
新人の薬局薬剤師
今年から薬局に入社します。まだ研修中ですが、何を準備しておけば現場で困りにくいのでしょうか。
白衣のポケットに入れる物だけでなく、最初に揃えるべき持ち物や、まだ買わなくてよい物も知りたいです。
- 新人薬剤師に必要なものを優先順位つきで知りたい
- 調剤薬局でまず揃えたい持ち物を知りたい
- 白衣のポケットに何を入れるべきか知りたい
- 全部を最初から買う必要があるのか不安
- 仕事が少しでも楽になる道具を知りたい
薬局に配属されたばかりの時期は、覚えることが多すぎて「何を買えばいいのか」まで頭が回りませんよね。
先輩の白衣ポケットが気になっても、細かい持ち物まではなかなか聞きづらいものです。
結論からいうと、新人薬剤師が最初に準備すべきものは限られています。
大事なのは、勤務先ルールを確認したうえで、毎日よく使う物から揃えること。
この記事では、調剤薬局で困りにくい持ち物を優先順で整理しながら、白衣ポケットの中身までわかりやすくまとめます。
最初から全部を完璧に買いそろえなくて大丈夫です。
まず必要なものだけ押さえていきましょう。
新人薬剤師がやってしまいがちな絶対に避けたい失敗は、新人薬剤師が陥りがちな失敗を防ぐための記事をみればわかります。
持ち物だけでなく、現場での立ち回りもわかりますので是非お読みください。


新人薬剤師が持ち物を買う前に確認したいこと
新人薬剤師の持ち物は、勤務先ルールを確認してから必要な物だけ揃えるべきです。
新人薬剤師の持ち物は、買い始める前に勤務先ルールを確認するのが最優先。
良かれと思って買った物でも、薬局のルールに合わなければ使えないことがあります。
とくに新人のうちは、「先輩が使っているから同じ物を買う」とかんたんに考えてしまうと失敗します。
最初に確認しておきたいのは、次の5つ。
- シャチハタ可か、三文判が必要か
- 薬剤師印は支給か、自分で作るのか
- 白衣やインナー、服装に指定はあるか
- 靴の色や種類にルールはあるか
- 電卓やハサミなどを個人持ちしてよいか
意外と見落としやすいのが、靴やサンダルです。
立ち仕事が多い調剤薬局では、疲れにくい靴かどうかで1日のしんどさがかなり変わります。



私が愛用しているのはこちらです。
リカバリーサンダルをはいて業務をするようになってからは足の疲れ具合が全く違います。
白衣のポケットに入れる物は「とりあえず多めに」ではなく、「毎日すぐ使う物だけ」に絞った方が動きやすいです。
最初から全部を揃えるより、必要な順に少しずつ足していく方が失敗しません。
新人薬剤師がまず揃えたい必須アイテム7選
新人薬剤師は、毎日よく使う必須アイテムから優先して揃えるべきです。
新人薬剤師がまず揃えたいのは、使用頻度が高く、ないと地味に困る必須級のアイテムです。
ここでは、調剤薬局でとくに使いやすい持ち物を優先順で紹介します。
最初からすべてを用意しなくても大丈夫ですが、毎日よく使う物は早めに揃えておくと安心です。
シャチハタ(または三文判+はん蔵)
印鑑は、新人薬剤師が最初に用意したい持ち物のひとつ。
処方せんやお薬手帳、薬情などに押印するので使用頻度はかなり高くなります。
シャチハタ可の薬局なら、キャップレスの方が扱いやすく、忙しいときでもサッと使えます。
これから買うなら、キャップをなくしにくいタイプの方が使いやすいでしょう。
一方で、シャチハタ不可の薬局もあります。
その場合は三文判に加えて、朱肉いらずで使いやすい印鑑ホルダーがあると便利です。
インク交換用も確認しておくと安心です。
薬剤師印(データ印)
薬剤師印は会社支給のところが多いと思いますが、自分で準備が必要なら早めに準備しておきたいアイテムです。
処方せんの調剤日欄などで使用する場合があり、フルネーム指定になることも少なくありません。
多機能ペン
ペンは1本で完結する多機能タイプが圧倒的に便利です。
電子薬歴が中心でも、ボールペンとシャープペンシルを使う場面は普通にあります。
色分けしたいメモ、ちょっとした確認、あとで消したい書き込みなど、1本で済むとポケットも散らかりません。
ジェットストリーム4&1を使っている薬剤師はかなり多いです。



