「病院薬剤師は給料が低い」と聞いて、自分の年収が気になっていませんか。
病棟業務に加えて、委員会、カンファレンス、当直、後輩指導まで任されている。それなのに、給与明細を見ると前年とほとんど変わっていない。
認定資格を取っても手当はつかず、調剤薬局へ転職した同期の方が高い給料を受け取っている。そんな状況なら、「このまま病院で働き続けてよいのだろうか」と迷うのは自然なことです。

病院の仕事にはやりがいを感じています。でも、給料の低さをずっと我慢するのは不安です。
患者さんに関わる仕事を大切にすることと、生活を守るために給料を気にすることは矛盾しません。
厚生労働省の最新調査では、一般病院で働く常勤薬剤師の平均給料年額と賞与の合計は、約581万円でした。
ただし、約581万円は、若手薬剤師から薬剤部門の管理職までを含めた平均です。20代の病院薬剤師が同じ金額を受け取っているという意味ではありません。
実際の給料は、年齢、病院経験、病院を運営する組織、役職、当直回数、賞与、住宅手当などで変わります。



私は調剤薬局で薬剤師として25年以上働き、管理薬剤師として20年以上、薬局運営や薬剤師採用に関わってきました。これまでに面接した薬剤師は500名以上です。
病院薬剤師の給与水準は厚生労働省の資料を使い、給与条件の読み方は採用担当としての経験をもとに解説します。詳しい経歴は薬剤師ファマディーのプロフィールで公開しています。


この記事では、病院薬剤師の平均年収、月額換算、賞与、年代別の給料、国立・公立・医療法人の違いを解説します。
今の給料が経験や業務量に見合っているか、転職先から提示された年収のどこを見ればよいかも、順番に確認していきましょう。
データ確認日:2026年7月12日。本記事では、病院全体の平均値と年代別の中央値を分けて掲載しています。
病院薬剤師の平均年収・給料はいくら?
一般病院で働く常勤薬剤師の平均給料年額と賞与の合計は581万1,246円。
2026年7月時点で確認できる最新の公的調査では、一般病院で働く常勤薬剤師の平均給料年額と賞与の合計は、581万1,246円です。
内訳は、平均給料年額が465万4,030円、年間賞与が115万7,216円でした。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 平均給料年額 | 465万4,030円 |
| 年間賞与 | 115万7,216円 |
| 合計 | 581万1,246円 |
この金額は、調査に回答した一般病院の常勤薬剤師全体を平均したものです。勤続年数の長い薬剤師や役職者も含まれるため、病院へ転職した初年度の提示年収とは分けて考えます。
平均給料年額を月額換算すると約38万8,000円
平均給料年額465万4,030円を12か月で割ると、月額換算では約38万8,000円です。
この金額を、病院薬剤師の平均基本給と受け取ってはいけません。病院によって、住宅手当、役職手当、当直手当、時間外手当などの扱いが異なるからです。
たとえば、同じ月給38万円でも、基本給30万円の病院と、基本給24万円に各種手当を加えた病院では、賞与や退職金に差が出ます。
病院薬剤師の年間賞与は平均約115万7,000円
一般病院の常勤薬剤師に支給された賞与は、年間平均で約115万7,000円でした。
転職初年度は、賞与の算定期間に在籍していないため、満額が支給されない病院もあります。「想定年収500万円」と説明されても、初年度の総支給額が想定を下回るケースは珍しくありません。
労働条件通知書を受け取ったら、初年度と2年目以降の賞与を分けて計算しましょう。
年収581万円と手取り額は同じではない
年収581万円は、税金や社会保険料が引かれる前の金額です。実際の手取りは、扶養家族、住民税、社会保険料などによって変わります。
今の病院と転職先を比べる際は、手取り額だけではなく、年間総支給額、住宅補助、退職金、年間休日も同じ表に並べると判断しやすくなります。
病院薬剤師の平均年収が記事によって違う理由
病院薬剤師の年収データは、調査対象と計算方法の違いによって金額が変わる。
病院薬剤師の給料を検索すると、400万円台から600万円台まで、複数の数字が出てきます。「どの年収が正しいのだろう」と迷う方も多いでしょう。
数字に差が出る主な理由は、調査対象と計算方法が違うからです。
- 病院側が回答した職員給与の調査
- 現役薬剤師本人へのアンケート
- 薬剤師転職サイトに掲載された求人年収
- 常勤薬剤師だけを対象にした調査
- 非常勤薬剤師を含む調査
- 賞与を含む調査と含まない調査
- 平均値を示す調査と中央値を示す調査
