

ブラック薬局の特徴と見分け方を知りたい薬剤師
ブラック企業とかブラック薬局とか聞きますが、本当にあるのでしょうか。
どうすればブラック薬局かどうかを見分けることができるのでしょうか。

このような薬剤師の疑問に答えていきます。
本記事の内容
この記事を読むと次のことがわかります。
- ブラック薬局とはどんな薬局?
- ブラック薬局の見分け方
pharma-di
私は転職経験2回のチェーン調剤薬局の管理薬剤師です。
1回目は転職大失敗。2回目の転職活動では薬剤師転職サイトのコンサルタントの方に大変お世話になりました。そのおかげで転職に成功し、転職1年目の年収は600万円超。現在の年収は880万円です。⇒薬剤師になってからの年収推移公開
薬剤師や薬局事務の採用活動にも携わっています。自らの体験談を基にしてこの記事を書いています。
ブラック薬局とはどんな薬局?
あなたが勤める薬局は「ブラック薬局」ではありませんか?
ブラック企業・ブラック薬局の定義
ブラック企業・ブラック薬局の定義には明確なものはありません。
明確な定義を作ってしまうと、「定義には当てはまらないのでうちは非ブラック薬局(ホワイト薬局)です」というように使われてしまうからでしょう。
調剤薬局の中にもブラック薬局は確実に存在しています。
以下の項目に複数当てはまると、ブラック薬局である可能性が高いです。
長く働いているとそれが普通のこととして慣れてしまっている場合もありますので一度客観的にチェックしてみましょう。
ブラック薬局の特徴
- 長時間労働が常態化している
- 休日出勤が常態化している
- 週休が取れない(就業規則通りではない)
- 休憩時間が十分に取れない(8時間以上の勤務であれば休憩時間を1時間以上与えなければなりません。)または、休憩時間中も拘束される、休憩時間にも薬歴を書かされる
- サービス残業させられる
- タイムカードを押してから仕事をするよう強要される
- みなし残業代として給料に含まれているので、何時間残業しても残業代が一定
- 薬剤師に対して重いノルマが課せられている(OTCや自社開発品の売上など)
- セクハラ、パワハラ
- 薬剤師へのいじめ
- 事務へのいじめ
- 薬剤師の3年離職率が異常に高い(薬剤師の場合、女性が多いので結婚や出産を機に退職することが多いですからその点を引いて考えなければなりません。)
- 無資格者による調剤(特に事務による水剤、散剤、軟膏の計量や混合)
- 薬機法などに違反している
- 調剤報酬を不正に請求している(ジェネリックを調剤したのに先発品で請求、受付回数の水増し、処方せん付け替えによる集中率低下など)
- 薬歴記入させずに未記入薬歴が大量に放置されている
- 社員に健康診断を受けさせていない
- 賃金未払いがある
- 社員の給料が安いのに社長や会長の報酬がやたらと高い
いくらもらえる給料が高かったとしてもこんなブラック薬局では長く働けません。
若い人をこき使って、給料が上がる前に辞めさせるように使い捨てします。
多少給料が他より安くても結局は真面目な薬局で働きたい。
患者さんのために正直な仕事ができる薬局に勤めたいと思う薬剤師は多いです。
薬剤師会の会合でいろんな薬局の責任者(管理薬剤師)と話す機会がありますが、皆疲れ切っていました。
でも不思議ですよね。
ブラック薬局の逆の「ホワイト薬局」には、どんどん薬剤師が集まって会社が繁栄していきそうなものです。
ブラック薬局の薬剤師がホワイト薬局に移っていけば、ブラック薬局が立ち行かなくなり淘汰されるからです。
なぜそうならないか。
その理由は2つ
入ってみないと「ブラック薬局」なのか「ホワイト薬局」なのかがわからないからです。
正確に言えばブラック薬局だとわからずに入社してしまったです。
もう一つはだんだんブラック化していったということ。
最初は普通の薬局だったが、人手不足などでだんだんブラック化してしまう場合もあります。
我慢して働いている薬剤師が大変多いようですが、まさかあなたもそうではないですか?
ブラック薬局の見分け方
入社する前にブラック薬局かどうかがわかれば悩むことはありませんね。
その薬局がブラックなのかホワイトなのかを見分ける方法はあるのでしょうか。
ブラック薬局の見分け方
- 求人票から見極める
- 会社説明会で見極める
- 面接で見極める
求人票でわかるブラック薬局の特徴
薬剤師がどの薬局に就職するか、転職するかを比較検討する際に見るのは薬局の求人情報です。求人情報からブラック薬局を見抜く方法と、そのコメントの裏側に隠された秘密を曝露します。
会社説明会でわかるブラック薬局の特徴
会社説明会に若手の薬剤師が来ていない。来ているのは上の人ばかり。
やたらと熱い
大きな夢をやたらにアピールしてくる
面接でわかるブラック薬局の特徴
面接する社員の態度が悪い
薬局見学でわかるブラック薬局の特徴
そこで働いている薬剤師、事務の表情が無い
怒られている声が聞こえる
殺伐としている
全員がピリピリしている。
ブラック薬局から逃れる方法
正しい薬局の辞め方あります。
今いる薬局からすんなり辞めるために守るべき退職交渉の7つのポイントをまとめました。引き留め工作を避けて退職交渉をスムーズに進めるために必須の項目です。
退職願を提出してもすんなりと退職を認めてくれないことがほとんどだと思います。転職予定の薬剤師が円満に今の薬局を辞めるとき欠かせない2つの方法:この2つのポイントを守っていただければ、今の薬局を辞められなくて困るということは思います。
新卒の方は入社前に。転職を考えている薬剤師は転職活動中にしっかりと企業・薬局研究を行いましょう。
薬剤師転職サイトを利用しなかった私の1回目の転職はブラック薬局行の片道切符でした。
2回目の転職では薬剤師転職サイトのコンサルタントと共に慎重に企業・薬局研究をしたのは言うまでもありません。
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