- 40代薬剤師がキャリアに悩みやすい理由とは?
- 転職すべきか、現職を続けるべきかの判断基準
- 実際にキャリア迷子から脱出した成功事例
- 40代でも活躍できるおすすめの職場と転職サイト
自己紹介
Follow @pharma_di Instagramのフォローもお願いします! ストーリーズでは内容の濃い情報を発信中≫ ファマディー
全国に300店舗以上運営している大手調剤薬局チェーンの大型店舗で管理薬剤師をしています。管理薬剤師歴は15年以上。現在は転職サイトの担当者と連絡をとりつつ、中途薬剤師の採用活動にも携わっています。
pharma_di(ファマディー)
【私が薬剤師採用のために連絡を取っている≫おすすめの薬剤師転職サイト】
面接をした中途薬剤師は軽く100人を超えました。 私は過去2回転職をしていて、1回目は大失敗。ブラック薬局で過ごした数年間は地獄そのもの。 ブラック薬局に入らない方法、そこから脱却した方法を他の薬剤師にも役立ててほしいと思い、当サイト「薬剤師のための転職ブログ・ファマブロ」を始めました。 このサイト内の記事は『過去2回の転職経験』と、『現在の薬剤師採用業務の経験と知見』を基に全て私が1人で書いています。
結論 40代の薬剤師こそ、自分の人生を見つめ直す絶好のタイミング。 「なんとなく」で続けるのではなく、「納得できる働き方」を選び直すことが、今後の人生を大きく左右します。
なぜ40代になるとキャリアに迷いやすくなるのか?
40代の薬剤師がキャリアに迷いやすくなるのは、人生と仕事の両面で「選択の重み」が増す時期だからです。 家庭や子どもの進学、親の介護、自身の体力低下、管理職としての責任…。さまざまな現実がのしかかり、「このまま働き続けていて本当にいいのか?」という問いが強くなるのです。 この章では、40代でキャリアの不安を抱える主な理由を3つに分けて解説していきます。経験はあるのに年収が伸びない
40代にもなると、薬剤師として10年以上の実務経験を積んでいる方が多いはずです。 にもかかわらず、昇給幅が年々小さくなり、年収が思ったほど伸びないと感じている人が少なくありません。 特に、調剤薬局やドラッグストア勤務では「年功序列よりも役職ありき」「店舗の規模によって年収上限が決まる」といった事情があり、現場で真面目に働いていても報われにくい構造があります。 「今後もこのまま低い年収で働き続けるのか」と考えると、キャリアの見直しを意識せざるを得ません。体力や集中力の低下を感じ始める
20代や30代の頃には何でもなかった長時間勤務や立ち仕事が、40代になると徐々に堪えるようになります。 夜間対応や休日出勤が続くと、疲労が抜けずに日常生活に支障をきたすことも。 加えて、複数の患者対応や在宅業務、服薬指導に加えて、後輩指導や事務作業もこなすとなれば、「これを10年後も続けられるのか?」と不安になるのは当然です。 身体が追いつかないという現実が、転職を考える大きなきっかけになります。「このままでいいのか?」という漠然とした不安
年齢とともに、職場では中堅~ベテランの立場になり、周囲から頼られる場面も増えていきます。 しかしその一方で、「やりがいはあるけど、自分の本当にやりたいことだったのか?」「このままルーティンを続けていて将来はどうなるのか?」と漠然とした不安を抱く方も増えてきます。 とくに、調剤のルーチン業務に飽きてしまっている場合や、職場の雰囲気が変わらない閉塞感がある場合は、「違う働き方をしてみたい」「別のスキルを磨いてみたい」という思いが強くなります。 このように、40代の薬剤師がキャリアに悩む背景には、経済的・身体的・精神的な不安が複雑に絡んでいるのです。 次章では、そうした悩みを抱える40代薬剤師が「転職すべきか」「現職を続けるべきか」を判断するための基準について詳しくご紹介します。転職か現職継続か?40代薬剤師が考えるべき判断軸
40代になると、簡単に転職に踏み切ることができない現実があります。 家族や住宅ローン、子どもの教育費、自分の老後資金──複雑に絡み合う生活事情がある中で、「今の職場を続けるべきか」「それとも新たな道に踏み出すべきか」を冷静に見極めなければなりません。 ここでは、転職か現職継続かを判断するための具体的な基準を3つに分けてお伝えします。① 今の職場に「将来性」と「変化の可能性」があるか?
今の職場で、「今後もスキルアップが期待できる」「ポジションが広がる」「柔軟な働き方への移行が可能」など、前向きな変化が見込めるかどうかは大きな判断材料になります。 たとえば、管理薬剤師や教育係などの役職が目指せる職場であれば、キャリアを続けながらやりがいを得られるかもしれません。 一方で、何年勤めても昇給がほとんどない、スキルを活かす場面がない、人間関係が固定化されていて風通しが悪い…といった場合は、転職によって自分に合った環境を探す価値があります。② 仕事とプライベートのバランスは取れているか?
