薬局で中途採用の面接を受ける予定の薬剤師
薬局で中途採用の面接があります。
面接官から何を聞かれますか?
質問にはどのように答えるべきなのでしょうか。
逆質問についても教えてください。
このような薬剤師の疑問に答えていきます。
本記事の内容
この記事を読むと次のことがわかります。
- 薬剤師の転職採用面接で聞かれる質問
- 質問に答えるときの注意点
- 何か質問はありますか?と聞かれたら(逆質問)
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全国に300店舗以上運営している大手調剤薬局チェーンの大型店舗で管理薬剤師をしています。
管理薬剤師歴は15年以上。現在は転職サイトの担当者と連絡をとりつつ、中途薬剤師の採用活動にも携わっています。
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面接をした中途薬剤師は軽く100人を超えました。
私は過去2回転職をしていて、1回目は大失敗。ブラック薬局で過ごした数年間は地獄そのもの。
ブラック薬局に入らない方法、そこから脱却した方法を他の薬剤師にも役立ててほしいと思い、当サイト「薬剤師のための転職ブログ・ファマブロ」を始めました。
このサイト内の記事は『過去2回の転職経験』と、『現在の薬剤師採用業務の経験と知見』を基に全て私が1人で書いています。
面接で聞かれる質問はほぼパターン通り。
これは聞いて欲しいという事があるなら履歴書や職務経歴書に仕込んでおきましょう。
何か質問はありますか(逆質問)と言われたときのために、逆質問の内容を準備しておきましょう。
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薬剤師の中途採用面接で聞かれる質問
私は管理薬剤師という立場上、薬剤師の中途採用面接に面接官として参加することがあります。
薬剤師採用面接の流れはどこの会社でもほぼ同じ。
面接の流れは同じですから、薬局毎に対策することはほとんどありません。
あるとすれば、薬局の特徴をWEBサイトから調べておくくらい。
面接には自信をもって望みましょう。
不安なまま面接に臨んでしまうと、その不安は相手に伝わってしまいます。
薬剤師の採用面接で必ず聞かれる質問
- 自己紹介(自己PR)をしてください
- 薬剤師になろうと思った理由は何ですか?
- 長所と短所を教えてください
- 前職でどのような業務をしてきましたか?
- 転職を考えた理由(前職を辞めた理由)は?
- 当社を志望した理由を教えてください
- この会社(薬局)に入って何ができるか(したいか)?
- 今後のキャリアプランはどのように考えていますか
- 在宅や管理薬剤師をやってみたいなど何か希望はありますか?
- 他に受けている薬局はありますか?
- 他薬局への異動は可能ですか?
- なぜ離職期間があるのですか?
- 何か質問はありますか?
パート薬剤師の採用面接の場合には、さらに以下の項目が追加されます。
- (パート)正社員になるつもりはありませんか?
- (パート)旦那さんは転勤ありますか?
- (パート)結婚や出産についてはどのようにお考えですか?
自己紹介(自己PR)をしてください
面接冒頭には自己紹介(自己PR)をお願いすることが多いです。あなたの強みや得意なこと、今までの仕事で頑張ってきたことなどをアピールしましょう。
「○○××(氏名)です。よろしくお願いいたします。」だけではPRとしては全くダメ。この後、面接官から質問がたくさんきますので長々と話す必要はありませんが、所属と氏名だけでは物足りません。
あなたのアピールポイントや詳しく聞いて欲しい点を、自己紹介・自己アピールで種まきしておきましょう。
そうすれば、高確率でこの後に質問がくるはずです。
長時間ぺらぺらとしゃべる必要はありません。1分程度で話せるようにまとめておくと良いでしょう。
※場合によっては面接官からの質問で面接が始まるかもしれませんが、自己紹介と自己アピールの準備は必須です。
薬剤師になろうと思った理由は何ですか?
若手薬剤師に対して良くある質問例です。
薬剤師を志したきっかけを話しましょう。
「薬局で薬について丁寧な説明を受けて安心できたので、私もそうなりたいと思いました。」
みたいな嘘はやめましょう。バレます。
あなたの長所と短所を教えてください
あなたの長所と短所を教えてください。
面接で良くある質問です。
『おっちょこちょいなところ』とか、『すぐ間違えること』なんて言ってしまったら即アウトです。
前職でどのような業務をしてきましたか?
