新人薬剤師の投薬・服薬指導はいつから?やっておくべきこと・注意点
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服薬指導が不安な薬剤師

薬局に配属になるのですが、いつから実際に服薬指導を始めるのでしょうか。

それまでにやっておくべきことを教えてください。

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確かに不安ですよね。私もそうでした。今回は新人薬剤師はいつから服薬指導を始めるのかという疑問に答えていきましょう。

自己紹介

pharma_di(ファマディー)
転職2回の大手チェーン調剤薬局の管理薬剤師。薬剤師や薬局事務の採用活動にも携わっています。

転職に失敗する薬剤師をゼロにしたいという思いで、自らの経験を基に記事を作成しています。
詳しい自己紹介

新人薬剤師の皆さま、お疲れ様です。

薬局に配属されて不安な時を過ごしていることでしょう。

まだ集合研修中でしょうか。

オンラインでの研修になってしまっているところも多いでしょう。

新人薬剤師にとって一番不安なのは服薬指導ではないでしょうか。

いつからやるのか。

どのくらいの枚数やるのか。

そういった不安を少しでも解消できるよう解説していきます。

 本記事の内容
 この記事を読むと次のことがわかります。

  • 新人薬剤師はいつから投薬・服薬指導が始まるのか
  • 投薬・服薬指導までにやっておくべきこと
  • 新人薬剤師が投薬・服薬指導を行う際の注意点

新人薬剤師はいつから投薬・服薬指導が始まるのか

新人薬剤師はいつから投薬・服薬指導を始めるか
新人薬剤師はいつから投薬・服薬指導が始まるのか。

それは、人それぞれ

これでは答えになりませんね。

いくら6年制を卒業したとはいえ、
薬局実習で服薬指導をしてきたとはいえ、

練習と本番では全く状況が異なります

なぜなら、患者さんはあなたが新人かどうかわからないから。

急に質問してくることだってあるでしょう。

忙しいのに、世間話が長くなりすぎてしまう事だってあるでしょう。
(初めての薬剤師を見ると話したがる患者さんが結構います。)

