
履歴書に志望動機を書く欄があるけれど、どう書けばいいのか悩んでいます。人間関係で転職を決めたけど、そのまま書くわけにはいかないし、採用されやすい例文を知りたいです。
多くの薬剤師が転職時に頭を抱えるのが「志望動機の書き方」です。
しかし実際には、履歴書や面接での志望動機は採否に大きな影響を与えません。なぜなら薬剤師転職サイト経由の応募が中心で、薬局側は事前に情報を把握しているからです。
とはいえ、「志望動機が空欄では印象が悪いのでは?」と不安になる人も多いでしょう。
さらにインターネットにある志望動機をそのまま使うと、信頼を損ない逆効果になる危険があります。
この記事では、薬剤師転職における志望動機がなぜ採否に直結しないのかを解説し、履歴書にふさわしい書き方や面接での伝え方を具体例とともに紹介します。
コピペではない、自分の言葉で安心して書ける方法を学んでください。
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全国に300店舗以上運営している大手調剤薬局チェーンの大型店舗で管理薬剤師をしています。管理薬剤師歴は15年以上。現在は転職サイトの担当者と連絡をとりつつ、中途薬剤師の採用活動にも携わっています。
pharma_di(ファマディー)
【私が薬剤師採用のために連絡を取っている≫おすすめの薬剤師転職サイト】
面接をした中途薬剤師は軽く100人を超えました。 私は過去2回転職をしていて、1回目は大失敗。ブラック薬局で過ごした数年間は地獄そのもの。 ブラック薬局に入らない方法、そこから脱却した方法を他の薬剤師にも役立ててほしいと思い、当サイト「薬剤師のための転職ブログ・ファマブロ」を始めました。 このサイト内の記事は『過去2回の転職経験』と、『現在の薬剤師採用業務の経験と知見』を基に全て私が1人で書いています。
薬剤師の転職において履歴書や面接の志望動機は採否に直結しません。ただし、コピペは逆効果です。自分の言葉で当たり障りのない志望動機を書き、面接では「これから何を頑張れるか」を前向きに伝えることが重要です。



私は管理薬剤師として25年の経験があり、500人以上の面接を担当し、100名以上を採用してきました。その立場から見ても「志望動機の内容で採否は決まらない」というのは事実です。
薬剤師の志望動機欄の書き方(履歴書編)
ポイント:履歴書の志望動機欄は、実際にはほとんど読まれません。理由は、薬剤師の中途採用の多くが転職サイト経由で行われており、応募者の情報は事前に薬局側へ伝わっているからです。
そのため履歴書に長文で立派な志望動機を書く必要はありません。採用担当者が重視しているのは、条件の一致や勤務姿勢、長く働いてくれるかどうかであり、志望動機の文章そのものではないのです。
とはいえ、空欄のまま提出するのはマイナス印象になるため避けましょう。形式的であっても、自分の言葉で簡潔にまとめることが大切です。
コピペは絶対にNG
注意:「薬剤師 志望動機 例文」と検索して出てきた文章をそのまま使うのは危険です。面接官は同じような履歴書を何百枚も見ており、ネットの例文を引用しているかどうかはすぐにわかります。
特に最近では、コピペ判定ツールや文章の特徴で判断できるため、安易な流用は信用を失う原因になります。必ず自分の経験や思いをもとに、オリジナルで記載しましょう。



私は管理薬剤師として500人以上の応募者を面接しましたが、コピペ志望動機は一目でわかります。すべて不採用にしました。
履歴書に書くべき内容
コツ:履歴書の志望動機欄は「当たり障りのない文章」で十分です。ただし、最低限以下の点を押さえると安心です。
- 薬剤師としてのキャリアプランを簡単に示す
- 応募先薬局の理念や特徴に共感した点を書く
- 学びたいことや挑戦したいことを1つ挙げる
- 自身の経験が応募先でどう役立つかを簡潔に述べる
この程度で問題ありません。志望動機自体で採否は決まらないため、長文や美辞麗句は不要です。
志望動機の例文(調剤薬局用)
以下は、調剤薬局への転職を想定した志望動機の一例です。あくまで参考として、自分の経験に置き換えて書きましょう。
「私は大学卒業後、地域医療に貢献したいと考え調剤薬局で勤務してきました。患者さまとの信頼関係を大切にし、服薬指導や在庫管理を通じて幅広い経験を積んできました。今後は、より丁寧な服薬指導に力を入れたいと考え、患者一人ひとりに寄り添う姿勢を大切にしている御社に強く魅力を感じました。これまでの経験を活かし、地域医療に貢献できる薬剤師として成長していきたいと考えています。」
重要:上記をそのまま書くのではなく、自分の実体験や志向に合わせてアレンジしてください。コピーすると逆効果になります。


薬剤師の志望動機の伝え方(面接編)
ポイント:中途採用の薬剤師面接では、志望動機そのものよりも「これから何を頑張れるか」が重要視されます。履歴書と同様、志望動機は形式的な位置づけに過ぎません。
薬剤師転職サイトを経由して応募する場合、面接の前に薬局見学が設定されることがほとんどです。薬局見学は応募者にとって職場を知る機会であると同時に、薬局側が採用可否を判断する場でもあります。