これまでの職務経歴を時系列で述べましょう。
異動、管理薬剤師経験などあればここで述べます。
薬局内ではどういうポジションであったか、どんな業務を行っていたかを伝えます。
面接官も薬剤師なので薬局の業務には精通しています。
詳細な説明は基本的には不要。何をしていたかを簡単に述べましょう。
転職を考えた理由(きっかけ)を教えてください
どういう理由で今の職場を辞めたいのか(辞めたのか)、転職理由は必ず聞かれます。
要は、また同じ理由で辞めてしまわないかを確認するため。
転職を考えるようになったきっかけはネガティブなことだとは思いますが、マイナスことはあまり言わず、ポジティブな言葉に置き換えて伝えるのが理想です。
転職を考えた理由はほとんどの場合人間関係か労働環境。
今の職場の悪口を並べるのはやめておきましょう。
当社を志望した理由を教えてください
たくさんある薬局の中で、なぜこの薬局を選んだのかを答えます。
一番給料がよかったから、家から一番近いからという理由であっても、正直に言う必要はありません。
この会社(薬局)に入って何ができるか(したいか)?
この薬局に入ったらこんなことをしていきたい、この点について頑張っていきたいという中長期的なプランを話しましょう。
どのように成長していきたいかを面接官がイメージできるように伝えます。
採用する側は、この薬剤師には長い間活躍して欲しいと考えています。
「2~3年後には結婚して退職する予定です」と思っていても、面接でいう必要はありません。
他に受けている薬局はありますか?
3つ4つ面接を受けて比較していることは面接官もわかっています。
ここは正直に答えて大丈夫です。
御社が第三希望ですなどとは口が裂けても言ってはいけません。
第一希望でなかったとしてもそこは濁しておましょう。
異動は可能ですか?
チェーン薬局の場合は聞かれることが多いです。
絶対嫌ですなどと答えるのではなく、できれば・・・なるべくなら・・・と答えましょう。
異動が難しい理由があれば事前に正直に伝えておきましょう。
薬剤師は逆質問で何を質問するべきか
面接の終盤でほぼ確実にくる、面接官からの「何か質問はありますか?」(逆質問)。
逆質問の目的は3つあります。
- 入社への意欲を知るため
- コミニュケーション能力を見極めるため
- 会社や薬局のスタッフとの相性を見極めるため
薬剤師なら当然複数の薬局の面接を受けるでしょう。面接官だってそのことはわかっています。
何社か受けている中で、うちの薬局入社してくれる確率はどのくらいなのかを、逆質問を使って判断します。
「特にありません」はNG。
興味がない、やる気がない、入社する気は無いと思われてしまい、面接官に対してマイナスの印象を与えてしまいます。
逆質問はコミニュケーション能力を見極めるのにはとても有効。
逆質問は面接者からの自発的な発言が求められます。自分の考えをまとめて的確に質問できるかどうか、面接官との会話がスムーズにできるかという点を見ています。
また、面接の流れを壊さないかも重要です。
同じ質問を繰り返したり、すでに出た話をまたそこでするのはやめましょう。
逆質問は会社や薬局のスタッフとの相性を見極めるためにも使います。逆質問で本人の性格がある程度わかります。
積極的な人を求めている薬局で消極的な薬剤師は採用しません。
忙しい薬局では動きや反応の鈍い薬剤師は採用しません。
薬局の風土、雰囲気の中に入った時に活躍できるかどうかをこの逆質問で見極めているのです。
薬剤師が聞くべき逆質問の例
逆質問で聞くべき内容は、事前に薬局や会社のことを調べたが、薬局見学や面接を通してもわからなかったこと。
薬剤師向け逆質問の具体例
- 「私がもしこの薬局に入社したら、特に期待する点を教えてください。」
- 「今後こうなってほしいというイメージがあれば教えてください?」
- 「私は○○が得意なので、△△をしてみたいと考えています。それは可能でしょうか?」
- 「この会社に入社して良かったですか?」
- 「入社までに何かしておいた方が良いことはありますか?」
- 今後の薬局の展開(拡大志向なのか、維持なのか)
