
処方せん受付回数を増やすように言われて困っている管理薬剤師
薬局の管理薬剤師をしています。最近、処方せん枚数や売上が落ちてきて、会社から「受付回数を増やして」と言われています。
でも、人員が増えるわけでもなく、近くに新しいクリニックができるわけでもありません。現場では、何から手をつければよいのでしょうか。
「処方せん受付回数を増やして」
管理薬剤師や薬局長をしていると、会社からこう言われることがあります。
でも、現場にいる側からすると、正直こう思いますよね。



それが簡単なら増やしてますよ。
現場では、在庫不足への対応、待ち時間のクレーム、在宅の準備、加算の確認、スタッフのシフト調整まで抱えています。
会社からは数字を求められ、現場からは人が足りないと言われ、患者さんからは待ち時間の不満を受ける。管理薬剤師は、その間で板挟みになりがちです。
その状態で「受付回数を増やして」とだけ言われると、「まず人を増やしてほしい」「現場の状況も見てほしい」と感じるのは当然です。
門前の患者さんが急に増えるわけではありません。
近くに新しいクリニックができるとも限りません。
在宅を増やせと言われても、外来を回しながら新しい連携先を探すのは大変です。
だから、まず伝えたいのはこれです。
処方せん受付回数が伸びないのは、あなた一人の努力不足ではありません。
ただし、薬局の現場で今日から手をつけられることもあります。
処方せん枚数を増やす近道は、派手な一発逆転ではありません。
今来ている患者さんに次回も選ばれること。
他の医療機関の処方せんも受け付けていると知ってもらうこと。
地域の医療・介護職から相談される薬局になること。
この3つを、地道に積み上げることです。
この記事では、薬局の処方せん枚数・受付回数を増やすために、管理薬剤師が今日から取り組める11の方法をまとめます。
全部を一気にやらなくて大丈夫です。
まずは、あなたの薬局で「ここなら今日から変えられる」と思えるところから始めてください。
- 薬局の処方せん受付回数を増やす基本の考え方
- 処方せん枚数・受付回数を増やす11の方法
- 1. どこの医療機関の処方せんも受付していることを伝える
- 2. のぼり・掲示で薬局の存在に気づいてもらう
- 3. 在庫が無くてもすぐに断らない
- 4. 薬局周辺を掃除し、入りやすい外観にする
- 5. 薬剤師・事務の接遇を見直す
- 6. 待ち時間を短くする
- 7. 待合室を見直す
- 8. 定休日を見直す
- 9. 開局時間を見直す
- 10. 在宅処方せんを獲得する
- 11. 近隣医療機関への挨拶周りと情報提供を行う
- 2026年以降は「処方せんを待つ薬局」だけでは厳しくなる
- 数字だけで詰められてつらい管理薬剤師へ
- Q&A|処方せん受付回数アップのよくある質問
- まとめ|まずは小さな改善から始めよう
薬局の処方せん受付回数は、「門前の取りこぼしを減らす」×「面処方を受ける」×「再来局・紹介を増やす」ことで伸ばします。
特別な裏技はありません。掲示、在庫対応、接遇、待ち時間、開局体制、在宅、医療機関連携を一つずつ見直すことが、いちばん現実的な方法です。



