

パート薬剤師として働いているが悩みがある人
パート薬剤師です。薬局で働いているのですが悩んでいます。もうパート薬剤師なんてもう辞めようかな。
他の薬局のパート薬剤師は悩んでいないのでしょうか。ほかの薬局だったらもっと働きやすいのでしょうか。

このような薬剤師の疑問に答えていきます。
本記事の内容
この記事を読むと次のことがわかります。
- パート薬剤師が悩みや不満を持ちやすいこと5つ
- パート薬剤師を辞めたいと思ったら
- こんな薬局ならパートでもきっと働きやすい【特徴5つ】

pharma_di(ファマディー)Follow @pharma_di
転職2回の大手チェーン調剤薬局の管理薬剤師。薬剤師や薬局事務の採用活動にも携わっています。
転職に失敗する薬剤師をゼロにしたいという思いで、自らの経験を基に記事を作成しています。
→詳しい自己紹介
パート薬剤師を辞めたいと思ったら辞めても良いのです。
仕事で無理して体を壊す前に、そんな職場なんて辞めてしまいましょう。
だってこんなにたくさんの求人があるんですよ?
辞めたって大丈夫!
私が辞めたらみんなに迷惑が掛かると思ってしまう方もいるでしょう。
でも、その対応をするのは上の人達の仕事。
あなたが悪者になるわけではありませんから大丈夫です。
この記事を書いている私はチェーンの調剤薬局で管理薬剤師をしています。薬剤師の採用に携わることもあります。現在は常勤薬剤師のみですが、以前はパート薬剤師もいました。そのパート薬剤師と一緒に働いた経験をもとにこの記事を書いていきます。
仕事ができないパート薬剤師が悩みの種という場合は、こちらをどうぞ。
仕事ができない薬剤師が同じ薬局にいてイライラして悩んでいる薬剤師向けの記事です。仕事ができないダメな薬剤師の特徴、仕事ができなくてダメな使えない薬剤師をどうにかする方法、使えない薬剤師のせいで悩んでいるあなたに最も有効な対処法についてまとめました。
管理薬剤師の方は、こちらも是非ご覧ください。
よくある管理薬剤師の悩み・不満についてまとめました。本社や上司、部下に対するストレスで毎日大変な思いをしている薬剤師向けの記事です。
パート薬剤師が悩みや不満を持ちやすいこと7つ
- 勤務時間の悩み・不満
- 人間関係の悩み
- パート薬剤師の時給・給料についての悩み時給
- 正社員との差別
- 仕事内容の偏り
- 休み
- 子供への理解
勤務時間の悩み・不満
勤務時間で悩んでいるパート薬剤師は少なくありません。
多くのパート薬剤師が希望する勤務時間は、「午前中だけ」「子供が帰ってくる午後3時か4時頃まで」が圧倒的に多いです。
この勤務時間を変えて欲しいと会社から言われて悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
忙しいのでもう少し勤務時間・勤務日数を増やして欲しい
というものから、
暇なので勤務時間・勤務日数を減らして欲しい
というものまで様々です。
要は薬局の都合です。
コロナの影響で薬局の経営状況が変化している背景もあるのでしょう。
あなたの薬局、最近暇ではありませんか?薬局の業績悪化で給与や賞与(ボーナス)カットが増えてきています。業績悪化が続くと最悪倒産の可能性だって出てきます。自分がいる薬局の経営状況を掴んでおきましょう。
正社員薬剤師の首を切ることは簡単ではありませんので、まずは派遣薬剤師、つぎはパート薬剤師という順番で人員削減が行われていきます。
転職で年収をアップさせたい薬剤師向けの記事です。転職で年収がアップする薬剤師の特徴、転職で年収をアップさせるために必要なことがわかります。ぜひご覧ください。
人間関係の悩み
パート薬剤師に限らず、どこも人間関係の悩みは多いですね。
