日々の調剤業務や疑義照会に追われ、期初に立てた目標を忘れてしまった薬剤師の方へ。
実は、評価面談直前からの「見せ方」と「最後の追い込み」だけで、賞与や昇給額を大きく変えることは可能です。あなたの評価を少しでも高めるために、管理薬剤師の視点を捉えた逆転の自己評価術を伝授します。

少しでも評価を高めたい薬剤師
今期の始めに立てた目標の達成状況で昇給や賞与の額が決まるのですが、忙しくて目標の事なんてすっかり忘れていました。今からどうにかならないでしょうか・・・?
日々の業務が忙しいと目標どころではないですよね。気づいたら目標面談が近づいている。忙しすぎて目標の事などすっかり手付かずの状態。目標面談でお困りではありませんか?



実は、ちょっとしたことで評価を高めるコツがあります。評価する側の管理薬剤師の立場として、コツを紹介します。
本記事の内容
この記事を読むと次のことがわかります。
- 評価面談の前に今すぐやるべきこと
- 目標管理シートの自己評価記載方法
まだあきらめてはいけません。まだできることはたくさんあります。
少しでも良い評価を獲得して昇給と賞与を勝ち取りましょう。
「来週評価面談をします」と急に管理薬剤師に言われてドキッとしたあなた。
期初に立てた目標なんてすっかり忘れてた!どうしよう・・・。
日常の業務でいっぱいいっぱいで目標のことまで頭が回らなかった・・・。
評価面談までに実績をまとめて自己評価を記入しなくてはいけない。でも何もやっていない。まずい・・・。
そんな目標で困っている薬剤師へ。大丈夫です。次の4ステップを踏めばまだなんとかなります。
厚労省の「賃上げ促進税制」や調剤報酬の「ベースアップ評価料」導入により、薬局経営層は「昇給の根拠」をこれまで以上に求めています。
一文目で「〇〇の算定に貢献した」と断定することが、年収アップ(相場:月給3,000円〜10,000円増)への近道です。
本気で評価をあげたい方はこちらがおすすめです。
【管理薬剤師が暴露】目標を忘れた薬剤師が面談で「最高評価」を勝ち取る逆転術:コピペで使える10の例文付|ファマディー
思い出そう!今期の目標を今すぐに
薬剤師は期初目標を即確認し、面談準備を進め切る。


ステップ1 期初に立てた個人目標を思い出す・調べる
あなたは期初にどういった目標を立てていたのでしょうか?まずはその目標をすぐに思い出すことから始めましょう。
思い出せない場合はすぐに期初に作成した目標管理シートを取り出して内容を確認してください。
薬剤師のための目標設定の手順と目標設定例はこちらからどうぞ


薬局の目標に関連したものになっているはずでしたよね。
管理薬剤師は、あなたが目標を忘れていることを薄々感づいています。
しかし、面談当日に「忘れました」と言うのと、今日思い出して「今ここまで進んでいます」と言うのでは、信頼感に天と地の差が出ます。管理職も本部に「うちのスタッフは優秀だ」と報告したいのです。
すぐに調査!進捗状況
薬剤師は数値実績を洗い出し、進捗を定量で示す。


ステップ2 立てた目標に対する進捗状況を確認
目標に対する進捗状況はどうでしょうか?
- 目標のことなんて全く忘れていたので全くできていない。
- 目標のことは忘れていたものの、少しは進んでいる。
- 目標のことは忘れていたものの、運よく進んでいた。
薬局の目標や業務に関連した目標を立てていれば全く進んでいないということは少ないはずです。通常業務の一環で何かしらやっていたはずです。
全くできていない、進んでいなかったとしてもあきらめてはいけません。
設定した目標に期限(T:time)が入っていると思いますが、その期限までは必死に取り組すべきです。今からすぐに目標達成のための仕事に取り掛かりましょう。
「かかりつけ薬剤師同意数」「服薬情報等提供料の算定件数」「処方箋枚数に対する疑義照会率」など、レセコンから抽出できる数値を確認しましょう。
例えば、月平均3件の服薬指導加算を算定していれば、年間で36件の利益貢献をしている明確な実績になります。
今すぐ実行!目標関連
薬剤師は期限まで目標関連業務を集中して積み上げる。