私自身も、受付回数、応需医療機関数、在庫がなくて帰ってしまった患者さんの件数を見ながら、現場で同じ課題に向き合ってきました。特に効果を感じたのは、在庫がないときの説明を薬局内で統一したこと、待ち時間の目安を先に伝えたこと、他院処方を見つけたときに一言添えることです。
薬局の処方せん受付回数を増やす基本の考え方
受付回数は新規獲得だけでなく、取りこぼし防止と再来局の改善で伸ばせます。
処方せん受付回数を増やすと聞くと、多くの人は「新規患者さんを増やすこと」を思い浮かべます。
もちろん、新規患者さんは大切です。
でも、そこだけを追いかけると現場は疲れます。
薬局だけで、門前医療機関の患者数を増やすことはできません。近くに新しいクリニックが開院するかどうかも、自局では決められません。
だからこそ、受付回数は次の3つに分けて考えます。
- 今来ている患者さんを逃さない
- 他院・他科の処方せんも受けていると知ってもらう
- 一度来た患者さんに次回も選んでもらう
この3つに分けると、やることが見えてきます。
患者さんが次回も来ない理由は何でしょうか。
待ち時間が長かったのかもしれません。受付の対応が冷たく感じられたのかもしれません。在庫がなくて、別の薬局に行ってしまったのかもしれません。
もしくは、「この薬局でも他の病院の処方せんを出せる」と知らなかっただけかもしれません。
受付回数を増やす第一歩は、こうした取りこぼしを減らすことです。
なお、この記事では「処方せん受付回数を増やす方法」に絞って解説します。
処方せん枚数だけでなく、集中率、技術料、在宅、加算、経費まで含めて薬局の利益を見たい方は、儲かる調剤薬局を作る方法も参考にしてください。


処方せん枚数・受付回数を増やす11の方法
処方せん枚数は、掲示・在庫対応・接遇・待ち時間・連携を一つずつ整えることで増やせます。
ここから、処方せん受付回数を増やすための具体策を紹介します。
ただし、全部を一人で背負う必要はありません。
掲示や声かけのように、今日から現場で変えられるものがあります。一方で、開局時間、定休日、在宅、人員配置、設備投資のように、会社の判断が必要なものもあります。
まずは、現場で変えられることから始めましょう。会社に相談が必要なことは、感情ではなく数字で出せるように準備します。


- どこの病院・クリニックの処方せんも受付していることを伝える
- のぼり・掲示で薬局の存在に気づいてもらう
- 在庫が無くてもすぐに断らない
- 薬局周辺を掃除し、入りやすい外観にする
- 薬剤師・事務の接遇を見直す
- 待ち時間を短くする
- 待合室を見直す
- 定休日を見直す
- 開局時間を見直す
- 在宅処方せんを獲得する
- 近隣医療機関への挨拶周りと情報提供を行う
1. どこの病院・クリニックの処方せんも受付していることを伝える
まずは、患者さんに「この薬局では、どこの医療機関の処方せんでも受け付けています」と知ってもらうことです。
薬局で働いている側からすると、当たり前に感じるかもしれません。
でも、患者さんの中には、今でも「処方せんは病院の前の薬局に出すもの」と思っている方がいます。
この認識が残っていると、面処方は増えません。
たとえば、お薬手帳を見たときに他院の薬が載っていたら、自然にこう声をかけてみます。



こちらのお薬も、次回から当薬局でまとめてご用意できます。ご自宅が近ければ、複数の病院の処方せんをまとめて持ってきていただいて大丈夫ですよ。
この一言が、次回から処方せんを持ってきてもらうきっかけになります。
特に、家族が薬を取りに来ている場合は大切です。
本人だけでなく、家族の処方せんもまとめて受け付けていると伝えておくと、家族の処方せんも同じ薬局に集まりやすくなります。
患者さん側にも利点があります。薬の重複、飲み合わせ、残薬、服薬状況を一つの薬局で見られるからです。
今日からやること
- 入口や受付付近に「全国どこの医療機関の処方せんでも受付」と掲示する
- お薬手帳で他院処方を見つけたら、次回から自局でも受けられると伝える
- 家族の処方せんもまとめて受け付けていることを自然に案内する
- よく見る他院処方の薬は、採用薬や在庫数を見直す
2. のぼり・掲示で薬局の存在に気づいてもらう
「のぼりなんて意味があるのかな」と思う方もいるかもしれません。
でも、薬局の前を毎日通っている人でも、用事がなければ薬局を意識していません。
人は、自分に関係がない建物をあまり見ていません。
だから、処方せんを持ったときに「あそこに薬局があった」と思い出してもらう工夫が必要です。
のぼり、入口ポスター、駐車場看板、処方せん受付の掲示、FAX受付、処方せん送信アプリ受付、在宅対応、健康相談の案内。
こうした情報が外から見えるだけで、薬局の存在に気づいてもらえます。
ただし、掲示物を増やせばよいわけではありません。
古いポスターや情報量の多すぎる貼り紙があると、肝心な案内が埋もれます。
伝えることは絞りましょう。
- 処方せん受付
- 全国どこの医療機関でも受付
- FAX・処方せん送信アプリ受付
- 在宅訪問対応
- 健康相談受付中
この中から、薬局の立地や患者層に合うものを選びます。
今日からやること
- 薬局の外から見て「処方せん受付」が一瞬で伝わるか確認する
- 色あせたポスターや古い掲示物を外す
- 入口・駐車場・駐輪場から見える位置に案内を置く
- のぼりは定期的に交換し、見慣れて目に入らない状態を避ける
3. 在庫が無くてもすぐに断らない
在庫がない処方せんへの対応は、受付回数に大きく関わります。
とはいえ、現場の本音としては難しいですよね。
在庫を増やしすぎれば不動在庫が怖い。かといって、在庫がないたびに断っていたら、患者さんは別の薬局に行ってしまいます。
患者さんから、こんな相談を受けることがあります。