薬局という少人数かつ閉鎖された空間で働くとどうしても人間関係の悩みが出てきます。
うまく行っているときはすごく良いのですが、一度人間関係が悪化すると簡単には修復できません。
薬局の人間関係悪くないですか?変な薬剤師がいるとたちまち職場の人間関係が悪くなってしまいますね。人間関係最悪の状態から改善させる方法6つをまとめました。
薬局の人間関係の不満。同僚薬剤師とうまくいかず雰囲気が最悪です。どうしたらよいでしょうか?少人数のスタッフで働くことが多く、人間関係による不満は薬剤師の退職理由として少なくありません。まずは異動を願い出る、対応してくれなければ転職を検討するという流れが理想でしょう。
パート薬剤師の時給・給料・収入が低いという悩み
パート薬剤師として働いているがなかなか時給が上がらない
他の薬局のパート薬剤師の方が時給が高い
という悩みについては、こちらが参考になるかもしれません。
パートで働きたい薬剤師向けの記事です。パート薬剤師の時給はどれくらい?なるべく時給が高い薬局で働きたいが、何か良い方法はある?そんな疑問を解消する記事となっています。求人票の時給からさらにアップして契約する方法も解説します。ぜひご覧ください。
高時給のパートで働きたい薬剤師向けに、勤務時間帯別の時給相場、高時給が狙える曜日と時間帯、思ったような求人が見つからない時の対処法についてまとめました。
経営状態が良くない薬局で働いていても時給アップは望めません。
また、パート薬剤師にもボーナスは出ますが、お小遣い程度の一律の額であることがほとんどです。
転職で年収をアップさせたい薬剤師向けの記事です。転職で年収がアップする薬剤師の特徴、転職で年収をアップさせるために必要なことがわかります。ぜひご覧ください。
副業で短期間だけ働きたい薬剤師向けの記事です。薬剤師の単発(スポット・短期)派遣とは何か、単発派遣で働ける薬剤師と働けない薬剤師、 単発派遣求人の探し方とおすすめ派遣会社がわかります。ぜひご覧ください。
正社員との待遇の違い・差別
正社員は休めるけど、パートは休めない。
正社員はこの制度は使えるのにパート薬剤師は使えない、というようにどうしても正社員とは待遇面で違いがでてきます。
裏を返せば自由な働き方をしにくいのは正社員。
ここはある程度仕方ない部分なのかと思います。
パート薬剤師と正社員薬剤師で仕事内容に偏りがありすぎる
正社員薬剤師もパート薬剤師も薬剤師であることには変わりありません。
仕事内容も同じ薬局で働く薬剤師なら同じであるべきです。
勤務時間の違いで業務分担に違いは出てくることはある程度仕方ない部分ではあります。
しかし、パート薬剤師だけ服薬指導をするとか調剤は正社員だけというような、明らかに仕事内容が偏っている状態は望ましいとは言えません。
正社員の薬剤師だけが暇そうにしている薬局なら即刻辞めてしまいましょう。
夫が転勤族なので今後が不安なパート薬剤師向けに、パート薬剤師の有給休暇、産休、出産育児一時金、出産手当金、育児休業制度、育児休業給付金(育休手当)、退職金、福利厚生についてまとめました。
子育てへの理解の無さ
子育てへの理解の無い職場は働きづらい。
間違いないですね。
子供は急に風邪をひいて熱を出すもの。
また休むの?と嫌味を言われたりすることもあるようです。
子供がいない人には育児の大変さがわからないのかもしれませんが。
短時間勤務制度のまとめ。短時間勤務制度の充実により薬局で実際に起きた人間関係の悪化についてや、薬局内で時短勤務の社員と既存社員に摩擦が生じないようにする7つの方法など。
次は『お互い様』という関係性ができている職場で働きましょう。
パート薬剤師を辞めたいと思ったら
パート薬剤師を辞めたいと思ったらどうすればよいでしょうか?