書きやすくて便利ですが、色が被ると誰の物かわからなくなりやすいので、名前を入れるか本体色をずらしておくと安心です。
落としてシャープ部分がつぶれた場合は、先端だけ交換できることもあります。
油性マジック
油性マジックは、投薬瓶や袋への記載で地味によく使います。回数や注意点を書いたり、目印をつけたりと、手元にないと意外と不便です。
ノック式は便利ですが、戻し忘れると白衣を汚しやすいので、そこだけ気をつけたいところです。
白衣汚れが気になる方は、こうした対策グッズもあると安心です。
メモ帳
新人薬剤師にとって、メモ帳は知識不足を埋めるための必需品です。
最初のうちは、覚えるより先に「忘れない仕組み」を作る方が大切です。
薬局ごとのローカルルール、機械の使い方、先輩に言われた注意点は、その場で書かないと抜けやすくなります。
メモ帳はポケットに入るA6サイズくらいが使いやすいです。
高い物を買う必要はありません。
まずは、書きやすくて持ち歩きやすいものを1冊用意すれば十分です。
ふせん
ふせんは、やることを忘れないための小さな補助道具です。
ToDoの整理、後で確認したい内容の仮メモ、先輩に聞くことの書き出しなど、使い道はかなり多いです。
個人用のパソコンやタブレットがあればモニター脇に、なければロッカーやメモ帳に貼っておくと動きやすくなります。
これも100円ショップで十分です。
まずは使いやすいサイズを1つ持っておくと困りにくいでしょう。
電卓
暗算は間違いのもと。 計算は電卓で確実に行いましょう。
電卓は100円ショップのものでも十分ですが、薬剤師電卓があると重宝します。
調剤は3の倍数、6の倍数、7の倍数、9の倍数、14の倍数を良く使用しますし、鑑査にも使えてとても便利です。
この薬剤師電卓のメリットは
- BMIの計算ができる
- 標準体重の計算ができる
- 力価計算(成分量→秤量)ができる
- 力価計算(秤量→成分量)ができる
- 体表計算ができる
- 腎機能の計算ができる(eGFR値も)
- 日数計算ができる
- 余り計算ができる
一応胸ポケットにも入りますが、腰のポケットに入れています。
これがあると、余計なところで頭を使いすぎずに済みます。
調剤スピードを上げたい方は、道具だけでなく動き方も大切です。
ミスを減らして調剤スピードを速くする方法もあわせて読むと、仕事の進め方まで整理できますよ。