他の薬局で在庫がないと言われました。何軒か回ったのですが、こちらにはありますか?
このとき、自局にも在庫がないからといって「ありません」で終わってしまうと、患者さんとの関係もそこで終わります。
一方で、すぐに渡せなくても、薬がそろう日時や受け渡し方法を丁寧に説明すれば、次回から持ってきてもらう理由が生まれます。
在庫がない場合は、次の順番で対応します。
- 在庫がないことを正直に伝える
- 卸や近隣薬局から調達できるか確認する
- 薬がそろう日時を具体的に伝える
- 取りに来るのが難しい場合は、配送や分割対応を検討する
- 次回も必要になりそうな薬は、採用品目や在庫数を見直す
もちろん、すべてのケースで対応できるわけではありません。
それでも、「在庫がないので無理です」で終わる薬局と、「明日の午前中には用意できます。お時間をいただけますか」と提案する薬局では、患者さんの受け取り方が違います。
調剤応需義務や、強い苦情・迷惑行為がある患者さんへの対応まで確認したい方は、薬局が調剤拒否できる正当な理由|在庫切れ・クレーム患者は?で詳しく解説しています。


今日からやること
- 在庫がないときの対応手順をスタッフ全員で統一する
- 「ありません」で終わらせず、調達可否と受け渡し予定を確認する
- 問い合わせが多い薬を記録し、採用薬や在庫数を見直す
- 患者さんへの説明文を薬剤師・事務で共有する
4. 薬局周辺を掃除し、入りやすい外観にする
薬局周辺の掃除は、地味です。
掃除をした翌日から、処方せんが一気に増えるわけではありません。
それでも、外観が汚い薬局は選ばれません。
入口のガラス、駐車場のゴミ、駐輪場の乱れ、看板の汚れ、くもの巣、古くなった掲示物。患者さんは、こういう細かいところも見ています。
薬局は、清潔感がとても大切です。
特に初めて来る面処方の患者さんは、まだその薬局を信頼していません。
「ここに入って大丈夫かな」と、外から見た雰囲気で判断していることがあります。
今日からやること
- 入口ドア、窓ガラス、看板、駐車場、駐輪場を確認する
- 薬局前の歩道や周辺のゴミを毎朝確認する
- 古い掲示物や破れたポスターを外す
- スタッフ全員で「外から見た薬局」を確認する
5. 薬剤師・事務の接遇を見直す
患者さんが次回も来てくれるかどうかは、接遇で大きく変わります。
ここで言う接遇は、特別な接客スキルではありません。
患者さんが入ってきたら挨拶する。処方せんを受け取るときに顔を見る。待ち時間が長くなりそうなら、先に伝える。質問しやすい空気を作る。
まずは、この基本です。
忙しいときほど、目線はレセコンや薬棚に向きます。
でも、患者さんから見ると「忙しそうで話しかけられない」「冷たくされた」と感じることがあります。
薬局側に悪気がなくても、そう受け取られることがあるのです。
薬局にとっては毎日の業務でも、患者さんにとっては体調が悪い日、不安な日、急いでいる日かもしれません。
その前提を忘れないだけで、対応はかなり変わります。
今日からやること
- 患者さんが入ってきたら、受付・薬剤師のどちらかが必ず挨拶する
- 処方せんを受け取るときに、顔を見て一言添える
- 忙しい時間帯ほど、待ち時間の声かけを意識する
- 患者さんから不満が出た対応を振り返り、次回からの対応を決める
6. 待ち時間を短くする
待ち時間を短くしたい。
これは、どの薬局でも思っているはずです。
でも、現場では簡単ではありません。疑義照会が入る、一包化が重なる、軟膏混合や粉砕が入る、電話が鳴る、在宅の準備もある。
それでも、患者さんから見ると「待たされた」という印象だけが残ることがあります。
だから、待ち時間対策では2つを分けて考えます。
- 実際の待ち時間を短くする
- 待っている間の不安を減らす
まずは、どこに時間がかかっているかを見ます。
- 受付で時間がかかっているのか