上司に退職を申し出る。
通常は、これだけで簡単に辞めることができます。
薬局の辞め方を知りたい、退職の切り出し方で悩んでいる薬剤師向けの記事です。上手な退職の伝え方・切り出し方、退職を伝えるときに気を付けること、退職を切り出してからの流れがわかります。
理解の無い会社の場合だと引き留め工作をしてくることもありますので、一応想定をしておきましょう。
今の職場をなかなか辞めることができずに困っている、これから退職を考えているがどのように退職すれば良いかわからないという薬剤師向けの記事です。退職を引き止められないようにするためには、退職引き止めの実例、それでも辞めさせてくれない時の最終手段がわかります。ぜひご覧ください。
それでもだめなら最終手段を使います。法的に何の問題もありません。
退職代行サービスについて知りたい薬剤師向けの記事です。薬剤師が退職代行サービスを使って退職するとどうなるか、薬剤師が退職代行サービスを使って退職する際の注意点、辞めていく薬剤師に未練などないという事がわかります。
パート薬剤師を辞める方法はこれで大丈夫です。
でもその前に次の職場を決めておきましょう。
選択肢はこんな感じでしょうか。
パート薬剤師を辞めてからはどうする?
- パート薬剤師からいったん無職へ
- パート薬剤師から別の薬局でパート薬剤師へ
- パート薬剤師から正社員薬剤師へ転職
- パート薬剤師から派遣薬剤師へ
- 単発の派遣で働く
パート薬剤師からいったん無職へ
悩みながら仕事をして体調を崩しがちだった。
育児に専念したい。
いったん無職になるという選択肢もあります。
無職になったからと言って薬剤師免許が失効するわけではありません。
また仕事をしたいという時期が来るまで無職でいたって良いのです。
パート薬剤師から派遣薬剤師へ
薬局での経験が長いパート薬剤師なら派遣薬剤師として働くという選択肢もあります。
派遣薬剤師の時給やメリットについてはこちらにまとめました。
派遣薬剤師のメリットとデメリットについて。派遣薬剤師の時給は3,000円から4,000円が相場。時給3,000円で1日8時間働けば24,000円。月に20日勤務するとして月給480,000円。年収で600万円弱。時給4,000円なら想定年収はなんと844万8000円!
派遣薬剤師の雇用主は薬局ではなく派遣会社(パート薬剤師の雇用主は薬局)です。
嫌な薬局に何年もずっと行く必要はありません。
人間関係が嫌という薬剤師には派遣薬剤師がおすすめです。
派遣薬剤師として働くなら、まずは薬剤師派遣会社への登録が必要です。
パート薬剤師から派遣薬剤師になるならおすすめの薬剤師派遣会社
パート薬剤師から正社員薬剤師へ転職
フルタイムで働けるのであれば正社員への転職もありです。
いっそのこと正社員でバリバリ稼ぐというのも一つです。
20代・30代⇒
20代・30代薬剤師の方へ年収は600万円を超えていますか?この記事は薬局の一般薬剤師が年収600万円に到達するのは難しくないということをまとめています。年収600万円未満の薬剤師の方はぜひご覧ください。
40代⇒
40代で転職を考えている薬剤師向けの記事です。40代薬剤師が転職するときの注意点・ポイントについてまとめました。ぜひご覧ください。
50代⇒
50代で転職を考えている薬剤師向けの記事です。50代薬剤師に必要なスキル・能力、50代薬剤師求人の探し方と転職での注意点についてまとめました。ぜひご覧ください。
60代⇒正社員としての転職は難しいです。その代わり、60歳以上なら、無条件で単発派遣で働けます。
副業で短期間だけ働きたい薬剤師向けの記事です。薬剤師の単発(スポット・短期)派遣とは何か、単発派遣で働ける薬剤師と働けない薬剤師、 単発派遣求人の探し方とおすすめ派遣会社がわかります。ぜひご覧ください。
パート薬剤師から別の薬局でパート薬剤師へ
