薬剤師の有給休暇 転職で消化できる?
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転職するときに有給休暇を消化できるか心配な薬剤師

転職するときは有給休暇を消化できるのでしょうか?

有給休暇を消化するにはどうすれば良いのでしょうか。

しっかり言えるか不安です。

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このような薬剤師の疑問に答えていきます。

 本記事の内容
 この記事を読むと次のことがわかります。

  • 薬剤師が転職で辞める時に有給休暇は使えるか
  • 退職時の有給休暇消化のパターン例
  • 完全に有給休暇を消化する方法
自己紹介

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私は転職経験2回の大手チェーン調剤薬局の管理薬剤師です。
1回目は転職大失敗。2回目の転職活動では薬剤師転職サイトのコンサルタントの方に大変お世話になりました。そのおかげで転職に成功し、転職1年目の年収は600万円超。現在の年収は880万円です。⇒薬剤師になってからの年収推移公開

薬剤師や薬局事務の採用活動にも携わっています。自らの体験談を基にしてこの記事を書いています。

薬剤師が転職で辞める時に有給休暇は使えるか

転職をする薬剤師は退職時に有給休暇を使える?
使えます

何日使える?
持っている有給休暇の日数全部使えます。


やめることで迷惑をかけるのに、有給休暇のことまで言ったら怒られるのではないか・・・と疑問に思う薬剤師もいると思います。


しかし、有給休暇の取得は労働者の権利です。今の薬局で長く働いていたからこそ得ることができた有給休暇の権利ですから、しっかりと使いましょう。使うべきですし、使ってはいけないということは全くありません。

「有給休暇(年次有給休暇)とは休日以外に、賃金をもらいながら自分の希望する日に休みを取ることができる制度です。最低限の日数などは労働基準法で定められています。 事業の規模等にかかわらず義務づけられており、労働者が請求する時季に与えられます。


退職直前でも取れますか?
⇒取ることができます。事業の正常な運営を妨げる場合は、使用者が有給休暇を与える時季を変更できますが、退職日を越えて変更できません。

とはいっても、ごく一部の小規模薬局(社長の一存で決まるような個人薬局)では「そんな制度はうちにはない。やめていく人になんで休みをやらなくてはいけないんだ!」と未だに言っているところもあります。


個人薬局はこういった点でも転職先としては選ぶべきではありません。


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私は個人薬局を辞めるときには有給休暇を取らせてもらえませんでした。
退職した翌日の土曜日に引っ越しをして月曜日から新しい会社に出勤しました。

薬剤師が転職するときの流れはこちらにまとめましたのでどうぞ。

退職時の有給休暇の消化パターン例

ごく一部の個人薬局を除いて、普通の薬局なら退職時に有給休暇をすべて使用することができます


薬剤師が退職する時の有給休暇の消化パターンは主に次の通りです。

  • 退職日が先に決まるパターン
  • 最終出勤日が先に決まるパターン
退職日:現在の会社から退職する日。所属する最終日。健康保険もこの日までしか使えません。
最終出勤日:今の薬局に出勤する最後の日。

退職日が先に決まるパターン:先に退職日が決まり、残っている有給休暇の日数から最終出勤日が決められる

上司との相談でまずは退職日を決め、残っている有給休暇の日数から最終出勤日を決めます。

次の仕事が決まっている場合にはこのパターンをとらなくてはなりません。


このパターンの場合、最終出勤日から退職日までが有給休暇となります。


退職日をガチガチに決めてしまった場合、薬剤師の人員が不足している薬局だと出勤をお願いされてしまい、有給休暇を完全に消化できないといった事態になってしまうことがあります。


その点は注意が必要です。

最終出勤日が先に決まるパターン:最終出勤日が先に決まり、残っている有給休暇の日数で退職日が決まる

次の薬剤師の入社や異動してくる日、シフトの関係などから最終出勤日が先に決まり、そこから有給休暇を取得していき最後の日が退職日となります。


薬局によっては給与の締め日の関係で、「退職日を毎月〇日とする」という決まりがあることもありますので確認しておきましょう。
また、保険料の関係などから「退職日はなるべく月の後半に」としている場合もあります。

