ブラック薬局・企業の特徴と見分け方【調べる方法一覧】薬剤師向け
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ブラック薬局の特徴と見分け方を知りたい薬剤師

ブラック企業とかブラック薬局とか聞きますが、本当にあるのでしょうか。

どうすればブラック薬局かどうかを見分けることができるのでしょうか。

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このような薬剤師の疑問に答えていきます。

気づいていないだけで、今勤務している薬局はブラックかもしれませんよ。

 本記事の内容
 この記事を読むと次のことがわかります。

  • ブラック薬局とは~ブラック薬局の特徴~
  • ブラック薬局の見分け方
自己紹介

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私は転職経験2回の大手チェーン調剤薬局の管理薬剤師です。
1回目は転職大失敗。2回目の転職活動では薬剤師転職サイトのコンサルタントの方に大変お世話になりました。そのおかげで転職に成功し、転職1年目の年収は600万円超。現在の年収は880万円です。⇒薬剤師になってからの年収推移公開

薬剤師や薬局事務の採用活動にも携わっています。自らの体験談を基にしてこの記事を書いています。

あなたが勤めている薬局は「ブラック薬局」ではありませんか?


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完璧ではない部分もありますが、ブラック薬局ではないと思います・・・

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ブラック薬局ではないと本当に言い切れますか?




もしあなたが新卒で今の薬局に入社したなら、労働環境について他社の薬局と比べることはできていないでしょう。


学生の時の実習で薬局に行ったことがあると思いますが、学生の時の視点としばらく薬剤師として働いた今現在の視点は明らかに変わっているはずです。


この記事に書かれていることが、あなたの薬局に当てはまっていたとしたら、『あなたはブラック薬局で働いている』ということになります。


この事実をしっかりと認識し、これからのことを考えていきましょう。


当てはまらなければ大丈夫です。安心してこのまま今の薬局で働き続けましょう。

ここでは、

ブラック薬局と気づかず働いている薬剤師
ブラックではない薬局で働きたい薬剤師


に向けて、次の2点についてじっくりと解説していきます。

  • ブラック薬局の特徴
  • ブラック薬局の見分け方

ブラック薬局とは~ブラック薬局の特徴~

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そもそも、ブラック薬局の定義ってあるのでしょうか?

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ブラック薬局の定義といった明確なものはありません。

明確な定義を作ってしまうと、「定義には当てはまらないのでうちは非ブラック薬局(ホワイト薬局)です」というように使われてしまうからでしょう。

事実、ブラック薬局は確実に存在しています。

ブラック薬局には共通した特徴があります。当てはまる項目が多ければ多い程、その薬局はブラックであると言えます。

同じところで長く働き続けていると感覚がマヒをしてしまい、何も問題にすら思わなくなってしまっている場合もあります。


あなたが勤務している薬局がブラックか、ブラックではないかを、客観的にチェックしてみましょう。

 ブラック薬局の特徴

  • 長時間労働が常態化している
  • 残業時間が多すぎる
  • 休日出勤が常態化している
  • 週休が取れない(就業規則通りではない)
  • 休憩時間が十分に取れない(8時間以上の勤務であれば休憩時間を1時間以上与えなければなりません。)または、休憩時間中も拘束される、休憩時間にも薬歴を書かされる
  • サービス残業させられる
  • タイムカードを押してから仕事をするよう強要される
  • みなし残業代として給料に含まれているので、何時間残業しても残業代が一定
  • 薬剤師に対して重いノルマが課せられている(OTCや自社開発品の売上など)
  • セクハラ、パワハラ
  • 薬剤師へのいじめ
  • 事務へのいじめ
  • 管理薬剤師(薬局長・薬局責任者)の性格がおかしい
  • 薬剤師の3年離職率が異常に高い(薬剤師の場合、女性が多いので結婚や出産を機に退職することが多いですからその点を引いて考えなければなりません。)
  • 無資格者による調剤(特に事務による水剤、散剤、軟膏の計量や混合)
  • 薬機法などに違反している
  • 薬剤師の人数が配置基準を下回っている
  • 調剤報酬を不正に請求している(ジェネリックを調剤したのに先発品で請求、受付回数の水増し、処方せん付け替えによる集中率低下など)
  • 薬歴記入させずに未記入薬歴が大量に放置されている
  • 有効な調剤過誤対策が取られていない
  • 薬剤師の質が低すぎる
  • 社員に健康診断を受けさせていない
  • 賃金未払いがある
  • 社員の給料が安いのに社長や会長の報酬がやたらと高い
  • 研修補助や教育制度が整っていない

