
薬剤師は売り手市場だから退職を申し出たら普通は引き留められるんですよね?
最近では徐々に状況が変わりつつあります。退職希望の薬剤師への引き留め工作が行われないことが増えてきています。
新型コロナウイルスによる受診抑制もあり、薬剤師バブルは終了し、薬剤師免許を持っているだけではもうだめになりました。
退職を申し出ても引き留められない薬剤師の例
つぎのような状況下の薬剤師は退職を申し出ても引き留められない場合があります。会社側がどう考えるのかをちょっと大げさに書いてみます。
薬剤師が充足してきている場合
退職を申し出ても引き留められない場合の理由の大部分はこれです。
(会社側の考え)替わりの薬剤師ならたくさんいるし、引き留めるのに使う時間がもったいない。去る者は追わず。 こういう薬剤師に対して賃上げなどしたら図に乗って後々困る。
「退社」=会社の新陳「代謝」が進んで良い!
働きぶりが良くない薬剤師
(会社側の考え)ふ~ん。あの人がいなくなったところで別に困らないよね。どうせ居たってたいして仕事してなかったんでしょ?言われた事しかしない人だったね。
患者からの評判が悪い薬剤師
(会社側の考え)よくクレームが入っていたから。いなくなってもらった方が良い薬局になるね。
一緒に働いているスタッフからの評判が悪い薬剤師
(会社側の考え)あの人がいたせいで何人の薬剤師・事務スタッフが辞めていったか・・・。これでスタッフが落ち着くね。
年齢が高い薬剤師(定年が近い)
(会社側の考え)引き留めたところでもうすぐ定年だし。他のところで頑張ってもらいましょう。
中途採用で、給与が会社の基準よりも高額
(会社側の考え)薬剤師不足の時に無理に給料高くして採用しちゃった人でしょ?いいんじゃない?
もともと会社側が辞めさせたいと思っていたリストラ対象
(会社側の考え)あの人辞めたいって!?人を辞めさせるのって大変だけどこれは願ったりかなったり!!
会社側の考えを大げさに書いてみました。薬剤師の需給によって退職希望の薬剤師が引き留められるかどうかは大きく変わってきます。
もしあなたが会社から引き留められなかった場合、その理由が「薬剤師の充足」であることを祈ります。
薬局の辞め方を知りたい、退職の切り出し方で悩んでいる薬剤師向けの記事です。上手な退職の伝え方・切り出し方、退職を伝えるときに気を付けること、退職を切り出してからの流れがわかります。
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