- 管理薬剤師になれる可能性の有無(あなたが昇進したいと考えているなら)
面接でアピールできなかった点を逆質問に入れ込むのはとても良い方法です。
逆質問で聞いてはいけないこと
逆質問は自分をアピールする貴重な時間です。
会社のWEBサイト(ホームページ)に載っているようなことを聞くのはやめましょう。
準備不足であることが露呈してしまいます。
逆質問で聞かないほうが良いこと
- 薬剤師の離職率
- 残業時間
- 給与
- 福利厚生
給与、休みの取りやすさ、残業時間を聞くのは良くないとされていますが、私が面接官をしている立場から言うと聞いても問題ないと思います。
大切なことですし、あとからこんなはずじゃなかったと後悔して欲しくないからです。
薬剤師が転職採用面接に受かるための対策をまとめました。まず最初の自己紹介・自己アピールが大切です。ここで面接官の心をグッと掴めばもう大丈夫。面接は緊張すると思いますが、準備をしっかりして対策を立てていけば問題ありません。
面接官から何か質問はありますかと聞かれたら、絶対に何か質問してください。しないのはNGです。
その他の面接で聞かれる質問
もし若い薬剤師であれば、親は今回の転職についてどう考えているかを追加で質問します。
親との関係性もこれでわかります。
話の流れで多少前後しますが、おおむねこの順番で聞いていきます。
薬剤師採用面接で質問に答えるときの注意点
聞かれた質問に対してのみ簡潔に答えてください。
最悪なのは、聞かれてもいないことをべらべらとしゃべることと、前置きばかり長くて答えまでなかなかたどり着かないこと。
面接する時間は限られています。
聞かれた質問に対し、まずは結論(回答)を言い、そのあとに理由を述べましょう。
また、今の職場の悪いところや文句といったネガティブな回答が多いと面接官もうんざりしてきます。
印象が悪くなりますので絶対に避けましょう。
新卒の時は就職活動しなくても薬剤師の売り手市場でしたから、薬局からの内定は簡単にもらえたでしょう。
しかし、今では状況が変わりつつあります。
誰もが合格できる状況ではなくなりました。
希望の職場に採用されるためにも、しっかりと面接の準備をしていきましょう。
薬剤師の転職│面接で聞かれること・逆質問で聞くべきこと Q&A
Q1: 面接で薬剤師がよく聞かれる質問は何ですか?
A1: よく聞かれる質問は以下の通りです。
- 自己紹介(自己PR)をしてください
- 薬剤師になろうと思った理由は何ですか?
- 長所と短所を教えてください
- 前職でどのような業務をしてきましたか?
- 転職を考えた理由(前職を辞めた理由)は?
- 当社を志望した理由を教えてください
- 今後のキャリアプランはどのように考えていますか?
Q2: 逆質問として薬剤師が聞くべき内容は何ですか?
A2: 逆質問で聞くべき内容は以下の通りです。
- 私が入社したら特に期待する点を教えてください
- 今後こうなってほしいというイメージがあれば教えてください
- この会社に入社して良かったですか?
- 入社までに何かしておいた方が良いことはありますか?
- 今後の薬局の展開は?
Q3: 面接での逆質問の目的は何ですか?
A3: 逆質問の目的は、入社への意欲、コミュニケーション能力、会社や薬局のスタッフとの相性を見極めるためです。
Q4: 面接で避けるべき逆質問の内容は何ですか?
A4: 聞かない方が良い内容は、薬剤師の離職率、残業時間、給与、福利厚生など、事前に調べられる情報やネガティブな質問です。
Q5: 面接での質問に答える際の注意点は何ですか?
A5: 質問に対して簡潔に答え、まず結論を述べ、その後に理由を説明しましょう。ネガティブな回答は避け、前向きな言葉で伝えることが大切です。
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面接では自分を良く見せようと、嘘をついてはいけません。正直に答えないと、嘘はすぐバレます。面接官も本気です。
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