢しよう……
こんなふうに思っていませんか?
実は、20代で転職することは決して悪いことではありません。
むしろ、20代のうちに自分のキャリアプランやライフスタイルに合った職場探しておくべきなのです。

20代薬剤師が積極的に転職すべき理由、転職する際の注意点について解説します。
本記事の内容
この記事では次のことがわかります。
- 20代で転職することのメリットとデメリット
- 20代で転職することにおける注意点
- 20代で転職することに対する不安や不満を解消できる
この記事を読めば、20代で転職することのメリットやデメリット、20代で転職する際の注意点が理解でき、あなたは不安なく転職するという決断ができます。

pharma_di(ファマディー)Follow @pharma_di
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全国に300店舗以上運営している大手調剤薬局チェーンの大型店舗で管理薬剤師をしています。
管理薬剤師歴は15年以上。現在は転職サイトの担当者と連絡をとりつつ、中途薬剤師の採用活動にも携わっています。
【私が薬剤師採用のために連絡を取っている≫おすすめの薬剤師転職サイト】
面接をした中途薬剤師は軽く100人を超えました。
私は過去2回転職をしていて、1回目は大失敗。ブラック薬局で過ごした数年間は地獄そのもの。
ブラック薬局に入らない方法、そこから脱却した方法を他の薬剤師にも役立ててほしいと思い、当サイト「薬剤師のための転職ブログ・ファマブロ」を始めました。
このサイト内の記事は『過去2回の転職経験』と、『現在の薬剤師採用業務の経験と知見』を基に全て私が1人で書いています。
20代の薬剤師は転職を積極的に考えるべきです。このまま昇給を待っていても、残念ながら希望年収に届く前に昇給が止まるでしょう。
現在の医療業界を見てください。この先、薬剤師の給料が右肩上がりになる要素はありません。状況がもっと悪化してしまう前の、今のうちにいかに年収を上げておくかが重要です。
20代薬剤師の転職は早すぎない
むしろ薬剤師は20代のうちに転職するべきです。
転職するのは早すぎると思っている方もいるかもしれませんが、実は20代のうちに転職することには多くのメリットがあります。
自分のキャリアプランを見直し、自分に合った職場を見つけることで、仕事のやりがいやスキルアップにつながります。
職場が合わないと感じながら我慢して働き続けることは人生の時間を無駄にするだけでなく、ストレスや不満が溜まり、体調を崩す恐れもあります。
仕事の質も低下するでしょう。
20代の薬剤師は転職を恐れず、チャレンジすることをおすすめします。

実際に、20代の薬剤師が転職をすることは珍しいことではありません。
うちの会社でも多くの20代薬剤師を中途採用しています。
20代薬剤師が転職を考える5つの理由
20代薬剤師が転職を考える理由のほとんどは以下の5つです。
1つの薬剤師もいますし、複数の薬剤師もいます。
20代薬剤師が転職を考える5つの理由
- 人間関係
- やりがい
- 年収・待遇
- 入社前に聞いていたのと話が違う
- 教育研修が脆弱
職場の人間関係がうまくいかない
薬剤師は毎日同じ人と長時間顔を合わせて仕事をします。
その中で人間関係がうまくいかないのはとてもつらいこと。特に上司や先輩との関係が悪化すると、仕事へのモチベーションに大きく影響します。

職場の人間関係の問題で転職を考える薬剤師が一番多いです。あなたの職場は大丈夫ですか?
薬局の人間関係に悩んでいて転職をしようか迷っている薬剤師必見!この記事では薬剤師が人間関係を理由に転職をしても問題ない事と転職の注意点を解説しています。実は人間関係を理由に転職する薬剤師が最も多いです。この記事を読めばあなたは薬局の人間関係で悩むことはなくなります。
年収を重視して就職先を決めてしまいやりがいを感じられず後悔している
就職活動で得られた判断材料が少なく、年収を重視して就職先を決めてしまった薬剤師に多い転職理由です。
特に初任給が高いドラッグストアの薬剤師に多い傾向があります。
患者さんとの関わりが少ない、思っていたような仕事ができない、薬剤師としてのスキルアップが難しいと感じて転職に踏み切ります。