- 入力で止まっているのか
- 調剤に時間がかかっているのか
- 鑑査待ちが長いのか
- 投薬待ちがたまっているのか
時間がかかっている場所を見ないまま「もっと急いで」と言っても、スタッフは疲れるだけです。
また、待ち時間が出るときは、先に目安を伝えましょう。
「20分ほどかかりそうです」と言われて待つ20分と、何も言われずに待つ20分では、患者さんの受け止め方が違います。
今日からやること
- 混雑時は待ち時間の目安を先に伝える
- FAX、処方せん送信アプリ、予約サービスがあれば案内する
- 受付・入力・調剤・鑑査・投薬のどこに時間がかかっているか確認する
- 「急いで」ではなく、役割分担と動線を見直す
7. 待合室を見直す
待合室は、患者さんが薬局を評価する場所です。
薬局側は調剤室の中で忙しく動いています。
でも、患者さんは待合室で座りながら、薬局全体を見ています。
掲示物が古い。椅子が汚れている。空調が寒い。雑誌が乱れている。OTC棚がごちゃごちゃしている。
こうした小さな不満が、「次は別の薬局にしようかな」という気持ちを生みます。
待合室の見直しに、大きな改装は必要ありません。
まずは、患者さんの席に座ってみてください。
そこから何が見えるか。何が気になるか。待っている間に嫌だと感じるものはないか。
それをスタッフ全員で確認するだけでも、改善点が見えてきます。
今日からやること
- スタッフ全員で患者さん用の椅子に座って、待合室を見渡す
- 古い掲示物、期限切れの案内、色あせたポスターを外す
- 室温・湿度・におい・照明を確認する
- 待ち時間中に見てもらいたい健康情報を選び直す
8. 定休日を見直す
定休日の見直しは、管理薬剤師だけで決めるものではありません。
人員、労務管理、会社方針、地域の需要を見ながら判断する必要があります。
だから、「明日から休みを減らしましょう」と言うつもりはありません。
ただ、自局が休んでいる日に近隣の医療機関が診療しているなら、処方せんを取りこぼしている可能性があります。
たとえば、門前医療機関が休みだから薬局も休んでいる。でも、近くの内科、整形外科、皮膚科、耳鼻科、歯科は開いている。
この場合、面処方を拾えていないかもしれません。
まずやるべきことは、定休日を減らすことではありません。
近隣医療機関の診療日、自局の休業日、問い合わせ件数を表にしましょう。
「水曜午後だけ試験的に開ける」「土曜午前の人員を増やす」など、会社に具体的な相談を出せます。
今日からやること
- 近隣医療機関の診療日を一覧にする
- 自局が休みの日に、周辺で処方せんが出ていないか確認する
- 競合薬局の開局日・開局時間を確認する
- 定休日変更が難しい場合は、需要がありそうな曜日だけ試算する
9. 開局時間を見直す
開局時間も、処方せん受付回数に関係します。
特に注意したいのは、昼休みと夕方です。
患者さんが処方せんを持って薬局に行こうとしたとき、薬局が閉まっていれば、別の薬局に行ってしまいます。
一度別の薬局に流れた患者さんが、次回戻ってくるとは限りません。
ただし、開局時間を延ばせばよいという話でもありません。
ここは、現場の本音としてかなり大事です。
開局時間を延ばすなら、誰が働くのかを先に決める必要があります。残業代、休憩、一人薬剤師になる時間、安全に回せる体制まで確認しないと、現場だけが疲弊します。
まずは数字を記録しましょう。
- 近隣医療機関の受付終了時間
- 昼休み中の問い合わせ件数
- 閉局後に来た患者さんの有無
- 夕方以降に処方せんを逃している可能性
- 競合薬局の開局時間
地域支援体制や医薬品供給体制を強めるうえでも、地域の需要に合った開局体制は大切です。ここでは開局時間の考え方だけに留めます。
加算や薬局機能の方向性まで確認したい方は、地域支援・医薬品供給対応体制加算とは?も参考にしてください。