40代は体力面でも無理がきかなくなってくる年代です。 「日々の疲労が取れない」「休みが取れず家族との時間がない」「自分の健康が犠牲になっている」と感じるなら、それは明確なサインです。 いくら給与が良くても、QOL(生活の質)が低い状態が続けば、心身の不調を招きやすくなります。 最近では、柔軟な勤務体制やワークライフバランスを重視する薬局や企業薬剤師の求人も増えており、転職によって「暮らしを整える」ことは十分に可能です。③ 本当はどんな働き方を望んでいるのか?
「自分は本当はどう働きたいのか?」 ──この問いにきちんと向き合ってみることが、転職の迷いを解くカギになります。 たとえば、- 調剤よりも患者さんとじっくり関わりたい
- もう少し自分のペースで働きたい
- 子どもの手が離れたので、新しいスキルに挑戦したい
40代薬剤師の転職成功のポイントと注意点
40代での転職は、20代・30代とは異なる視点と準備が求められます。 キャリアの深みがある一方で、年齢や経験のフィルターで見られることも少なくありません。 しかし、ポイントを押さえて臨めば、40代でも確実に“納得のいく転職”を実現できます。 ここでは、「転職成功のために絶対に意識すべきポイント」と「見落としがちな注意点」をわかりやすく解説していきます。①「何ができるか」より「何を貢献できるか」を伝える
40代の転職では、単なるスキルや資格の羅列ではなく、「経験をどう活かして職場に貢献できるか」を明確に示すことが重要です。 たとえば、- 新人教育を任されていた経験
- 在庫管理や店舗マネジメントのスキル
- 患者さんからの信頼を得ていた対応力
② 条件の「優先順位」を明確にしておく
40代の転職で失敗しがちなのが、希望条件を詰め込みすぎてしまうことです。 「年収は絶対キープしたい」「通勤は30分以内」「人間関係も良好じゃないと嫌」… もちろん希望を持つのは大切ですが、全てを同時に叶えるのは現実的ではない場合もあります。 そこでおすすめなのが、以下のように条件を3段階に分けること。- 絶対に譲れない条件(例:土日は休みたい)
- できれば叶えたい条件(例:年収は前職と同等)
- 妥協しても良い条件(例:通勤時間)
③「転職理由」に一貫性と前向きさを持たせる
40代での転職面接では、かなりの確率で「なぜ今、転職を考えているのか?」と問われます。 ここで重要なのは、ネガティブな理由を並べないことです。 「人間関係が悪くて」「給料が低くて」「忙しすぎて」… 正直な理由ではありますが、それだけを語ってしまうと“また辞めそう”という印象を与えかねません。 そうではなく、 「これまで培った経験を、より人と関われる業務に活かしたい」 「家族との時間も大切にしながら働ける環境に身を置きたい」 など、前向きな意志とキャリアビジョンを添えることが、面接突破の鍵になります。④ 転職エージェントは「年齢に理解のある」担当者を
40代での転職では、求人選びや条件交渉で「年齢の壁」を感じる場面も出てきます。 そのため、40代薬剤師の支援実績が豊富なエージェントを選ぶことが成功への近道です。 たとえば、- マイナビ薬剤師は、企業や調剤薬局とのパイプが太く、管理職求人も多く取り扱っています。
- ファルマスタッフは、地域密着型の求人提案とサポートの手厚さに定評があります。
- アポプラス薬剤師は、地方や企業系求人、キャリアチェンジにも強く、年齢に理解ある担当者が多いです。
転職成功例|40代薬剤師が実際に得た理想の働き方
40代の転職は不安がつきものですが、実際に「転職して本当に良かった」と語る薬剤師はたくさんいます。 ここでは、年齢をハンデにせず、自分らしく働ける場所を見つけた3人の事例を紹介します。 それぞれの成功ポイントから、あなた自身の転職のヒントを見つけてください。① 調剤薬局から企業内薬剤師へ転身|業務負担から解放され家庭との両立に成功
背景: 都内の調剤薬局で15年以上勤務していたAさん。責任感が強く、店舗の中核として働いていましたが、長時間労働や休日出勤で家庭との両立が困難に。子どもとの時間が取れず、精神的にも限界を感じていました。 転職の決め手: 「もっと家族と向き合いたい」という気持ちから、企業内薬剤師のポジションに注目。製薬会社の安全管理部門での求人に応募し、無事採用。 現在: 完全週休二日、残業ほぼなし。職場は穏やかで、業務もデスクワーク中心。 「もっと早く決断すればよかった」と話すAさんは、家庭との時間も増え、笑顔を取り戻しています。② 病院薬剤師から在宅訪問専門薬局へ|人間関係のストレスから解放
