- 退職を引き止められないようにするためには
- 退職引き止めの実例
- それでも辞めさせてくれない時の最終手段【今すぐに辞めたいなら】
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全国に300店舗以上運営している大手調剤薬局チェーンの大型店舗で管理薬剤師をしています。管理薬剤師歴は15年以上。現在は転職サイトの担当者と連絡をとりつつ、中途薬剤師の採用活動にも携わっています。
pharma_di(ファマディー)
【私が薬剤師採用のために連絡を取っている≫おすすめの薬剤師転職サイト】
面接をした中途薬剤師は軽く100人を超えました。 私は過去2回転職をしていて、1回目は大失敗。ブラック薬局で過ごした数年間は地獄そのもの。 ブラック薬局に入らない方法、そこから脱却した方法を他の薬剤師にも役立ててほしいと思い、当サイト「薬剤師のための転職ブログ・ファマブロ」を始めました。 このサイト内の記事は『過去2回の転職経験』と、『現在の薬剤師採用業務の経験と知見』を基に全て私が1人で書いています。

良い転職先が見つかり、採用されることが決定したとしても今の薬局を辞めることができなければ転職成功とはなりません。
「○○薬局に転職するので△月に辞めさせていただきたいと思います。」と退職願を上司に提出し、「ハイわかりました。」とすんなり受理される薬剤師は現状ではまだ少数派だと思います。
慢性的な薬剤師不足で採用に苦慮している薬局では、その薬剤師に辞められては困ってしまうため引き留め交渉(工作)をしてきます。
今の職場をなかなか辞めることができずに困っている、これから退職を考えているがどのように退職すれば良いかわからないという薬剤師向けに過去の自身の体験から対策をまとめました。退職を引き止められないようにするためには
退職を引き止められないようにする方法例えば薬局の就業規則に「退職する場合は1か月以上に退職の意志を申し出ること」とあったとしても、就業規則が薬剤師不足の現状に対応しているわけではありません。[br num=”1″]場合によっては退職希望日の35日前に退職したい旨申し出たとしても「そんな急に辞められては困る」という返事が来ると思います。
就業規則に1か月以上前に申し出ることと書いてあってもです。 薬剤師不足は採用側の怠慢ですから、退職希望の薬剤師にはなんの関係もありません。 ですが、ここは揉めずにすんなりと退職することを優先し、次の薬剤師を探す時間や別の薬局から異動者を決めるまでの時間を会社側に与えてあげましょう。2~3か月くらい先を退職日に設定し、転職先の薬局が決まっているのでそれ以上伸ばすのは無理という旨を会社側にはしっかりと伝えましょう。