今日からやること
- 昼休み・閉局時間中の問い合わせ件数を記録する
- 近隣医療機関の診療終了時間と自局の閉局時間を比較する
- 開局時間を延ばす場合は、人員配置と安全性をセットで会社に相談する
- Googleビジネスプロフィールや掲示の開局時間も確認する
10. 在宅処方せんを獲得する
在宅は、処方せん受付回数を増やすうえで大きな柱になります。
とはいえ、外来を回しながら在宅の準備まで進めるのは大変です。契約、訪問、報告書、請求、残薬調整、配薬、医師やケアマネジャーとの連絡まで入ると、現場の負担は一気に増えます。
だから、いきなり大きく始める必要はありません。
まずは、自局が在宅を受けるときの流れを薬剤師・事務で確認します。
そのうえで、次の相手との接点を作ります。
- 往診している医療機関
- 地域のケアマネジャー
- 地域包括支援センター
- 訪問看護ステーション
- 近隣施設
- すでに来局している在宅移行候補の患者さん
在宅は、単に「営業すれば取れる」というものではありません。
連絡が取りやすいこと。報告が丁寧なこと。急な変更にも、薬局として対応範囲を明確にしていること。医師やケアマネジャーが相談しやすいこと。
こうした積み重ねが、次の依頼を生みます。
具体的な営業先、声かけ方法、地域包括支援センターやケアマネジャーとの関わり方は、薬局薬剤師ができる在宅の処方せんを獲得する7つの方法で詳しくまとめています。


今日からやること
- 自局で在宅を受ける場合の流れをスタッフ全員で確認する
- 契約、訪問、報告書、請求の流れを書き出す
- 地域のケアマネジャー、地域包括支援センター、往診医を一覧にする
- 在宅が必要そうな患者さんを、服薬状況や来局状況から拾い上げる
11. 近隣医療機関への挨拶周りと情報提供を行う
近隣医療機関との関係づくりも、処方せん受付回数に関わります。
ただし、「処方せんを回してください」とお願いするだけではうまくいきません。
医療機関側にとって大切なのは、「この薬局なら患者さんを任せても大丈夫」と思えるかどうかです。
そのためには、日々の情報提供が大切です。
- 残薬が多い患者さんの状況を共有する
- 副作用が疑われる症状を報告する
- 服薬が難しい患者さんに、一包化や剤形変更を提案する
- 在宅移行が必要そうな患者さんを相談する
- 疑義照会だけでなく、患者さんの生活背景も必要に応じて伝える
報告書やFAXだけで終わらせず、必要な場面では顔を出すことも大切です。
医師だけでなく、受付、看護師、医療事務の方とも関係を作っておくと、患者さんから薬局を聞かれたときに思い出してもらえることがあります。
医療機関との連携は、すぐに数字になるとは限りません。
でも、地域で信頼される薬局になるには欠かせない積み重ねです。
今日からやること
- 近隣医療機関を一覧にする
- すでに応需している患者さんの情報提供を丁寧に行う
- 報告書のひな形を作り、薬局内で質をそろえる
- 必要に応じてアポイントを取り、顔を出す機会を作る
2026年以降は「処方せんを待つ薬局」だけでは厳しくなる
2026年以降の薬局は、処方せんを待つだけでなく地域に選ばれる機能づくりが必要です。
ここまで、処方せん受付回数を増やす具体策を紹介してきました。
ただ、これからの薬局は「処方せんが来るのを待って、正確に調剤して終わり」だけでは厳しくなっていきます。
これからは、薬を切らさず届ける力、在宅や多職種連携に動く力、服薬後まで患者さんを見る力が今まで以上に問われます。
つまり、受付回数を増やす取り組みは、単なる売上対策ではありません。
地域の患者さんに「次もこの薬局にお願いしよう」と思ってもらうための土台作りです。
これからの薬局で評価される業務・評価されにくくなる業務を知りたい方は、2026年改定で評価されにくくなる薬剤師業務とは?も読んでおくと、薬局づくりの判断材料になります。