求人年収は、これから採用される薬剤師へ提示する条件です。一方、医療経済実態調査には、長く勤務している薬剤師や役職者も含まれます。
同じ「病院薬剤師の年収」でも、対象者が違えば金額も変わります。
平均値と中央値を混同しない
平均値は、全員の年収を合計して人数で割った数字です。高い年収を受け取る管理職が含まれると、平均値も上がります。
中央値は、年収を低い順に並べたとき、中央に位置する人の金額です。
平均年収が約581万円だからといって、自分の年収が500万円なら必ず低いとはいえません。年齢、薬剤師経験、病院経験、役職、勤務地が近い条件と比べる必要があります。
病院薬剤師の年収を年代別に比較
病院薬剤師の年収は年代や役職で変わり、20代の中央値は380万円。
厚生労働省が2023年に公表した薬剤師本人への調査では、病院常勤薬剤師の年代別年収が中央値で示されています。
この年代別データは、一般病院全体の平均年収約581万円とは調査方法が異なります。自分と近い年代の目安として使いましょう。
| 年代 | 病院常勤薬剤師 | 薬局常勤薬剤師 |
|---|---|---|
| 20代 | 380万円 | 430万円 |
| 30代 | 500万円 | 530万円 |
| 40代 | 600万円 | 600万円 |
| 50代 | 700万円 | 600万円 |
| 60代 | 600万円 | 577万5,000円 |
20代は薬局薬剤師より年収が低い傾向がある
20代の年収中央値は、病院常勤薬剤師が380万円、薬局常勤薬剤師が430万円でした。
同期の薬局薬剤師より50万円低いと知れば、「病院を選んだのは失敗だったのか」と思うかもしれません。しかし、病院を選んだこと自体が間違いだったわけではありません。
病棟業務、注射薬、抗がん剤、救急対応などは、病院で担当する機会が多い業務です。見るべきなのは、積み重ねた経験が今後の昇給や役職に反映される給与制度かどうかです。
30代は増えた業務が給料に反映されているかを見る
30代になると、病棟、当直、抗がん剤調製、医薬品情報業務(DI業務)、委員会、新人教育まで担当する薬剤師が増えます。
業務は増えたのに、新人時代から基本給がほとんど変わっていない。そんなときは、本人の努力より、病院の給与規程や評価制度に原因があるかもしれません。
40代・50代は役職の有無で年収差が広がる
40代以降は、主任、係長、副薬剤部長、薬剤部長などの役職に就くかどうかで、年収に差が出ます。
役職がつけば、必ず待遇がよくなるわけではありません。役職手当の金額と、会議、採用、教育、勤務表作成などの追加業務を並べて判断します。
昇進を打診されたら、役職手当だけでなく、残業代、当直回数、管理する人数も書面で確かめましょう。
60代は再雇用後の給与規程を読む
定年後の再雇用では、現役時代と別の給与規程を使う病院があります。仕事内容が大きく変わらなくても、基本給や賞与が下がるケースもあるため、定年前に再雇用後の給与、勤務日数、賞与の有無を人事担当者へ尋ねておきましょう。
病院薬剤師の年収は国立・公立・医療法人で異なる
病院薬剤師の年収は運営組織によって異なり、公立区分の平均合計が最も高い。
病院薬剤師の給料は、病院を運営する組織によっても変わります。厚生労働省の調査では、医療法人より、国立区分と公立区分の平均額が高い結果となりました。
勤務する薬剤師の年齢、勤続年数、役職者の割合は、病院ごとに異なります。平均額だけで勤務先の優劣を決めるのは避けましょう。
| 病院の区分 | 平均給料年額 | 賞与 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 一般病院全体 | 約465万4,000円 | 約115万7,000円 | 約581万1,000円 |
| 医療法人 | 約455万3,000円 | 約84万3,000円 | 約539万6,000円 |
| 国立区分 | 約477万2,000円 | 約125万6,000円 | 約602万8,000円 |
| 公立区分 | 約478万円 | 約148万7,000円 | 約626万7,000円 |
国立区分は前職経験を何年分認めるかが重要
国立区分の病院では、給与表の等級や、給与表上の位置を表す号俸に沿って基本給を決める求人があります。
希望年収を伝えて金額を大きく変えるというより、これまでの薬剤師経験を何年分として扱うかが重要です。調剤薬局で10年間働いていても、病院経験と同じ割合で計算されるとは限りません。
提示された基本給には、前職経験の計算結果が反映されています。薬剤師経験を何年分として扱ったのか、人事担当者に尋ねましょう。
