

管理薬剤師になるにはどうすれば良いか知りたい薬剤師
管理薬剤師って大変そうですが、私もなれるのでしょうか。
管理薬剤師になるのに必要な要件や試験はありますか?

このような薬剤師の疑問に答えていきます。
本記事の内容
この記事を読むと次のことがわかります。
- 【最新版】調剤薬局管理薬剤師に求められる要件
- 管理薬剤師になるには

pharma_di(ファマディー)Follow @pharma_di
転職2回の大手チェーン調剤薬局の管理薬剤師。薬剤師や薬局事務の採用活動にも携わっています。
転職に失敗する薬剤師をゼロにしたいという思いで、自らの経験を基に記事を作成しています。
→詳しい自己紹介
管理薬剤師は薬機法上の責任者。薬機法上、責任はエリアマネージャーや部長よりも大きいという事です。会社組織の序列とは関係ないことをしっかり理解しておきましょう。
【最新版】調剤薬局管理薬剤師に求められる要件
日本薬剤師会は、「薬局における法令遵守体制整備の手引き」を作成しました。
これは改正薬機法、厚労省法令遵守ガイドライン及びQ&Aを踏まえてたものです。
管理薬剤師に求められる要件や資質については薬機法や厚労省法令順守ガイドラインに示されていますが、日薬作成の薬局における法令遵守体制整備の手引きにわかりやすくまとめられていますのでこちらを見ていきましょう。
調剤薬局の管理薬剤師に求められる要件・条件
薬局業務に関する法令及び実務に精通しているかどうか
薬局等の従業者を監督し、薬局等の構造設備及び医薬品等の物品を管理し、その他薬局等の業務について必要な注意を払うなどの業務を遂行することができる能力があるかどうか
管理薬剤師に昇進する際に試験を受ける薬局はありますが、これらを判定する公的な管理薬剤師試験はありません。
そのため、原則として薬局の実務経験5年以上かつ認定薬剤師という第三者から見てもわかりやすい要件が挙げられているのです。
なお、「薬局の開設者が管理薬剤師の要件を満たせる薬剤師を確保することができないのなら、薬局を新規に開設するべきではない」とまで書かれています。
管理薬剤師の法的責任はそれほど重いものであるという事を理解しておかなくてはなりません。
地域体制支援体制加算を算定する場合に必要な管理薬剤師の要件
管理薬剤師は以下の要件を全て満たしている
- 施設基準の届出時点において、保険薬剤師として5年以上の薬局勤務経験があること。
- 当該保険薬局に週32 時間以上勤務していること。
- 施設基準の届出時点において、当該保険薬局に1年以上在籍していること。
管理薬剤師になるには
管理薬剤師の要件は、薬局の実務経験が5年以上あって、かつ認定薬剤師ということが注目を浴びています。
それよりも大切なのは、「薬局業務に関する法令及び実務に精通している」、「薬局等の従業者を監督し、薬局等の構造設備及び医薬品等の物品を管理し、その他薬局等の業務について必要な注意を払うなどの業務を遂行することができる能力及び経験を有する者」です。
実務経験5年以上と認定薬剤師はあくまでも原則です。
では、これから管理薬剤師になる薬剤師がこの要件を満たすにはどうすれば良いのでしょうか。
薬局長になりたい方はこちらもご覧ください。
薬剤師の役職の違いについて知りたい薬剤師向けの記事です。管理薬剤師とは何か、管理薬剤師と薬局長(店長)の違い、管理薬剤師とエリアマネージャー(ブロック長・支店長)の違い<についてまとめました。ぜひご覧ください。
普段から法令、通知、ガイドラインに目を通しておく
薬の勉強はもちろん大切ですが、管理薬剤師に昇進するとそれだけでは足りません。
管理薬剤師になると薬局運営に関する業務が多くのしかかってきますので、その知識習得が必須です。
法令、通知、ガイドラインの内容を正しく理解しておく必要があります。
管理薬剤師が普段どんな仕事をしているのかを見ておく
管理薬剤師は投薬をしない。
管理薬剤師は調剤室にいない時間が多い。
管理薬剤師は何をしているのかよくわからない。
このように思う薬剤師も多いことでしょう。
調剤以外にも、管理薬剤師には多くの仕事があります。
管理薬剤師の仕事はこちらにまとめました。
暇そうにしていると思われることもある管理薬剤師ですが、その仕事内容は結構いろいろあります。管理薬剤師の仕事内容をまとめてみました。
管理薬剤師はどんな仕事をしているのかを一般薬剤師のうちからじっくり見ておきましょう。
ある程度イメージができていれば、管理薬剤師になってほしいという話が来ても安心です。
管理薬剤師への昇格候補者になっておく
では、どうすれば管理薬剤師になってほしいという話が自分の所に来るのでしょうか。
社内昇格で管理薬剤師になるには、管理薬剤師の要件を満たしているだけでは足りません。
他に要件を満たしている薬剤師よりも一歩抜きん出ている必要があります。
そのためには、薬局内でNo.2のポジションを確立しておく、周囲に管理薬剤師への意欲を話しておく、同僚や近隣薬局のスタッフの信頼を得ておくことが大切。
これができている薬剤師には、管理薬剤師の話が薬局開設者やエリアマネージャーから来るのもそう遠くはないはずです。
詳細はこちらにまとめましたのでご覧ください。
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