
薬局の利益を増やすには売上を増やすことも必要ですが、費用(コスト)の削減も合わせて行わなければいけません。
薬局の収益構造は?売上と費用と利益の関係はどうなっている?こんな疑問を持つ薬剤師向けの記事です。コロナ禍で薬局の業績が悪化しており、さらなるコストカットが求められます。まずは薬局の売上と費用、利益についてしっかり理解を深めておきましょう。ぜひご覧ください。
人件費
薬局の損益計算書の給与及び手当という項目を見てみましょう。ここに書かれている数字は薬剤師、事務の給与や手当の合計金額です。
管理薬剤師(薬局長・薬局責任者)には人を辞めさせるといった権限は当然ありません。
この人件費を削減するために管理薬剤師ができることと言えば、とにかく残業を減らすということです。
明日でよい仕事は明日にする。
業務時間内にできることはなるべくやり切り、閉局したらすぐに帰りましょう。
他薬局とのやりくりをするなど、正社員やパート薬剤師だけで業務を回していくことを考えなくてはいけません。
租税公課
購入している医薬品の包装を小さくする、発注のタイミングを適正にするなどして医薬品の購入額を減らしましょう。
家賃
確認すべきは薬局の損益計算書の地代家賃や賃借料の項目です。
建物や設備はだんだんと旧くなってきます。
また周辺の家賃相場も変わってきているでしょう。
新型コロナウイルスが流行している今なら要請が通りやすいかもしれません。
実際に薬局の売上は落ちていますし、それに伴い利益も減っています。
無駄に多く借りている状態であれば適性な台数まで削減しましょう。
委託料
薬局での委託料には、清掃業者、廃棄物処理業者、警備会社、社宅管理会社、事務作業等の外注費などが入ります。
当初の契約から状況はいろいろ変わっていませんか?
高額になっている事例として、保管期限が過ぎた処方箋を割高な方法で処理をしていませんか?
消耗品費
通信費
薬局での通信費と言えば、電話代、インターネット代などでしょう。公衆電話を設置している薬局は撤去も検討します。携帯電話の保有率が上がっていますから公衆電話の使用も減っているのではないでしょうか。
薬局間で不動品を移動させる場合はなるべく何かのついでにスタッフが運ぶ、クール便が必要な時期はなるべく移動させないなど節約することが必要です。
水道光熱費
その他
患者さんは本当に読んでいるでしょうか。感染拡大防止の観点からも共有物はなるべくなくしましょう。
やれることはなんでもやって利益を確保していきましょう。