公立区分は昇給・賞与・退職金を含めて比べる
公立区分の病院では、昇給、賞与、退職金のルールが明確に定められている求人があります。
初年度の給料が民間病院や調剤薬局より低くても、毎年の昇給と賞与を含めると、数年後の総支給額が上回るケースもあります。
初年度年収だけでは、長期的な待遇は判断できません。5年後の基本給、賞与の計算方法、退職金の対象となる勤続年数も比較します。
医療法人は病院ごとの給与差が大きい
医療法人の平均給料年額と賞与の合計は、約539万6,000円でした。
医療法人は、同じ地域でも基本給、賞与、当直手当、昇給額に差があります。月給が高く見えても賞与が少ない求人もあれば、月給は低めでも住宅補助と退職金が手厚い病院もあります。
年収の合計額だけでなく、基本給と各種手当を分けて比べることが大切です。
病院薬剤師が給料に不満を持つ4つの理由
病院薬剤師の給料への不満は、専門性や責任を評価する給与制度の不足から生じる。
病院薬剤師が給料に不満を持つのは、お金を気にしすぎているからではありません。専門性や責任が増えても、給料に反映する制度がない病院もあるからです。
基本給、資格手当、当直、昇給のうち、どこに問題があるのかを分けると、今の病院へ改善を求めるべきか、別の勤務先を比べるべきか判断できます。
1. 若手の基本給が低い
病院では、経験年数に応じて少しずつ昇給する給与制度を採用していることがあります。そのため、20代や転職直後は、調剤薬局より低い基本給から始まるケースがあります。
2. 認定資格や専門業務に手当がつかない
認定薬剤師や専門薬剤師の資格を取得しても、資格手当を設けていない病院はあります。
「勉強したのは自分のためだから」と言われると、不満を口に出せなくなるでしょう。しかし、資格を給料に反映する仕組みがないことは、あなたの努力不足ではなく、病院の制度上の問題です。
3. 当直や後輩指導が増えても基本給が変わらない
病棟業務、当直、委員会、後輩指導を任されても、基本給や手当が変わらないことがあります。
頼まれた仕事を断らずに引き受ける薬剤師ほど、役割だけが増えてしまいます。頑張りが足りないのではありません。増えた役割を評価する基準が、給与規程にあるかどうかが問題です。
4. 昇給の基準を教えてもらえない
「病院は学ぶ場所だから、給料は二の次」という考え方が残る職場では、昇給や手当について質問するのをためらうものです。
けれども、やりがいだけでは生活費や将来への備えをまかなえません。給料について聞くことは、患者さんへの思いや仕事への誇りを否定する行為ではありません。
病院薬剤師と調剤薬局・ドラッグストアの年収を比較
病院薬剤師の転職先は、年収だけでなく勤務時間や休日、担当業務まで比較する。
病院から調剤薬局やドラッグストアへ転職すると、年収が上がる求人はあります。勤務時間、休日、担当業務も変わるため、年収だけで決めると後悔につながります。
職場ごとに、高い給料と引き換えにどのような業務や勤務条件を求められるのかまで比べましょう。
調剤薬局は若手でも病院より高い年収が提示されることがある
厚生労働省の調査では、20代の年収中央値は病院常勤薬剤師が380万円、薬局常勤薬剤師が430万円でした。
調剤薬局では、処方箋枚数、在宅対応、かかりつけ業務、店舗異動など、病院とは異なる負担があります。
年収が50万円上がるという一点だけでなく、1日の処方箋枚数、在宅件数、残業時間、休日の取り方も比較します。
ドラッグストアは高年収でも勤務条件が大きく変わる
ドラッグストアでは、病院より高い年収を提示する求人があります。その代わり、土日勤務、遅い時間帯の勤務、店舗異動、転勤、調剤以外の業務を求められる場合があります。
年収が上がっても、休日や家族との時間が減れば、望んでいた転職とはいえません。
病院、調剤薬局、ドラッグストア、企業の仕事と待遇を比べたい方は、薬剤師の職場別転職ガイドも参考にしてください。


今の年収が低いか判断する5つの手順
病院薬剤師の年収は、総支給額と内訳、労働時間、将来の昇給額で判断する。
平均年収だけを見て、「自分は評価されていない」と決めつける必要はありません。反対に、「病院だから低くても仕方がない」と、すべてを我慢する必要もありません。
今の給料を、次の5つの手順で分けて見てみましょう。
- 源泉徴収票で1年間の総支給額を調べる
- 基本給、賞与、当直手当、残業代を分ける
- 年齢、薬剤師経験、病院経験、役職が近い条件と比べる
- 当直と残業を含めた年間労働時間を出す
- 3年後と5年後の基本給を給与規程から計算する
月給ではなく年間総支給額で比べる