お金のためと割りきるなら別ですが、仕事に対するやりがいや満足感を感じられないまま仕事を続けるのは難しいでしょう。
思っていたよりも年収が低い
初任給はいくらなのか、額面で説明されたと思いますが、実際にはそこから税金などを引かれて、手取り額が思ったよりも低いと感じることはないでしょうか。
特に病院薬剤師は、患者さんの治療に直接関わることができる魅力的な仕事ですが、年収は他の職場よりも低く、生活費や貯金、奨学金の返済などに苦労することもあります。
また、ドラッグストアや調剤薬局では年収は高めに設定されているものの、仕事量に比べて年収を低く感じることが多いです。

あなたは今の年収に満足していますか?
入社前に聞いていた条件と違う
薬剤師はまだまだ売り手市場。
学生の時の就職活動では、多くの会社から『うちに来てほしい』と言われたことでしょう。
中には採用担当者が薬剤師を採用するために、話を少し盛って良い面ばかり話すこともあります。
その結果、入社前に聞いていた話と違うと感じることがあるかもしれません。
例えば、勤務時間や休日、給与や福利厚生などが実際に働いてみると違っていたり、仕事内容や役割が思っていたものと違っていたりすることがあります。
教育システムがなく、スキルアップできない
薬剤師は常に最新の医療知識や技術を身につける必要があります。そのため、教育システムが整っている職場は学生にとってとても魅力的に移ります。
教育システムが整っているという理由で就職したものの、実際には忙しくて教育研修を充分に受けることができないといったことも。
薬剤師は自分で勉強するのが基本とはいえ、新人薬剤師にとっては厳しいと感じるでしょう。
20代薬剤師が転職するデメリット(不利な点)
このような理由で20代の薬剤師が転職することは珍しくありません。
しかし、20代の薬剤師が転職するデメリットはないのでしょうか?
薬剤師の20代が転職すると生じる可能性があるデメリットは、以下の3つです。
薬剤師の20代が転職すると生じる可能性があるデメリット
- 転職に失敗するリスクがある
- 転職に時間や労力がかかる
- 転職によって人間関係や環境が変わる
これらのデメリットは正しい転職方法を使えばほぼ解消できます。
転職に失敗するリスクがある
20代の薬剤師は転職市場で人気が高いとはいえ。、必ずしも希望通りの条件の求人に出会えるとは限りません。
転職先での雰囲気に馴染めなかったり、期待外れだったりすることもあるでしょう。
転職には失敗する可能性もあります。
ですが、この後説明する正しい転職方法を使えば失敗のリスクは防げます。
転職に時間や労力がかかる
仕事をしながらの転職活動は時間や労力が必要です。
求人情報を探したり応募したりするだけでなく、履歴書や職務経歴書を作成したり面接を受けたりする必要があります。
ですが、薬剤師転職サイト・エージェントを利用すればこれらの手間はほとんどかかりません。
求人紹介や条件交渉、日程調整など、転職活動に関することをあなたに代わって全て代行してくれるからです。
転職によって人間関係や環境が変わる
転職をすると当然人間関係や環境がガラッと変わります。
とはいえ、まだ若いあなたならすぐ新しい環境に順応できるでしょう。
転職するなら早い方が良いのはこういった理由もあるのです。
薬剤師が20代で転職するメリット(有利な点)
20代で転職することには、以下のような有利な点があります。
薬剤師が20代で転職するメリット
- 薬剤師の20代は転職市場で人気が高い
- 年収アップが可能
- 前向きな転職理由は高評価
- 今なら興味や関心のある分野に挑戦できる
- キャリアアップの可能性が拡がる
薬剤師の20代は転職市場で人気が高い
20代の薬剤師は転職市場で人気が高いです。
20代はまだ若く、将来性のかたまり。柔軟性や適応力が高いのでどの薬局やドラッグストアでも欲しがります。
まだ経験が浅く、スキルや知識が不足しているかもしれませんが、それはこれからいくらでも改善可能。
実際に現在の知識やスキルではなく、若さや意欲、柔軟性などのポテンシャルを評価する会社がとても多いです。
年収アップが可能
20代薬剤師の多くは転職経験がありません。ということは就職した会社の給与テーブルに従って賃金が支払われています。
この給与テーブルが地域の薬剤師年収相場に見合ったものなら良いのですが、会社の性質上若いうちの給料は抑え気味にしてあります。
地域の薬剤師年収の相場との乖離が生まれるため、20代で他社へ転職をすると年収が大幅にアップする可能性が高いのです。
前向きな転職理由は高評価
20代で転職するのは早すぎると感じる薬剤師がとても多いです。
しかし、前向きな転職理由であればそれが高評価につながります。
例えば、「自分のスキルアップやキャリアチェンジを目指している」「自分に合った働き方や環境を求めている」「新しいチャレンジに挑戦したい」というような理由は、採用する側に対してポジティブな印象を与えます。
逆に、「人間関係や労働条件に不満があった」「仕事にやりがいを感じられなかった」「年収を上げたかった」というような理由は、ネガティブな印象を与えます。
前向きな転職理由なら成長意欲や適応力をアピールすることができますので、転職理由は前向きに言い換えることが大切です。