でも大丈夫です。

先輩薬剤師だって、みんなその道を通ってきたのです。

そして、なによりその薬については患者さんの方が詳しいですから。

だって、何年もその薬を飲んでいるのですよ。

心配はいりません。

実際に、あなたがいつから投薬・服薬指導が始まるかについてですが、多くの場合、新人薬剤師の教育プログラムが組まれてます。

そこに学習到達目標などが書かれてはいないでしょうか。

学習が順調に進んだ場合の服薬指導開始時期の目安が記載されていると思います。

具体的には、概ね、薬局に配属後2~3カ月程度で服薬指導を開始する例が多いです。

理解度を見ながら服薬指導の開始日を決めてくれますから焦る必要はありません。

新人薬剤師あるあるなのですが、『同期の○○さんはもう服薬指導を始めたらしい』とか、『もう1日に20人も投薬したよ』などという声が聞こえてくると思います。

これについては全く気にする必要はありません。

新人薬剤師本人の理解度だけでなく、薬局の状況によってもいつから服薬指導を始めるかが変わってくるからです。

服薬指導の開始時期を同期と比較することは全く意味がありませんのでやめましょう。

同期の進み具合が聞こえてくると不安になる気持ちも良くわかります。でも、同期より投薬・服薬指導の開始が早くても遅くても不安になる必要はありません。

抗がん剤のようにハイリスク薬がガンガン出る薬局と、整形や眼科の門前の薬局では状況が違うのはおわかりいただけるのではないでしょうか。

投薬・服薬指導までにやっておくべきこと

新人薬剤師が服薬指導前にやっておくべきこと
新人薬剤師が服薬指導前にやっておくべきこと

投薬・服薬指導までにやっておくべきことは各薬局の状況によりますがおおむね以下の通りです。

  • 接遇・応対方法の理解
  • 使用頻度の高い薬を全て覚える
  • 服薬指導の流れの理解
  • 保険調剤の理解

具体的な勉強方法などはこちらにまとめましたので参考にしてください。

おすすめのアプリや薬剤師向けの書籍を紹介しています。



接遇・応対方法の理解

クレーム対応や接遇対応のマニュアルはあるでしょうか。

チェーンの調剤薬局であればマニュアルが準備してあるはずです。

しっかりと読み込みましょう。

調剤薬局は接遇がなっていないとクレーム率が急上昇します。

挨拶、言葉遣い、姿勢などすべてにおいて注意が必要です。

薬剤師になったからと言って偉そうに上から目線で指導をする薬剤師が少なくありません。

あなたは大丈夫だと思いますが、そんな薬剤師にはならないでくださいね。

使用頻度の高い薬の用法用量、併用禁忌、疾病禁忌を全て覚える

薬局内にある全ての薬を覚えろとは言いません。

いずれは覚えることになりますが、まずは良く出る薬からしっかりと覚えていきましょう

門前医療機関から処方される薬の用法用量、併用禁忌、疾病禁忌は必須です。

服薬指導の流れの理解

薬局によって流れが異なりますので、先輩の動きをよく見ておきましょう。

初めのうちは、自分で最終鑑査は行わずに先輩薬剤師が最終鑑査したものを服薬指導に行くという流れになるのではないでしょうか。

その際、先輩薬剤師から処方変更点や何を説明・聞き取りすべきかについてレクチャーがあると思います。

いきなり難しい処方や、気難しい患者さんを充ててくることは無いと思いますから心配しなくて大丈夫です。

安定している人、優しい人、ずっと薬が同じ人などを優先的にあなたが服薬指導をしていく感じになるでしょう。

保険調剤についての理解

あなたは保険薬剤師になったのですから、『保険』について知っておかなくてはいけません。

  • あなたの薬局の調剤基本料は?
  • 地域支援体制加算は算定している?
  • 算定しているとすれば1~4のどれ?
  • 連携強化加算は?
  • 後発医薬品調剤体制加算は1~3のどれ?
  • 自家製剤加算や計量混合加算は正しく算定されている?
  • 時間外等加算と夜間休日等加算の違いは?
  • などなど

しっかり理解して聞かれたら適切に回答できるようにしておきましょう。

患者さんから、「なぜ3月と4月で薬代が変わったのか」と質問されることがあるかもしれません。

新人薬剤師が投薬・服薬指導を行う際の注意点

新人薬剤師が投薬・服薬指導を行う際の注意点は以下の通り。

  • わからないことを適当に答えない
  • 声の大きさ
  • 慣れ

わからないことを適当に答えない

即答できない質問が来たときには、「詳しく調べてみますね」と言って調剤室に戻りましょう。

そこで調べても不明な場合は製薬会社に問い合わせるなどします。

患者さんに対しては後から電話するという対応で良いでしょう。

そのついでにフォローアップもしておきましょう。

声の大きさ

薬局中に響き渡る声で服薬指導をする人はいないでしょうが、声量には注意しましょう。

患者さんだけに聞こえれば良いのです。

感染予防のパーテーションがあったりマスクをしていたりでついつい声が大きくなってしまいがちです。

プライバシーに十分配慮しましょう。

慣れ

服薬指導はどうすれば上手になるか。

結局は慣れです。

とにかく数をこなすこと。

数をこなして学んでいく。

実践が一番の勉強です。

服薬指導が始まったら、臆せずに積極的に投薬に行かせてもらいましょう。

1日に対応した処方せんの枚数など気にせず頑張ってください。

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断言します。数をこなした薬剤師が最も成長します。

まとめ

  1. 新人薬剤師の投薬・服薬指導を開始時期は人それぞれだが、概ね配属2~3カ月後
  2. 最初は色々覚えることがありますが、その後も色々覚えることがあります。試験がなくても常に勉強です。
  3. 患者さんの前に立ったら1人の薬剤師です。中身は一人前でなくてもしっかりと対応しましょう。