フルタイム勤務はちょっと難しいので、次もパートで働きたい。
パート薬剤師の需要はまだまだたくさんありますから、今の職場にしがみつく必要は全くありません。
パート薬剤師として転職しようとしている薬剤師向けの記事です。パート薬剤師として好条件で採用されるのに必要なことをまとめました。ぜひご覧ください。
こんなパート薬剤師なら即採用!薬局から大変喜ばれるはずです。
こういう薬局ならパート薬剤師でも悩みが少なく働ける【特徴5つ】
どんな薬局ならパートでも悩みなく働けるのでしょうか。
その特徴をまとめてみました。
- パート薬剤師が既にいる
- 薬剤師人員が不足していない
- 人間関係が良い(助け合うのは当たり前という社風)
- 育児に理解がある
- 男性薬剤師もいる
パート薬剤師が既にいる
何人かのパート薬剤師がすでに働いていて、長い間勤務している。
パート薬剤師にとって働きやすい薬局であると言えるでしょう。
薬剤師人員が不足していない
その日の薬剤師をどうやりくりしようと毎日悩んでいるような、薬剤師の不足度がひどい薬局は危険です。
急に休みが必要となっても休めないばかりか、忙しすぎて人間関係が悪化しやすいという悪影響も出てきます。
人員がしっかり確保されていて適切な人数で仕事ができる薬局が理想です。
人間関係が良い(助け合うのは当たり前という社風)
人間関係が良い薬局なら、みんなお互い様という精神で助け合って働けますね。
育児に理解がある
この点については上司(管理薬剤師)の影響が大きいです。
管理薬剤師が育児経験者であれば理解があるでしょう。
独身だと理解が無いというかわかっていないということも十分あり得ます。
女性に理解の無い薬局で働いていませんか?結婚、妊娠、出産、育児と女性薬剤師ならではのライフイベントに理解のない薬局からは今すぐ転職すべきです。
男性薬剤師もいる
女性だけの職場の方が育児に対して理解あるのではと思いがちです。
ただ、実際はそうではないことも多々あります。
個人的な感覚としては、男性薬剤師が多い所の方が育児に対する理解があるかもしれません。
子供がいる薬剤師と子供がいない薬剤師、独身の女性薬剤師との溝は深いものがあります。
管理薬剤師の私にとっても悩みの種です。優遇しすぎてもいけないし、考慮しないのもいけないし。バランスが・・・。
まとめ
- パート薬剤師を辞めたいと思ったら辞めても大丈夫
- パート薬剤師を辞めてもその後の選択肢はたくさんある
- いったん無職、パート、正社員、派遣、単発派遣などなど
パート薬剤師や正社員薬剤師として転職するのであれば以下の5つのポイントが当てはまる薬局が良いでしょう。
- パート薬剤師が既にいる
- 薬剤師人員が不足していない
- 人間関係が良い(助け合うのは当たり前という社風)
- 育児に理解がある
- 男性薬剤師もいる
でもこのポイントは求人票には書かれていませんので、求人探しの時に困ると思います。
薬剤師の求人票や募集要項の見方を知りたい薬剤師向けの記事です。 薬剤師の求人票・募集要項の正しい見方、そこ書いてあったら危険なブラック薬局ワードがわかります。ぜひご覧ください。
薬局見学の時に情報収集するしかないのですが、1回行って見ただけだとおそらくわかりません。パート薬剤師の求人の探し方にも書きましたが、やはり薬剤師転職サイトのコンサルタントに仕事探しを頼んでしまうのが良いでしょう。
パート薬剤師の求人を探している薬剤師向けに、求人を探す際に絶対にやってはいけない5つの方法をまとめました。ぜひご覧ください。
自力でパート薬剤師を探すこともできますが、この5つのポイントに当てはまるような働きやすい薬局を見つけるには薬剤師求人サイトを利用した方が可能性が高まります。
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