新人薬剤師向け|白衣ポケットのおすすめ配置
白衣ポケットは、使用頻度に応じて配置を固定すると仕事がスムーズになります。
白衣のポケットは、よく使う物ほど取り出しやすい位置に固定すると動きやすくなります。
新人のうちは、物を持ちすぎるより「どこに何を入れるか」を決める方が大切です。
探す回数が減るだけで、仕事中の焦りはかなり軽くなります。
胸ポケットに入れたいもの
胸ポケットには、片手ですぐ使いたい物を入れるのが基本。
たとえば、多機能ペン、油性マジックあたりは胸ポケット向きです。
腰ポケットに入れたいもの
腰ポケットには、少しかさばる物や重さのある物を入れると動きやすくなります。
電卓、メモ帳、自作メモ、ふせんなどは腰ポケットにまとめると使いやすいでしょう。
ハサミやカッターを入れる場合は、安全面を考えて職場ルールも確認しておきたいところです。
入れすぎないことも大切
白衣ポケットは、入れすぎるほど使いにくくなります。
必要な物を持っていても、ポケットの中でごちゃつくと探す時間が増えるだけ。
「毎日使う物だけをいれる」と決めておくと、仕事がスムーズに進められますよ。
あると仕事がラクになる便利グッズ4選
便利グッズは必須ではありませんが、日々の小さなストレスを確実に減らします。
必須アイテムに加えて、仕事の小さなストレスを減らしてくれる便利グッズもあります。
なくても業務はできます。
ただ、忙しくなってくるほど「自分用があるだけで助かる」と感じやすい物ばかりです。
自作メモ
自作メモは、仕事を早く覚えるための“自分専用マニュアル”です。
たとえば、次のような内容を1冊にまとめておくと役立ちます。
- 調剤機器の使い方
- 掃除や締め作業の手順
- 小児用量のメモ
- よく見る検査値や確認ポイント
薬局ごとにルールが違うからこそ、教科書より自作メモの方が現場では効きます。
毎日少しずつ追記していけば、数か月後にかなり大きな差になります。
ハサミ
ハサミは、共用品があっても自分用を持つメリットが大きいです。
忙しい時間帯になると、所定の場所に戻っていないことも多く、「今すぐ使いたいのに見つからない」が起こりがちです。
その小さな足止めが積み重なると、地味にストレスになります。
置き忘れ防止のためには、ストラップ付きが使いやすいです。
カッター
段ボールや梱包材の開封が多い薬局では、カッターも便利です。
湿布や輸液の箱を開けるとき、ハサミだけで済ませるより作業しやすいことがあります。
ただし、中身を傷つけないことが最優先なので、安全性の高いタイプを選ぶと使いやすいでしょう。
ハンドクリーム
手荒れしやすい方は、ハンドクリームも白衣に入れておくと助かります。
アルコール消毒や手洗いが続くと、思っている以上に手は荒れます。
痛みや乾燥が強くなると、仕事中も気になって集中しにくくなることがあります。
香りが強すぎないものを選んでおくと使いやすいです。
必須ではありませんが、手荒れしやすい方にはかなりおすすめできます。
白衣のポケットに入れっぱなしにしない方がいいもの
白衣ポケットには他人の物や錠剤を入れっぱなしにせず、見つけたら適切に対応すべきです。
白衣のポケットは便利ですが、気づかないうちに“入っていてはいけない物”が紛れ込むこともあります。
ここは新人のうちから意識しておきたいポイントです。
笑い話で終わるものもありますが、内容によっては報告が必要なケースもあります。
他の人のボールペン・印鑑
忙しい薬局では、他人のボールペンや印鑑がいつの間にかポケットに入っていることがあります。
「あれ、誰か探してない?」と思ったら、まず自分のポケットを確認しましょう。
自分では借りたつもりがなくても、無意識に入れていることは意外とあります。
錠剤
ポケットの中の錠剤は、自分で判断して戻さない方が安全です。
ハサミで切ったときや輪ゴムで束ねたときに紛れ込むことがあります。
もし見つけたら、その場で勝手に戻さず、必ず上司や先輩に報告してください。
「1錠くらいなら戻していいだろう」は避けたいところです。
持ち物をそろえてもつらいなら、職場環境も見直していい
持ち物を整えてもつらいなら、新人薬剤師は職場環境そのものを見直すべきです。
白衣のポケットを整えることで仕事はしやすくなりますが、それでもつらい場合は準備不足ではなく職場環境の問題かもしれません。
たとえば、こんな状態が続くなら要注意です。
- 質問すると嫌な顔をされる
- 何も教えてもらえないまま現場に出される
- 毎日強く怒られて萎縮してしまう
- 持ち物を揃えても不安やしんどさが消えない
こうした悩みは、ペンや電卓では解決しません。
1年目で「思っていた職場と違う」と感じている方は、配属先に悩んだときの考え方を整理した記事も読んでみてください。自分を責めすぎずに済みます。


今すぐ転職すると決める必要はありません。
ただ、今の悩みが「自分の準備不足」なのか「職場の問題」なのかは、一度整理しておいた方が楽です。
まだ転職までは考えていない方は、今の職場に残る3つのリスクも先に確認しておくと判断しやすくなります。