処方せん受付回数を増やすなら、目先の枚数だけを追うのではなく、次の3つを同時に見直しましょう。
- 患者さんが入りたいと思える薬局にする
- 患者さんが次回も使いたいと思える薬局にする
- 地域の医療・介護職から相談される薬局にする
この3つがそろうと、面処方、在宅、紹介、再来局が少しずつ増えていきます。
それでも数字だけで詰められてつらい管理薬剤師へ
管理薬剤師は現場改善と会社に相談すべき課題を分けて考えることが重要です。
ここまで読んで、こう感じた方もいると思います。



やるべきことはわかりました。でも、今の人数では限界です。受付回数を増やせ、在宅を取れ、加算も取れと言われても、現場が回りません。
これは、あなたの甘えではありません。
管理薬剤師として改善できることはあります。
でも、管理薬剤師一人では解決できないこともあります。
- 人員不足なのに受付回数だけ求められる
- 在宅を増やせと言われるのに、車や人員の準備がない
- 開局時間を延ばせと言われるのに、残業代や手当が曖昧
- 数字を改善しても給料が上がらない
- 管理薬剤師としての責任だけが重くなっている
この状態で「もっと頑張れば何とかなる」と自分を責め続けると、先に心と体がすり減ってしまいます。
受付回数を増やす努力は大切です。
でも、会社の支援、人員配置、評価制度、給与、手当が変わらないなら、あなた一人が背負い続ける必要はありません。
管理薬剤師としての悩み、不満、ストレスが強くなっている方は、管理薬剤師を救う|悩み・不満・ストレス解消法もあわせて読んでみてください。