いくらもらえる給料が高かったとしてもこんなブラック薬局では長く働けません。

若い人をこき使って、給料が上がる前に辞めさせるように使い捨てします。

多少給料が他より安くても結局は真面目な薬局で働きたい。


患者さんのために正直な仕事ができる薬局に勤めたいと思う薬剤師は多いです。


薬剤師会の会合でいろんな薬局の責任者(管理薬剤師)と話す機会がありますが、皆疲れ切っていました。


でも不思議ですよね。


ブラック薬局の逆の「ホワイト薬局」には、どんどん薬剤師が集まって会社が繁栄していきそうなものです。


ブラック薬局の薬剤師がホワイト薬局に移っていけば、ブラック薬局が立ち行かなくなり淘汰されるからです。


なぜブラック薬局が消えていかないのでしょうか。


その理由は2つあります。

理由1 新卒薬剤師が「ブラック薬局」なのか「ホワイト薬局」なのかを見分けるのは困難だから
就職活動をしている学生にとって、「ブラック薬局」なのか「ホワイト薬局」なのかを見分けるのは大変困難です。


実習をした薬局ならある程度想像が付きますが、それ以外の薬局がどうなのかはほとんどわからないはずです。


ブラック薬局だとわからずに入社してしまった新卒薬剤師がものすごく多いということです。


新卒で入社した場合、これが異常なのかどうなのかを比べる手段がありません。


そのまま我慢して仕事をし続けてしまうという、薬剤師にとって大変不幸なことが各地のブラック薬局で多く発生してしまっています。


事実です。

理由2 最初は普通の薬局だったが、ある時期を境にブラック化していった

もう一つはだんだんブラック化していったということ。


最初は普通の薬局だったが、ある理由で徐々にブラック化してしまう場合もあります。


薬局がブラック化していく大きな要因は3つ。

  • 薬剤師不足
  • 管理薬剤師の変更
  • モンスター薬剤師・事務が入ってきた

皆さんも心当たりありませんか。


自薬局に限らず系列の薬局でこんな話を聞いたことがあると思います。

新卒で今の薬局に入社し、他の薬局の状況を知らない。


うちの薬局がブラックだという事に今気づいた。


我慢して働いている薬剤師が大変多いのですが、まさかあなたもそうではないですよね?

今働いている薬局が「ブラック薬局」である可能性が高かったら、早く逃げないとブラック企業に搾取され続ける薬剤師になってしまいます

ブラック薬局の見分け方

ブラック薬局から早く逃げ出して、ちゃんとした薬局に転職をしたい。


そう思うのは薬剤師にとって当然のこと。


でも次の会社もブラックだったら困りますね。


その薬局がブラックなのかホワイトなのかを見分ける方法はあるのでしょうか?

その薬局がブラックかどうかを入社前に見分けることは非常に難しいのですが、ブラックの匂いがするかどうかの判断は十分可能です。


様々な手段を使って、入社する前にブラック薬局かどうかを見分けましょう。

 ブラック薬局の見分け方

  • 薬局のWEBサイト(ホームページ)でブラック薬局かどうかを見分ける
  • 薬局の求人票でブラック薬局かどうかを見分ける
  • 【薬学生向け】会社説明会でブラック薬局かどうかを見分ける
  • 薬局見学でブラック薬局かどうかを見分ける
  • 面接でブラック薬局かどうかを見分ける

