自己紹介
Follow @pharma_di Instagramのフォローもお願いします! ストーリーズでは内容の濃い情報を発信中≫ ファマディー
全国に300店舗以上運営している大手調剤薬局チェーンの大型店舗で管理薬剤師をしています。管理薬剤師歴は15年以上。現在は転職サイトの担当者と連絡をとりつつ、中途薬剤師の採用活動にも携わっています。
pharma_di(ファマディー)
【私が薬剤師採用のために連絡を取っている≫おすすめの薬剤師転職サイト】
面接をした中途薬剤師は軽く100人を超えました。 私は過去2回転職をしていて、1回目は大失敗。ブラック薬局で過ごした数年間は地獄そのもの。 ブラック薬局に入らない方法、そこから脱却した方法を他の薬剤師にも役立ててほしいと思い、当サイト「薬剤師のための転職ブログ・ファマブロ」を始めました。 このサイト内の記事は『過去2回の転職経験』と、『現在の薬剤師採用業務の経験と知見』を基に全て私が1人で書いています。
結論
パワハラをする側が悪いのは明白です。あなたが耐える必要はありません。 報告・相談・転職――あなたが心から安心できる環境を見つける行動こそ、最も健全な選択です。
パワハラをする側が悪いのは明白です。あなたが耐える必要はありません。 報告・相談・転職――あなたが心から安心できる環境を見つける行動こそ、最も健全な選択です。
目次
これってパワハラ?パワーハラスメントの定義とは

- 優越的な関係に基づいて行われること(優位性を背景とした言動)
- 役職上の立場が上の者からの行為
- 知識や経験に差がある同僚・部下からの行為で、断りづらい状況にある場合
- 複数人による集団的な行為で、拒否が困難な状態
- 業務の適正な範囲を超えて行われること
- 明らかに業務に必要ない言動
- 業務目的から大きく逸脱している行為
- 行為の内容や頻度、人数が社会常識を逸脱している
- 身体的・精神的な苦痛を与える、または就業環境を害すること
- 暴力による傷害、または暴言による人格否定
- 繰り返される怒声や厳しい叱責で恐怖を与える
- 無視、過小な業務の強要などでモチベーションを著しく低下させる
薬局で起こりやすい6つのパワハラ実例
【身体的攻撃】 管理薬剤師から殴られる、薬を投げつけられるなどの暴力行為 【精神的攻撃】 「馬鹿」「死ね」などの暴言を浴びせられる、人格を否定される叱責 【人間関係の切り離し】 会議や情報共有から外される、業務上の孤立を強いられる 【過大な要求】 無理な業務量を押しつけられる、未経験業務を丸投げされる 【過小な要求】 本来の役職に見合わない簡易業務しか与えられない 【個の侵害】 プライベートに過剰に干渉されたり、家族構成や交際関係を詮索される これらはすべてパワハラに該当し得る行為です。誰からの行為でも「パワハラ」になり得る
パワハラは上司だけでなく、先輩薬剤師・先輩事務員・後輩からの行為でも成り立ちます。 上下関係のある職場では、「立場が強い側からの不適切な行為」であればすべてパワハラの対象になります。パワハラに該当しない例もある
以下のようなケースは、すべての条件を満たさないため、パワハラには該当しません。- 単なる同僚間の口論
- 何度も注意されても改善されない行動への指導
- 育成目的で一時的に行われる集中的な研修
- 少し高いレベルの業務を任せる育成措置
- 経営上の都合で一時的な職務変更
- 従業員の配慮を目的とした家族状況のヒアリング
パワハラを受けたと感じたらやるべきこと

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あなたが我慢する必要はありません。悪いのはパワハラをする相手です。 もし「これはパワハラかも…」と感じたなら、遠慮せず動きましょう。あなたが苦しいと感じた時点で、行動する十分な理由があります。 パワハラを受けたときの基本的な対処法
上司へパワハラを報告する
加害者が上司でなければ、まずは直属の上司に相談しましょう。事実を淡々と、できるだけ詳細に伝えるのがポイントです。 「誰が」「いつ」「どんな内容で」「どのくらいの頻度で」パワハラを行ったかを記録しておくと、客観的に状況を伝えやすくなります。 録音やメモは重要な証拠になります。手元に残しておきましょう。上司の上司へ相談する
もし加害者が直属の上司(管理薬剤師など)の場合は、さらにその上の立場の人に相談してください。大手チェーンならエリアマネージャーや本部職員が該当します。 報告の形式や内容は、前項と同様で問題ありません。人事部に通報する
上司に相談しても何の改善も見られない場合は、人事部へ通報しましょう。企業としてきちんとした体制がある場合、第三者が介入してパワハラの是正に動くはずです。 逆に、ここで何の動きもなければ、その企業の体質に問題があると判断すべきです。社内相談窓口を利用する
会社によっては、社内に匿名で相談できる「通報窓口」や「ハラスメント相談室」が用意されていることもあります。 安全が担保された中での相談が可能なので、会社の公式制度を利用するのも有効です。 ただし、加害者を処分するのは非常に難しいのが現実です。 まずは会社から加害者への指導が行われ、それでも改善がなければ異動で距離を取るのが一般的な対応になります。 この場合、業務上の都合によって被害者であるあなたが異動させられる可能性もあることを覚えておきましょう。 報告しても会社が動かないなら、その組織は危険です。 上司=社長という個人薬局では、訴えを受け流されたり、逆に不利益を被る可能性すらあります。 従業員を守る気がない会社は、あなたが守る必要もありません。改善が期待できないなら、すぐに離れる判断を
すでにパワハラで精神的に追い詰められているなら、転職を検討するのは当然の選択です。 話し合いさえしたくないほど苦しいなら、退職代行サービスの利用も視野に入れてください。直接やり取りせずに辞められます。 おすすめ退職代行サービス あわせて読みたい