ステップ3 目標関連の業務に集中的に取り組む
進捗状況がよろしくない場合は行動目標を大幅に修正し、期限まで追い込みをかけます。
やるべきことに漏れはないでしょうか。
とにかく集中してやるしかありません。いつもの1.5倍、いや2倍くらいの力でやるしかないのです。
評価面談の日まで、もしくは自身が設定した目標の期限(Time)が来るまでは決してあきらめてはいけませんよ。
「地域支援体制加算」の算定要件にかかわる実績が不足している場合、残りの実績数を埋める動きをする薬剤師は非常に重宝されます。あなたの1つの行動が、薬局全体の加算(数十万円〜数百万円単位)を守ることに直結するからです。
絞り出せ!今期頑張った内容を
薬剤師は未達でも行動と成果を漏れなく実績化する。


ステップ4 とにかく今期の実績をアピールする
ステップ3で必死に取り組んだが、もう完全に目標達成は不可能。「結果が出なかったからもう無理」とあきらめてはいけません。ここからは、目標達成のために取り組んだ内容をアピールすることに切り替えます。
目標を達成できなかったとしても、何をどのようにどこまで取り組んだのか。目標のうち、どの程度結果が出たのかをしっかりと示します。
もう一度言いますが、薬局の目標や日常業務に関連した目標を期初に立てていれば、全く手つかずということはあり得ません。
何かしらの取り組みや実績が絶対にあるはず。一つたりとも漏らさずアピールに使いましょう。
取り組んできた内容は具体的かつ簡潔に記載してください。
ごちゃごちゃと書いても読んでくれません。
また、目標達成が極めて困難になってしまった外部要因(目標設定時に予測不能だったものに限る)があればしっかり記載しましょう。
●●をしたものの、想定よりもインフルエンザが流行しなかったために目標達成はできなかった。
目標に対する進捗は80%
△△をしたことにより□□となった。目標とは方向が違うものの、××という効果が得られた。
▼▼の予定であったが薬剤師1名減というなかで通常業務を優先せざるを得なかったため、目標には到達しなかった
継続的な取り組みにより、目標には届かなかったものの◎◎となっている。●カ月後には達成できそうである。
数値データを添えて説得力を高めましょう。
| アピール項目 | 具体的な数値・エピソード例 |
|---|---|
| 処方提案・疑義照会 | 副作用回避により安全管理に貢献(月〇件) |
| かかりつけ獲得 | 同意書取得〇件、新規指名率〇%増 |
| 在庫・コスト削減 | デッドストックの他店移動で〇万円分圧縮 |
すぐに消そう!評価ガタ落ちNGワード
薬剤師は抽象語を削除し、結果を数値で言い切る。
目標管理シート(評価シート)に記載した内容を読み返します。次のような言葉は書かれていないでしょうか。もし書いていたらすぐに書き直しましょう。
頭の中のことや姿勢に対する言葉
頑張りました、努力しました、努めました、徹底しました、常に気を付けました、積極的に取り組みましたはほぼ無意味。
他の人を助けました、他の人と協力しましたも当たり前のこと過ぎて評価に値しません。書かないほうがマシです。
これをやるのは当たりまえ。自己評価シートにこれらの言葉を書いて自画自賛しても0点です。すぐに消しましょう。どういう結果が出たのかについてのみ記載をします。
抽象的な言葉
効率化しました、向上しました、強化しました、推進しました、はいずれも具体的ではありません。
その結果どうなったのかを目標管理シートに記載しましょう。
例)発注業務を効率化しました→発注に係る業務時間が週当たり●●分削減されました。
NGワードが登場していたらすぐに書き換えてください。
にかく目標管理シート(評価シート)は自分の評価を高めるためには最も重要なツールです。具体的かつ、簡潔にもれなく取り組み内容を記載しましょう。
シートの記載に手抜きがある薬剤師は能力が低いとみなされ、最終的に高評価が得られないケースだってあります。
そのくらい薬剤師にとって目標管理シートは大切なものなのです。
評価を上げる裏ワザは「前回の面談で言われた課題をどう克服したか」を明記することです。管理職は自分が教えたこと、指摘したことが改善されていると「指導の成果が出た」と感じ、あなたにプラス評価を付けやすくなります。