薬局のWEBサイト(ホームページ)でブラック薬局かどうかを見分ける

薬局を経営している会社のWEBサイト(ホームページ)をよく読んでブラック薬局かどうかを見分ける方法があります。


詳細はこちらのページにまとめましたのでご覧ください。

求人票でブラック薬局かどうかを見分ける

薬局から出されている薬剤師の求人票を使って、ブラック薬局かどうかを見分ける方法があります。


詳細はこちらにまとめました。

【薬学生向け】会社説明会でブラック薬局かどうかを見分ける方法

会社説明会でブラック薬局かどうかを見分けることができます。

会社説明会に若手の薬剤師が来ていない。

来ているのは上の人ばかり。

やたらと熱い

大きな夢をやたらにアピールしてくる

具体的なデータを示さずに抽象的なワードで熱く語ってくるかどうかで見分けることが可能です。

薬局見学でブラック薬局かどうかを見分ける方法

ブラック薬局かどうかを見分けるには薬局見学が最も有効な方法です。


薬局見学でブラック薬局かどうかを見分けるポイントは大きく分けて2つあります。

  1. 薬局スタッフ(薬剤師・事務)
  2. 建物・設備・清掃

薬局スタッフ(薬剤師・事務)

薬局見学では、まずは薬局スタッフの働き方を見てください。

  • 薬剤師、事務に表情が無い
  • 患者さんが入ってきても挨拶しない
  • 奥の方で誰かが怒られている声が聞こえる
  • 殺伐としている
  • 全員がピリピリしている
  • 患者さんが途切れたタイミングでも私語がない
  • 薬剤師の服薬指導が常に上から目線
  • 卸やMRに対して横柄な態度をとっている

当てはまればブラック薬局である可能性が極めて高いです。


スタッフにストレスが溜まっていて、人間関係に問題があります。

薬局見学の際には、ぜひその薬局で働いているスタッフに話を聞いてみましょう。直接話ができるまたとないチャンスです。

  • 管理薬剤師(薬局長)の性格
  • 休みは取れているか
  • 休憩は取れているか
  • 残業はどのくらい?

本当のところを聞いておくと、ブラックかどうかの判断に役立ちます。

薬局見学の時間が閉局後や休日であったり、薬局スタッフと会わせない、話をさせない薬局もかなり怪しいです。


たとえスタッフと話ができたとしても、その横で管理薬剤師が『余計なことを言うなよ!』と睨みを利かせているようなら、そのスタッフの話は信用しないほうが良いでしょう。

建物・設備・清掃

薬局見学では人の他に物もしっかりと見てきてください。

  • 清掃が行き届いていない
  • 整理整頓がされていない
  • 薬が乱雑に置かれている
  • 夜遅くまで電気がついている
  • 調剤機器が古い
  • 調剤機器などの設備投資が十分にされていない

整理整頓ができないほど忙しいのか、気にもしないのかはわかりませんが、こういった薬局はブラック率高めです。

薬局見学に対応してくれた管理薬剤師(薬局長)やその上司はどのような人でしょうか。


この薬局長の下で働いていけそうですか?


生理的に無理という場合も出てくると思います。


そういった場合は今後のストレスになることがほぼ確実ですからその薬局への入社は避けるべきです。

面接でブラック薬局かどうかを見分ける

面接する社員の態度が悪い


休みや残業の質問をしてみましょう。


正直に答えているかどうかで見分けることが可能です。

まとめ
ここまで説明してきた、「ブラック薬局の見分け方」を使うことで、ある程度除外することができます。


ブラック薬局かどうかを入社前に判断することは十分可能ですが、ブラック薬局かどうかを100%見分けることはできません。


ブラック薬局かどうかをさらに確実に見分けたいのであれば、転職コンサルタントの力を借りましょう。

 ブラック薬局を避けて転職するなら

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薬剤師転職サイトを利用しなかった私の1回目の転職はブラック薬局行の片道切符でした。


2回目の転職では薬剤師転職サイトのコンサルタントと共に慎重に企業・薬局研究をしたのは言うまでもありません。


 転職失敗回避の方法には失敗例を知ることが大事

薬剤師がこれをすると絶対転職を失敗する・・・必読8つの実例

もしあなたがブラック薬局で頑張ったとしても、そこで得られるのは理不尽な状況に少しだけ耐えられた経験だけです。


それだけのためにブラック薬局で頑張るメリットはありません。


 ブラック薬局から逃れる方法
正しい薬局の辞め方あります。