管理薬剤師・薬局長として、責任と年収が見合っているか、求人を見る前に何を確認すべきかを知りたい方は、管理薬剤師・薬局長の転職ガイドも参考になります。


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ただ、次のどれに当てはまるのかは、一度確認しておいた方がよいです。
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また、処方せん受付回数を増やすために頑張っているのに、給料や評価がほとんど変わらない場合は、今の年収・時給・管理薬剤師手当が妥当かも見ておきましょう。
求人を見る前に現在の条件を確認したい方は、薬剤師年収・時給チェックツールで、今の条件を一度確認してください。
Q&A|薬局の処方せん枚数・受付回数を増やすよくある質問
処方せん受付回数を増やすには、原因把握・面処方・在庫対応・体制見直しが重要です。
ここでは、管理薬剤師が現場で迷いやすい点をまとめます。
Q1. 処方せん受付回数を増やせと言われたら、最初に何を確認すべきですか?
最初に見るのは、受付回数が落ちている理由です。
門前医療機関の患者数が減ったのか、面処方を拾えていないのか、再来局が減っているのかで打ち手が変わります。まずは受付回数、応需医療機関数、在庫なしで断った件数、待ち時間が長くなった時間帯を記録しましょう。
Q2. 面処方を増やすために、患者さんへどう声をかければよいですか?
お薬手帳で他院処方を見つけたときに、「こちらのお薬も次回から当薬局でまとめてご用意できます」と伝えます。
家族が代理で取りに来ている場合は、「ご家族の処方せんも一緒に受け付けています」と添えると自然です。売り込みではなく、薬をまとめて確認する利点を伝えるのがポイントです。
Q3. 在庫がない処方せんを受けたとき、患者さんにどう説明すればよいですか?
まず在庫がないことを正直に伝えます。
そのうえで、卸や近隣薬局から調達できるか確認し、「いつ薬がそろうか」「いつ受け取れるか」を具体的に伝えましょう。「ありません」で終わると次回の来局は望めません。時間をもらえる場合は、薬がそろう日時を明確に伝えることが大切です。
Q4. 開局時間や定休日の見直しは、管理薬剤師だけで判断してよいですか?
管理薬剤師だけで判断しない方がよいです。
開局時間や定休日の変更には、人員、残業代、休憩、安全性、会社方針が関わります。まずは近隣医療機関の診療時間、自局の閉局中問い合わせ、競合薬局の開局状況を記録し、会社に具体的な相談材料として出しましょう。
Q5. 外来が忙しい薬局でも、在宅処方せん獲得に向けて最初にできることはありますか?
まずは、自局で在宅を受ける流れを書き出しましょう。
契約、訪問、報告書、請求、薬の準備、緊急時の連絡方法を薬剤師・事務で共有します。次に、来局患者さんの中で在宅支援が必要そうな方を拾い、関係のある医療機関やケアマネジャーに相談します。詳しい営業先や声かけ方法は、在宅処方せん獲得の記事で解説しています。
Q6. 受付回数を増やしても評価や給料が変わらない場合、どう考えればよいですか?
受付回数を増やす努力と、会社の評価制度は分けて考えましょう。
現場で改善できることはありますが、人員配置、給与、管理薬剤師手当、残業代、評価制度は会社側の問題も大きいです。数字を改善しても評価が変わらないなら、今の条件が妥当か、他の薬局ではどう評価されるかを確認しておくことも大切です。
まとめ|処方せん受付回数は小さな改善の積み上げで増やせる
処方せん受付回数は、現場でできる小さな改善を継続することで増やせます。
最後に、薬局の処方せん枚数・受付回数を増やす方法をもう一度まとめます。


- どこの病院・クリニックの処方せんも受付していることを伝える
- のぼり・掲示で薬局の存在に気づいてもらう
- 在庫が無くてもすぐに断らない
- 薬局周辺を掃除し、入りやすい外観にする
- 薬剤師・事務の接遇を見直す
- 待ち時間を短くする
- 待合室を見直す
- 定休日を見直す
- 開局時間を見直す
- 在宅処方せんを獲得する
- 近隣医療機関への挨拶周りと情報提供を行う
処方せん受付回数を増やすのに、魔法のような方法はありません。
でも、今日から変えられることはあります。
入口を見直す。受付で挨拶する。待ち時間の目安を伝える。在庫がないときも、すぐに断らず調達方法を考える。どこの医療機関の処方せんでも受けていると伝える。在宅や医療機関連携を少しずつ育てる。
こうした小さな改善が、次回の来局や紹介を生みます。
一方で、受付回数を増やす努力をしても、人員不足や評価制度、給与、手当が変わらない職場もあります。
その場合、あなた一人が悪いわけではありません。
現場で変えられることと、会社に相談すべきことを分けて考えましょう。
他の職場も見てみたい方は、いきなり転職を決める必要はありません。
まずは、管理薬剤師として続けるのか、一般薬剤師に戻るのか、年収・休日・人員体制のどれを優先するのかを確認するだけでも十分です。
自分に合う薬剤師転職サイトを比較したい方は、薬剤師転職サイト診断で確認してみてください。