薬局見学は一次面接と同じです。25年の管理薬剤師経験から言えるのは、ここでの印象がそのまま合否につながるということです。
面接官が重視するポイント
薬剤師の中途採用面接では、履歴書の志望動機を深掘りすることは多くありません。代わりに、次の点を見られています。
- 前向きに仕事へ取り組む姿勢があるか
- 薬局に長く勤めてくれるか
- これまでの経験やスキルをどう活かせるか
- スタッフと協力して働けるか
- 患者対応に誠実さがあるか
重要:「なぜ転職したか」より「これからどう貢献できるか」を意識して答えを用意することが面接突破の鍵になります。
志望動機を伝えるときの工夫
面接で志望動機を聞かれた際は、ネガティブな転職理由ではなくポジティブな表現を意識しましょう。同じ事実でも言い方を変えるだけで印象は大きく異なります。
- 「忙しすぎた」→「患者さん一人ひとりに丁寧に関わりたい」
- 「人間関係が悪かった」→「協調性を重視した環境で力を発揮したい」
- 「スキルが伸びない」→「研修制度を活かし成長したい」
このように前向きな言葉に変換して伝えることで、面接官に「意欲のある薬剤師」という印象を与えることができます。
志望動機の組み立て方
コツ:志望動機は「理由」→「応募先に共感した点」→「自分が貢献できること」の順で組み立てると、自然で説得力のある話になります。
例えば「前職では処方箋枚数が多く一人に十分時間をかけられなかった。貴社は地域密着で丁寧な服薬指導を大切にしている点に共感した。これまで培った調剤経験を活かし、患者さん対応に力を注ぎたい」という流れです。
このように「過去の経験」と「応募先の特徴」を結びつけ、未来志向で話すことが評価されやすい伝え方です。
Q&A|薬剤師の志望動機に関するよくある質問
薬剤師が転職活動で最も悩みやすいのが「志望動機の書き方・伝え方」です。ここでは、よくある疑問をQ&A形式で整理しました。回答を参考にしながら、自分の状況に合わせて調整してください。
Q1: 履歴書の志望動機は採否に影響しますか?
A1: ほとんど影響しません。 薬剤師の採用は転職サイト経由が中心で、事前に経歴や希望条件が薬局に伝わっているためです。面接官は履歴書よりも人物像や意欲を重視しています。
Q2: 履歴書の志望動機欄は空欄でも大丈夫ですか?
A2: 空欄は避けましょう。形式的でも、自分の言葉で簡単にまとめておく方が印象が良いです。
Q3: ネットの例文を使うのは問題ですか?
A3: 大きなマイナスです。 面接官は何百枚もの履歴書を見ており、コピペはすぐに見抜かれます。信頼を損なうため必ず避けましょう。
Q4: どんな内容を書けば無難ですか?
A4: キャリアプランや応募先への共感点、学びたいことを簡潔に書けば十分です。長文で立派な文章にする必要はありません。
Q5: 面接で志望動機を聞かれたらどう答えれば良いですか?
A5: ポジティブな言葉を選び、「これからどう貢献できるか」を中心に話しましょう。経験やスキルを応募先に結びつけて伝えると効果的です。
Q6: 志望動機が思いつかないときはどうすれば良いですか?
A6: まず「なぜ前職を辞めたいのか」を整理し、それをポジティブに言い換えてみましょう。次に、応募先の特徴と結びつけると自然な志望動機になります。
Q7: パート薬剤師でも志望動機は必要ですか?
A7: 必須ではありませんが、応募理由を一言添えると好印象です。例えば「家庭と両立しながら地域医療に貢献したい」など、シンプルで構いません。
Q8: 面接官が本当に知りたいことは何ですか?
A8: 志望動機そのものではなく、「長く働けそうか」「前向きに取り組めるか」「周囲と協調できるか」を見ています。
Q9: 今の職場の不満を正直に話してもいいですか?
A9: 不満は避けましょう。代わりに「新しい環境でこうしたい」と前向きな理由に変換して伝えると印象が良くなります。
Q10: 転職サイト経由と自己応募では違いがありますか?
A10: あります。転職サイト経由では担当者があなたを推薦するため、志望動機は形式的でも問題ありません。自己応募では、志望動機が合否に影響しやすいので丁寧に準備する必要があります。
【総まとめ】志望動機は“形式で十分”。合否を左右するのは「これからの貢献」


- 履歴書の志望動機は重視されにくく、空欄にしない程度で十分
- ネット例文のコピペは信頼を損ねるため厳禁
- 面接では過去より「これからどう貢献できるか」を具体化
- 薬局見学は一次面接同等。印象が合否を左右
- 自己応募より転職サイト経由の方が情報伝達と調整が有利
本記事では、履歴書と面接における志望動機の位置づけを整理し、コピペに頼らず自分の言葉でまとめるコツを解説しました。
中途採用の現場では、志望動機よりも「前向きな姿勢」「協調性」「具体的に仕事に貢献できるかどうか」が評価されます。
薬局見学での印象も合否に直結するため、応募先の理念に共感した点と、あなたの経験がどう役立つかを結び付けて伝えましょう。
自己応募は準備負担が大きく、条件交渉や日程調整も難航しがちです。薬剤師転職サイト経由で応募することをお勧めします。



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ここまで読んで、「それでも志望動機が苦手だ」と感じた方へ。私も現場で数多くの履歴書と面接に向き合ってきましたが、言葉が上手い人が受かるわけではありません。
評価されるのは、言葉の奥にある仕事への誠実さと、患者さんに向き合う姿勢です。
あなたがこれまで積み重ねてきた日々は、すでに立派な強みです。
あとは、それを相手に伝わる形に整えるだけ。
難しい理屈や専門用語は不要です。「この薬局で、こう役立てる」「この課題に、こう取り組む」。
その一歩を、いま踏み出しましょう。