薬剤師の評価面談に関するよくある質問
薬剤師はQ&Aで面談準備の要点を再確認できる。
Q1: 薬剤師の評価面談で高評価を得るためのステップは何ですか?
A1: 高評価を得るためのステップは、以下の4つです。
1. 期初に立てた目標を思い出す・調べる
2. 目標に対する進捗状況を確認する
3. 目標関連の業務に集中的に取り組む
4. 今期の実績をアピールする
Q2: 評価面談の前にすぐにやるべきことは何ですか?
A2: 期初に立てた個人目標を思い出し、目標管理シートを取り出して内容を確認することが重要です。これにより、今期の目標に対する準備が整います。
Q3: 目標に対する進捗状況が思わしくない場合はどうすればよいですか?
A3: 進捗状況が思わしくない場合は、行動目標を修正し、目標達成のための仕事に集中して取り組みます。期限までにできる限りの努力を行いましょう。
Q4: 目標管理シートに書くべき具体的な内容は何ですか?
A4: 目標管理シートには、具体的かつ簡潔に取り組んだ内容とその結果を記載します。抽象的な言葉は避け、具体的な数値データを添えて説得力を高めましょう。
Q5: 評価面談で避けるべきNGワードは何ですか?
A5: 評価面談で避けるべきNGワードは、「頑張りました」「努力しました」などの抽象的な言葉です。具体的な結果や達成した内容を記載することが重要です。
Q6: 管理薬剤師に好まれる「自己評価」の書き方はありますか?
A6: 「結論(成果)+プロセス(具体的な行動)+課題」の順で書くのがベストです。管理薬剤師は多忙なため、パッと見て「このスタッフは〇〇の件で頑張ったんだな」と把握できる簡潔さが好まれます。
Q7: 目標を全く達成できなかった場合、ボーナスは下がりますか?
A7: 薬局によりますが、達成率0%でもプロセス(行動)が評価されれば大幅な減額は避けられるケースが多いです。逆に、未達成を隠したり、他人のせいにしたりすると信頼を失い、次期以降の査定に響きます。
Q8: 2024年以降、薬剤師の評価基準に変化はありますか?
A8: はい。物価高騰に伴う賃上げの動きがあり、評価の高い薬剤師には「ベースアップ評価料」を活用した手厚い昇給が行われる傾向にあります。より一層、数値実績が重要視されています。
Q9: 評価面談でキャリアパス(異動や昇進)を相談してもいいですか?
A9: 絶好の機会です。目標管理シートの備考欄に「将来は管理薬剤師を目指したい」「在宅業務に特化したい」と記載しておくと、面談がスムーズに進みます。
Q10: 転職を考えている場合でも、真面目に目標設定すべきですか?
A10: はい。転職時の面接では「前職でどのような目標を立て、どう達成したか」が必ず聞かれます。今の職場で実績を言語化しておくことは、最強の転職対策になります。
まとめ:正当な評価が「納得の年収」を作る
薬剤師は実績を言語化し、評価に納得できる環境を選ぶ。
「目標設定をしてもどうせ給料上がらない。」
「目標を達成したとしても昇給額がどの程度かわからない。」
「結局昇給や賞与に関係ない。」
もし、あなたが全力で目標に取り組み、実績を出したにも関わらず、人事評価制度や査定に納得がいかないのであれば、それはあなたの能力の問題ではなく、会社の評価システムの限界かもしれません。
厚生労働省の統計によると、認定薬剤師の取得や管理職への昇進で、生涯年収は数千万円単位で変わります。正当な評価が得られない環境で立ち止まることは、大きな機会損失です。今の職場でベストを尽くし、それでも報われないと感じたら、一度外の世界を覗いてみる時期かもしれません。
まずは本記事の4ステップで自己評価シートを完成させましょう。
その上で、自分の市場価値を客観的に知りたい方は、エージェントに「今の実績なら年収いくらになるか」を相談してみるのが最も効率的です。
本気で評価をあげたい方はこちらがおすすめです。
【管理薬剤師が暴露】目標を忘れた薬剤師が面談で「最高評価」を勝ち取る逆転術:コピペで使える10の例文付|ファマディー