今の職場の不平や不満を吐き出してはいけませんよ。採用する側はだいたいわかっていますから。
興味や関心のある分野に挑戦できる
20代はまだ若く、自分の興味や関心のある分野に挑戦できます。これが40代や50代になると無理。異業種からの転職で採用される可能性はガクッとさがります。
また、学生のころと興味や関心が変わっても何ら不思議なことではありません。
特に異業種への転職では将来性に期待したポテンシャル重視で採用してくれる可能性が高いです。

40代で異業種に挑戦と言われても、今まで何をしていたのだと思われて終わりです。
キャリアアップの可能性が拡がる
20代のうちは将来的なキャリアプランを決めていないことも多いでしょう。
今の会社では無理なことも、転職をすればキャリアアップの可能性が拡がります。
例えば店舗数が10の会社と500の会社だったら、どちらの方がチャンスが多いでしょうか。
当然500の方ですね。就職活動中にぼんやりと描いていたキャリアプランが、社会人になってから変わったとしても何ら不思議なことではありません。
20代のうちなら、キャリアプランが変わったので転職をするという理由が使えます。

40代、50代ではこの理由は使えません。いまさら何を…と思われて終わりです。
20代の薬剤師が転職を成功させるために知っておくべき5つのポイント
薬剤師の20代が転職する際の注意点とポイントは5つです。
20代の薬剤師が転職を成功させるために知っておくべき5つのポイント
- 希望条件を明確にする
- 希望条件に優先順位をつける
- キャリアプランを明確にする
- 自分の強みやスキルをアピールする
- 転職サイトやエージェントを活用して転職先の情報を十分に収集する
希望条件を明確にする
自分の目標や条件をなるべく明確にしておきましょう。
20代薬剤師は転職市場で人気が高いといっても、短期間のうちに転職を繰り返すことはおすすめできません。
転職をする際には、自分が何を求めているのか、どんな職場や条件に満足できるのかについてしっかりと考えましょう。
キャリアアップやスキルアップを目指すのか、収入や待遇を改善するのか、働き方やライフスタイルを変えるのか、一番の目的は何でしょうか。
自分の目標や条件を明確にすることで、自分に合った求人がみつかりやすくなります。
希望順位に優先順位をつける
100%希望通りの求人は見つからないかもしれません。
その時に有効なのが、希望順位に優先順位をつけておくこと。
どこまで妥協できるのか、これだけは譲れないものは何なのかをよく考えておきましょう。
これらの条件を明確にしておくことで、自分に合った求人を見つけやすくなります
≫【薬剤師の転職希望条件】優先順位の正しいつけ方【これで転職成功】
薬剤師向けに転職希望条件の優先順位のつけ方を、転職歴2回の現役管理薬剤師が解説。この記事で希望条件の優先順位のつけ方がわかります。優先順位をしっかり決めておけば転職で後悔することがなくなり、転職に成功できます。
自分のキャリアプランを明確にする
自分がこの先どんな薬剤師になりたいのか、どんな目標や夢を持っているのかなどを考えましょう。
明確になっているほど、求人が見つかりやすくなります。キャリアプランが明確になっていれば転職先での自己実現や満足度を高めることができます。