薬剤師に辞められてしまわないように行う引き留め工作の実例
- 辞められると困るということを必死にアピールしてくる
- 半ば脅しをかけてくる
- 給料を上げるから残って欲しいと言ってくる
辞められると困るということを必死にアピールしてくる
会社側はコストをかけて採用して育てた薬剤師に辞めてもらっては困ります。なんとかして退職を考え直してもらえるよう、その薬剤師に対して引き留め工作をしてくるのです。 [char no=”8″ char=”pharma”]2回の転職のうち、1回目の小規模チェーンを退職するときにも言われましたし、2回目の個人薬局を退職するときにも言われました。「もう一度考えてみて」とか「何が不満なの?」「他薬局への異動でどう?」など、退職を思いとどまらせる説得工作が行われます。
半ば脅してくる
説得くらい済むならまだましで、[br num=”1″] 「急に辞めると言い出されても困る」 「こんな忙しい時に辞めるのは非常識だ」 「次の薬剤師が決まるまでは辞めてもらっては困る」 「辞めるのであれば代わりの薬剤師をどこからか引き抜いて来い」[br num=”1″] などと言ってきます。 [char no=”8″ char=”pharma”]これは個人薬局を退職する時に社長(薬剤師)から言われた言葉です。なんで別の薬剤師を連れてこないといけないのでしょうか。そんなのあんたの仕事でしょうが!と言えばよかったのですが言えませんでした。まだ私も若かったですね。[br num=”2″]でも急に辞めると言い出されても困るといわれてもこっちも困ります。そろそろやめるかもしれませんねーとか事前に言うわけないですからね。 こんなことを言われたらどう考えたって残りませんよね。辞めたい気持ちがもっと高まるだけです。こんなことを言ってくる無能な経営者からは早く逃れましょう。辞めると伝えたら給料を上げるから残って欲しいと言われた
説得だけでうまくいかない場合、会社は次の手を考えてきます。
それは給料を上げるから退職するのを止めて留まってくれないかという作戦です。
給与体系がしっかり定められているチェーン調剤ではほとんどありませんが、個人薬局や小規模調剤チェーンで良く使われる手です。
[char no=”8″ char=”pharma”]私は小規模チェーン薬局を退職しようとした時に言われました。 給料上げてくれるなら残ろうかなと考える薬剤師もいるかもしれませんが、注意が必要です。 例えば年収を50万円アップさせるから残ってもらえないかと言われたとします。ですが、最終的には昇給額を抑えたりボーナスを減額したりして長期的には同じになる様に調整が入ります。給料を上げるからという説得には乗らない方が良いでしょう。
辞めると言ったら給料を上げる薬局(会社)は本当に良い薬局(会社)? 辞めると言ったら「年収を上げるから残って」と。だったら最初から出してくれよっていう話ですよね。ある小規模チェーン薬局の薬剤師の給料は皆バラバラ(言ったもの勝ちみたいになっています)なので、薬剤師同士で相手の年収の探り合いが起きていて雰囲気がかなり悪い状態だそうです。
まじめに働いている薬剤師の給料が安くて、嫌なことがあるとすぐにやめると言い出す薬剤師の給料が高いという最悪の状態とのこと。
こんな薬局では最終的に変な薬剤師しか残らず、評判を落としていくことでしょう。
人件費がどんぶり勘定だと今後の経営が不安辞めると言ったら給料を上げる。そんなに利益が出ているのでしょうか?
給料が上がったから転職しなくても良いと思ったのかもしれませんが、その給料が今後も補償されるとは限りません。
保険薬局の経営状態は国の政策によりすぐに左右されます。調剤報酬はマイナス改定が続いており、収支は悪化の一途をたどっています。
目先の人材確保のため、薬剤師の給料をすぐに上げてしまう薬局が今後生き残れるとはあまり考えられません。よっぽど良い立地の薬局で収入が安定していれば別でしょうが。
退職の交渉に疲れ、こんなに引き留めてくれるのならもう少しこの会社で頑張ろうかなと思ってしまう場合もあると思いますが、ここで勘違いしてはいけません。
会社が必要としているのは「あなた」ではなく、「薬剤師免許を持つあなた」なのです。
もしかしたらあなたが持っている「薬剤師免許」かもしれません。もし、説得に応じて今の会社に留まったとしても、今後替わりの薬剤師が見つかれば辞めようと思っている(いた)「あなた」は「いつでもやめてもらっていい人」になってしまいます。
そうならない為にも、退職の交渉の時には決意は固まっていて何を言われても変わらないということを相手に解らせましょう。
転職することを決めたのであれば、会社側の引き留め工作にのってはいけません。
退職の意思を伝えたのにも関わらず辞めさせてくれない【今すぐに辞めたいなら】
直属の上司に退職したい旨を伝えてもさっぱり話が進まない場合は、その上の上司に退職する旨を伝えます。それでも話が進まない場合はもう本社人事課へ直接申し出ましょう。 それでもまったく埒が明かない。話にならないという場合の最終手段は、退職代行業者の利用です。 本当にどうにもならない時は退職交渉を代行してもらいましょう。 薬剤師も利用可能な退職代行サービス

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薬剤師の転職:引き留められて辞めさせてくれない時の退職交渉術 Q&A
Q1: 退職を引き留められないようにする方法は何ですか? A1: 退職の意志が固いことを明確に伝え、「この薬局にいても自分の退職理由が解消されない」と上司に説明しましょう。転職の決意を強く示し、引き留め工作に動じないことが重要です。 Q2: 辞める意思を示す際のポイントは何ですか? A2: 退職希望のタイミングを早めに伝え、会社側に後任者を探す時間を与えましょう。退職日を2~3か月先に設定し、転職先が決まっていることを明示します。 Q3: 給料を上げるから残って欲しいと言われた場合の対処法は何ですか? A3: 給料アップの提案には慎重に対応しましょう。短期的な昇給に騙されず、長期的なキャリアと待遇を考慮し、冷静に判断することが必要です。 Q4: 辞めさせてくれない場合の最終手段は何ですか? A4: 法的には退職の意志を2週間前に伝えれば辞められますが、就業規則を確認し、退職の意志を強く示し続けましょう。必要ならば弁護士に相談し、正式な手続きを検討します。 Q5: 転職を成功させるためのコツは何ですか? A5: 信頼できる転職サイトを利用し、前向きな転職理由をアピールしましょう。情報収集を怠らず、自分に合った職場を見つけるために計画的に行動しましょう。当サイトでオススメしている薬剤師転職サイトはマイナビ薬剤師

薬剤師の転職:引き留められて辞めさせてくれない時の退職交渉術まとめ
結論:退職を引き止められないようにする方法- 「退職の意志は固い」、「この会社では解決不可能」という事をしっかりと伝える
- 転職しようかどうしようかという迷いは見せない
- 退職日が1~2か月伸ばされても大丈夫なよう、早めに退職の意向を伝える
- 会社側の引き留め工作にのってはいけない
- だらだらと引き留め工作をしてくるなら退職代行業者の利用も検討