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パワハラがない薬局の探し方

- スタッフ間で積極的なコミュニケーションが取れている
- 大人数のスタッフがいるため業務負担や圧力が分散されている
- 職場環境の改善に取り組む文化がある
- 残業が少なく、有休取得率が高いなど労働環境が整っている
- パワハラ防止研修が制度化されている
- 社内に匿名相談ができる通報窓口が設置されている
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薬局見学はパワハラ防止に役立つ
職場の空気感は、求人情報だけではわかりません。実際に見学して雰囲気を確認することが、パワハラのない薬局を選ぶ第一歩です。 スタッフ同士のやりとり、表情、距離感、雰囲気から察知できることはたくさんあります。転職サイトのエージェントに内部情報を聞く
転職サイトのエージェントは、実際にその薬局で働いた人の声や離職理由、内部の人間関係まで把握している場合があります。 求人票には載らない「リアルな職場事情」を教えてくれるため、パワハラ体質の有無を見極める大きな手助けになります。 あわせて読みたい

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Q&A|薬剤師のためのパワハラ対処法に関するよくある質問
薬局でのパワハラは、本人の性格やスキルとは関係なく起こり得ます。このセクションでは、薬剤師がよく抱える疑問に答える形で、実践的な対策や見極め方を紹介します。Q1. 薬剤師が受けるパワハラにはどんなものがありますか?
他のスタッフの前で怒鳴られる、繰り返し強く注意される、業務から外されるなどの行為が典型例です。人格を否定されたり、精神的に追い詰められるような言動が繰り返される場合は要注意です。Q2. パワハラと叱責の違いは何ですか?
業務上の注意が適切で、冷静かつ短時間で終わるなら指導ですが、感情的・長時間・繰り返されるものはパワハラです。「社会通念を超えているか」が判断基準となります。Q3. パワハラかもと思ったらまず何をすればいい?
まずは記録を取りましょう。日時・内容・誰から受けたかを明記したメモや録音が有効です。証拠が揃っていれば、社内の相談窓口や上司への報告もしやすくなります。Q4. パワハラを会社に報告しても大丈夫ですか?
はい、大丈夫です。社内の相談部署や人事部への報告はあなたの正当な権利です。匿名で対応できる窓口もあるため、安心して相談して構いません。Q5. パワハラを訴えても改善されない場合、どうすれば?
改善が見られない場合は、転職や退職代行の利用も検討しましょう。組織として問題を放置している職場に、長く身を置く必要はありません。Q6. パワハラの証拠がないと対応してもらえませんか?
証拠がなくても相談は可能です。ですが、記録があればスムーズな対応が期待できます。メモ、LINEの履歴、目撃者の証言なども重要な証拠になります。Q7. 小規模薬局で相談窓口がない場合はどうすれば?
労働基準監督署や外部のハラスメント相談窓口に連絡するという方法があります。公的機関でも対応してもらえるので、一人で抱え込まず相談しましょう。Q8. 退職したいけどパワハラが原因だと知られたくありません
退職代行を利用すれば、直接伝えずに退職可能です。精神的ダメージが大きい場合には、無理に引き継ぎや面談をする必要はありません。Q9. パワハラがない薬局を見分ける方法はありますか?
薬局見学と、転職サイトのエージェントから内部情報を得ることが有効です。スタッフ間の関係性や離職理由などを事前に確認しましょう。Q10. 新人薬剤師でもパワハラで転職していいですか?
もちろん問題ありません。環境を変えることはキャリアを守るための大切な行動です。むしろ早期の離脱こそ、将来の自分を守る手段になり得ます。そんな薬局で頑張る意味はありますか?

- パワハラかもと思ったら記録を残し、早めに報告することが大切
- パワハラの加害者ではなく、あなたを守る姿勢がある会社かを見極める
- 改善が見込めない職場に執着する必要はない
- 人間関係の良い薬局は必ず存在する
- 転職は逃げではなく、自分を守る手段のひとつ