といってもなかなかキャリアプランを明確にするのは難しいです。私も20代の時には明確になっていませんでした。そんな時には選択肢が多い会社へ転職することをオススメします。
自分の強みやスキルをアピールする
自分が持っている知識や技術や経験や資格などを、履歴書や職務経歴書や面接でしっかりと伝えることが必要です。
また、自分の強みやスキルに関連したエピソードや成果物なども用意することもおすすめです。
まだアピールできることなんてないと思うかもしれませんが、今の職場で頑張ったこと、やってきたことは全てあなたの財産です。
積極的にアピールしてください。
新しい職場に貢献したいという意思をしっかり伝える
20代で転職する場合は、新しい職場に貢献したいという意思をしっかり伝えることが大切です。
20代は将来性をかって採用することがほとんど。この先長く勤めて、会社に貢献したいという点をアピールしてください。
転職サイトやエージェントを活用して転職先の情報を十分に収集する
これが最も重要な点です。
絶対に薬剤師転職サイトや薬剤師転職エージェントを使って転職活動をしてください。

私は1回目の転職でこれを使わずに転職をした結果、ブラックな薬局に入ってしまいました。
情報不足は転職の失敗の一番の要因です。
薬剤師転職サイト・エージェントを活用すれば情報不足に陥ることはありませんし、地域の年収相場を知ることができるので年収で損をすることがありません。
また、担当者との面談で自分が本当に求めていた条件が明確になることもあります。
転職する際は薬剤師転職サイト・エージェントを活用してください。
20代にオススメの薬剤師転職サイト・エージェント
20代薬剤師におすすめの薬剤師転職サイトを現役管理薬剤師が厳選して5社紹介。新卒でも第二新卒でも大丈夫。初めての転職もこれで安心です。
20代薬剤師の転職:メリットとデメリットを徹底解説 Q&A
Q1: 20代薬剤師が転職を考える理由は何ですか?
A1: 主な理由は人間関係の問題、やりがいの欠如、年収・待遇の不満、入社前の条件との相違、教育研修の脆弱さなどです。
Q2: 20代薬剤師が転職するメリットは何ですか?
A2: メリットには、転職市場での高い人気、年収アップの可能性、キャリアアップの機会、興味分野への挑戦が挙げられます。前向きな転職理由は評価されやすいです。
Q3: 20代薬剤師が転職するデメリットは何ですか?
A3: デメリットには、転職に失敗するリスク、時間や労力の負担、人間関係や環境の変化が含まれます。しかし、正しい転職方法を使えばこれらのデメリットは軽減できます。
Q4: 20代薬剤師が転職を成功させるためのポイントは何ですか?
A4: 成功のポイントは、信頼できる転職サイトやエージェントの利用、前向きな転職理由のアピール、情報収集と計画的な行動です。
Q5: 20代薬剤師におすすめの転職サイトは何ですか?
A5: 当サイトでオススメしている薬剤師転職サイトはマイナビ薬剤師とファルマスタッフ
です。
20代の薬剤師は転職するべき?メリットとデメリットを徹底解説(まとめ)
20代で転職することは早すぎるということはありません。
むしろ、若いうちに自分のキャリアプランやライフスタイルに合った職場を探すことは大切なことです。
20代で転職するにはデメリットもありますが、正しい転職方法を使えばそのデメリットは解消できます。
そしてなにより20代の薬剤師は、転職市場で有利な立場にあります。このチャンスを逃さないように早めに行動へ移しましょう。