背景: 中規模病院で働いていたBさん。現場は常に人手不足で、チーム間の連携も悪く、職場の人間関係に疲弊。経験はあるものの、「職場に行くだけで気が重い」日々が続いていました。 転職の決め手: 「患者さんと穏やかに向き合いたい」と、在宅訪問を専門に行う薬局に転職。マイナビ薬剤師を通じて、スタッフ同士の協力体制が整っている薬局を紹介されました。 現在: 担当する患者数は限られており、訪問先では一人ひとりとじっくり関われる環境。上司や同僚も協力的で、心の余裕を取り戻すことができました。③ 管理薬剤師からパート勤務へ|自分のペースで働くことを選択
背景: 地方の調剤薬局で管理薬剤師を務めていたCさん。業務負担の大きさと、年齢とともに増す体力的な限界に悩んでいました。 転職の決め手: 「もう少し緩やかに働きたい」という思いから、ヤクジョブで週3日勤務のパート薬剤師の求人に応募。経験を評価してくれる小規模な薬局に採用されました。 現在: 時間に追われることなく、自分のペースで働ける日々。給与は下がったものの、精神的な充実感は格段にアップ。趣味や家庭との時間も取り戻すことができたといいます。 このように、40代薬剤師の転職は決して不利ではありません。 「どんな働き方がしたいのか?」を明確にし、自分に合った職場を選ぶことで、 人生の後半戦をより豊かに、自分らしく生きることが可能になります。Q&A|40代薬剤師の転職に関するよくある質問
40代の薬剤師が転職を考えたとき、年齢や家庭の事情、スキルの不安など、さまざまな悩みがついて回ります。 ここでは、よく寄せられる疑問に対して、実際の経験や転職支援の現場から得た知見をもとにお答えしていきます。Q1. 40代で転職しても採用されますか?
はい、問題なく採用されています。むしろ40代は即戦力として期待されることが多く、特に中小の調剤薬局やドラッグストアでは「教育しなくて済む経験者」が重宝されます。人間関係の成熟度も評価ポイントです。Q2. 年収は下がりますか?
希望条件によります。ワークライフバランス重視の職場に移れば、年収が一時的に下がることもありますが、役職手当や評価制度が整っている企業ではアップする例もあります。給与より心身の健康を優先する人も増えています。Q3. ブランクがあると不利ですか?
ブランクがあっても大丈夫です。調剤未経験や復帰希望者向けの研修制度を整えた薬局も増えています。大切なのは、今後どう成長していきたいかという姿勢です。Q4. 応募書類に自信がありません…
転職エージェントのサポートを活用しましょう。マイナビ薬剤師やファルマスタッフでは、履歴書・職務経歴書の添削、面接対策まで丁寧に行ってくれます。特に初めての転職ではプロの力を借りるのが安心です。Q5. 面接で年齢がネックになることは?
年齢より「今の自分をどう活かすか」が大切です。誠実な対応力や、若手への教育経験をアピールすることで評価されるケースも多くあります。Q6. 時短勤務やパート転職も可能ですか?
もちろん可能です。週3日・午前のみ・フルタイム不可など、ライフスタイルに合わせた勤務形態に対応した求人は多数存在します。転職サイトで条件指定して探すのが効率的です。Q7. 人間関係のいい薬局の見分け方は?
「離職率が低い」「見学時にスタッフの雰囲気が良い」などがヒント。また、エージェントは職場の実情に詳しいため、リアルな人間関係の情報を事前に教えてもらえることもあります。Q8. 家族の理解が得られません…
「今のままだと壊れてしまう」と正直に話してみてください。無理に説得するのではなく、転職の理由や不安を共有することで、パートナーの理解を得た人は多くいます。Q9. キャリアアップはもう無理ですか?
むしろ今がチャンスです。40代から企業薬剤師、教育担当、ラウンダーなどにキャリアチェンジした例もあります。経験を活かした新しい挑戦は高く評価されます。Q10. どの転職サイトを使えばいいですか?
40代薬剤師には「面談重視」「条件交渉に強い」サイトがおすすめです。 ・マイナビ薬剤師:丁寧なカウンセリングと企業情報が豊富 ・ファルマスタッフ:職場の雰囲気や現場情報に強い ・ヤクジョブ:地方や時短勤務希望にも柔軟対応目次
まとめ|40代薬剤師の転職は“遅くない”どころか“最適”なタイミング
- 40代薬剤師の転職は決して遅くない。むしろ、経験と人間力が評価される年代。
- 転職のきっかけは「現職への不満」がほとんど。よくある悩みは人間関係・待遇・将来不安。
- 40代薬剤師に向かない職場の特徴を理解し、避けることが失敗回避の第一歩。
- 一方、40代からでも安心して働ける職場には「人間関係の良さ」「教育体制」「役割の明確さ」がある。
- 実際に転職成功した40代薬剤師の具体事例からも、“変えること”の価値が明らかに。
- マイナビ薬剤師・ファルマスタッフ・ヤクジョブなどの40代向け転職サポートが充実したサイトの活用が鍵。