どちらのパターンが得ということはありません。会社の制度や薬剤師の充足状況、薬剤師の人数によっても変わってきます。



有給休暇を完全に消化し、退職日からあまり日を空けずに次の薬局に入るということを第一に話を進めていきましょう。

有給休暇を完全に消化するための方法

理想:有給休暇は100%消化する、退職日後は期間を空けずに転職先に入社。

 理想の退職から入社までを実現するためにやること(やっておくこと)

  • 有給休暇が何日残っているかを確認しておく
  • 転職活動は仕事をしながら進める
  • 内定をもらっておき、入社日は確定せずざっくりとしておく
  • 上司(管理薬剤師)に退職したい旨を早い段階で申し出る
  • 退職日を1か月くらい遅らせても大丈夫なようにスケジュールを組む

有給休暇が何日残っているかを確認しておく

有給休暇が残り1日なのか、5日なのか、10日なのか、最大の40日なのかでとるべき戦略は変わってきます。
有給休暇の残りが少ないのであれば最終出勤日と退職日に大きな差はありません。少ない有給休暇なら完全消化へのハードルはそれほど高くありません。すんなりと取得を認めてくれるでしょう。


難しいのは20日以上の有給休暇が残っている場合です。

転職活動は仕事をしながら進める

最終出勤日から退職日までに転職活動をすることに問題はありませんが、期間が十分でないと条件通りの薬局が見つからなかったり、焦りから変な薬局に決めてしまったりということも考えられます。


もし希望通りの薬局が見つからなかった場合には退職しないという選択肢も残せますから、転職活動は現在の仕事をしながら進めていきましょう。

内定をもらっておき、入社日は確定せずざっくりとしておく

転職活動を進めていき、ある程度転職先が決まった時点で(内定をもらったら)退職の申し出をするとよいと思います。
すぐに入社することは無理であることを転職先の薬局に伝えておきましょう。

上司(管理薬剤師)に退職したい旨を早い段階で申し出る

退職の申し出から退職日までの期間が短いとすんなり退職させてもらえない可能性もありますので、上司には早めに退職の意向を申し出ます。


業務の引き継ぎや後任の手当などが必要ですので遅くとも3か月前には伝えておくべきです。

退職日を1か月くらい遅らせても大丈夫なようにスケジュールを組む

転職先の薬局にすぐの入社は難しいことを伝えたうえで転職活動をしておけば問題ないと思います。


現在の薬局の退職日が決まる前に、転職先に○月○日に入社できますと言ってしまわないようにしてください。

有給休暇の消化が難しそうな場合の対応

例えば有給休暇が20日あった場合、ほぼ1か月給与を減らされることなく休めるということです。


有給休暇を完全に消化することができないそうであれば、退職日を1か月遅らせて、その分有給休暇の取得に充てるという提案をしてみてはどうでしょう。
その結果として最終出勤日も数日遅らせることができるのであれば、薬局側も助かるかと思います。

薬剤師不足の薬局には有効な手段です。

 全く有給休暇を取らせてもらえない場合
⇒管理薬剤師ではなく、人事部(人事課)へ申し出ましょう。

⇒有給休暇の買取ではどうかと聞いてみましょう。
それでもだめなら(あまりにも会社がおかしい場合は)労働基準監督署に申し出ましょう

 有給休暇の買い取りについて
原則として、有給休暇の買い取りは労働基準法で禁止されていますが、例外的に認められているケースもあります。


退職時に消化しきれない有給休暇の買い取りが禁止されているわけではありませんので、相談してみる価値はあります。ただし、その金額については明確な決まりはありませんので会社との相談となります。

 有給休暇中には何をしても大丈夫?

もちろん転職活動をしても大丈夫です。
⇒次の会社での勤務は就業規則に違反する可能性もありますのでその点は十分注意が必要です。

結局は円満退職のためにしっかりと上司と相談することが大切。

有給休暇というせっかくの権利を無駄にしないためにも、事前にしっかり流れを把握しておき、有給休暇をしっかりと消化して転職していきましょう。

薬剤師転職サイトへ登録すれば、こういった有給休暇を消化するための退職交渉のアドバイスを受けることもできます。


ぜひサポートを利用して理想の転職を勝ち取りましょう。

 退職交渉のアドバイスを受けることができる薬剤師転職サイト