「今のままで大丈夫かな」と少しでも迷うなら、まずは今の状況を整理してみてください。
転職するかどうかを決める前でも、選択肢を知っておくことには十分意味があります。
転職すべきか迷うなら、まず状況を整理してからで大丈夫
今すぐ辞めるかどうかを決める必要はありません。
まずは、自分に合う転職サイトや選択肢を知ることから始めましょう。
新人薬剤師の持ち物でよくある質問
新人薬剤師の持ち物は、全部を揃えるより必要性と使用頻度で判断することが重要です。
新人薬剤師の持ち物は、全部を完璧に揃えるより「まず困らない状態を作る」ことが大切です。
ここでは、よくある疑問をまとめておきます。
全部自分で買う必要はありますか?
全部を自分で買う必要はありません。
薬局の備品として用意されているものもありますし、最初は共用品で足りる場合もあります。まずは先輩や薬局長に確認して、本当に必要な物だけ揃えてください。
100円ショップの物でも大丈夫ですか?
使う頻度が低い物や消耗品は、100円ショップでも十分です。
メモ帳、ふせん、簡単な電卓などは、まず安価な物から試して問題ありません。
一方で、毎日使うペンや印鑑は、使いやすさを重視した方がストレスを減らせます。
胸ポケットと腰ポケットはどう使い分けますか?
すぐ使う物は胸ポケット、やや重い物やかさばる物は腰ポケットが基本です。
たとえば、ペンや印鑑は胸ポケット、電卓やメモ帳は腰ポケットに入れると取り出しやすくなります。
自分の動線に合わせて固定すると、探す時間が減ります。
薬の辞書や治療薬マニュアルは最初から必要ですか?
薬の辞書や治療薬マニュアルは、勤務先の方針を確認してから判断するのがおすすめです。薬局によっては、共用の資料や電子版で十分な場合があります。
一方で、先輩から「これを使って覚えるといい」と指定されることもあるので、買う前に確認した方がムダがありません。
服薬指導の準備はいつから始めるべきですか?
服薬指導の準備は、実際に始まる前から少しずつ進めておくのがおすすめです。持ち物を整えるのと同じで、実際に担当が始まってから慌てるより、早めに流れを知っておいた方が安心できます。
新人薬剤師の投薬・服薬指導はいつから始まるのかを確認しておくと、準備の見通しが立ちやすくなります。


新人薬剤師の持ち物まとめ
新人薬剤師は、勤務先ルールを確認しながら必要な持ち物だけを順に揃えれば十分です。
新人薬剤師に必要なものは多そうに見えますが、最初から全部を完璧にそろえる必要はありません。
まず確認したいのは、勤務先ルールです。
そのうえで、印鑑、ペン、メモ帳、電卓など、毎日よく使う物から順に準備すれば十分です。
今回の11項目をまとめると、次のとおりです。
- シャチハタ(または三文判+はん蔵)
- 薬剤師印
- 多機能ペン
- 油性マジック
- メモ帳
- ふせん
- 電卓
- 自作メモ
- ハサミ
- カッター
- ハンドクリーム
白衣のポケットも、たくさん入れるより「どこに何を入れるか」を固定した方が動きやすくなります。
準備不足かなと不安に思った時でも、このリストを見るだけで気持ちは楽になったのではないでしょうか。
配属されてから毎日がつらい。
イメージしていたのと全然違う。
先輩に質問しづらい、明らかに教えてもらえない環境で苦しいと感じるなら、問題はあなたではなく職場側にあるかもしれません。
すぐに転職をするとはなかなか考えられないと思いますが、視野を広く持っておくことはとても大切なこと。
比較だけでもしておきたい方は、20代薬剤師におすすめの転職サイトランキングから情報収集を始めてみてください。
今すぐ動かなくても、選択肢を知っておくことには十分価値がありますので。
Follow @pharma_di Instagramのフォローもお願いします! ストーリーズでは内容の濃い情報を発信中≫ ファマディー
全国に300店舗以上運営している大手調剤薬局チェーンの大型店舗で管理薬剤師をしています。管理薬剤師歴は15年以上。現在は転職サイトの担当者と連絡をとりつつ、中途薬剤師の採用活動にも携わっています。
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面接をした中途薬剤師は軽く100人を超えました。 私は過去2回転職をしていて、1回目は大失敗。ブラック薬局で過ごした数年間は地獄そのもの。 ブラック薬局に入らない方法、そこから脱却した方法を他の薬剤師にも役立ててほしいと思い、当サイト「薬剤師のための転職ブログ・ファマブロ」を始めました。 このサイト内の記事は『過去2回の転職経験』と、『現在の薬剤師採用業務の経験と知見』を基に全て私が1人で書いています。