月給が高くても、賞与が少なければ年間収入は伸びません。月給は低めでも、住宅手当、賞与、退職金を含めると、今の病院の方が有利なケースもあります。
今の病院と転職先は、同じ項目を1年間単位で並べると正確に比べられます。
当直と残業を含む労働時間で考える
年収500万円でも、毎月の当直と残業が多ければ、業務負担に見合わないと感じるでしょう。
残業が少なく、有給休暇を予定どおり取れる病院なら、年収額だけでは見えない価値があります。年間総支給額を年間労働時間で割り、1時間あたりの金額も出してみてください。
年収・時給チェックツールで同じ条件の目安と比べる
自分の給料を比べるときは、年齢や勤務地だけでなく、雇用形態、勤務先、役職までそろえることが大切です。
ファマブロの年収・時給チェックツールでは、これらの条件を入力して、想定年収の目安を調べられます。
目安より低い結果が出ても、すぐに転職する必要はありません。今の病院で昇給、役職手当、当直手当を見直せるか、人事担当者へ尋ねてから判断しましょう。
病院求人の給与条件で確かめる5項目
病院求人は、基本給、経験換算、当直、賞与、昇給と退職金を書面で確かめる。
病院求人に書かれた年収の上限額が、そのまま提示されるとは限りません。「年収400万~600万円」という求人でも、600万円は病院経験が長い管理職候補を想定しているケースがあります。
私は調剤薬局の採用担当として500名以上の薬剤師面接に関わってきました。希望年収を伝える方は多くても、基本給や初年度賞与まで質問する方は多くありませんでした。
病院から条件提示を受けたら、次の5項目を書面で確かめます。
- 基本給と各種手当の内訳
- 薬剤師経験と病院経験の換算年数
- 当直・呼び出し待機(オンコール)・残業代
- 初年度賞与と2年目以降の賞与
- 昇給額と退職金の対象条件
基本給と賞与の計算基準を見る
月給や想定年収だけではなく、基本給がいくらかを見ます。賞与、退職金、残業単価が基本給をもとに計算される病院では、基本給の差が長期的な収入差につながります。
初年度賞与は満額なのか、転職した月に応じて減額されるのかも、労働条件通知書で確かめましょう。
提示された年収が高くても、基本給ではなく調整給で前職年収との差を補っていることがあります。転職後の給与推移まで比較したい方は、薬剤師の調整給・調整手当と前職年収考慮求人の注意点も確認しておくと安心です。


前職経験を何年分として計算したか聞く
病院への転職では、薬剤師としての勤務年数と、病院薬剤師としての勤務年数を分けて評価する職場があります。
調剤薬局での経験が、病院経験と同じ年数で扱われるとは限りません。提示された等級と、給与表上の位置である号俸について、計算の根拠を人事担当者へ尋ねます。
当直を含まない年収も出してもらう
年収500万円と提示されても、月4回の当直を含む場合と、当直なしの場合では条件が違います。
月4回の当直を含んで年収500万円なら、当直なしの年間総支給額も出してもらいましょう。当直回数、1回あたりの手当、当直明けの勤務までわかれば、別の病院求人と同じ条件で比べられます。
給与交渉では経験と任せられる業務を伝える
給与交渉で「もう少し上げてほしい」と伝えるだけでは、採用側も判断できません。
現在年収、病院経験、病棟業務、当直、抗がん剤調製、新人教育など、転職後に任せられる業務を具体的に伝えます。
詳しい準備と伝え方は、薬剤師が給与交渉で伝える内容とタイミングで解説しています。


希望年収、最低限必要な年収、交渉材料を手元でまとめてから条件提示へ進みたい方は、年収交渉用の実践資料も活用できます。
年収・手当・条件確認で損したくない薬剤師へ
提示年収だけで転職先を決めると、住宅補助・手当・固定残業代・昇給条件の違いに気づかないまま入社してしまうことがあります。
「薬剤師転職で損しない年収アップ交渉術」では、額面年収だけでなく、実質年収や条件確認のポイントを整理できます。
- 年収・住宅補助・手当をまとめて確認できる
- 固定残業代や昇給条件の見落としを減らせる
- 担当者へ条件を伝える文章テンプレートが使える
※PDF教材の販売ページへ移動します。購入前に内容・価格・注意事項を確認できます。
給料を理由に病院を辞めるか迷ったときの判断基準
病院薬剤師は、昇給制度と業務負担の改善余地を確認してから退職を判断する。
給料に不満があっても、すぐに病院を辞める必要はありません。今の病院で改善する余地があるのか、給与制度そのものが変わらないのかを分けて考えます。
判断の基準は、給料の金額だけではありません。昇給の説明、仕事への納得感、当直や残業の負担も含めて考えましょう。
昇給の基準が明確なら、今の病院に残る選択もある
昇給や昇進の条件が明確で、数年以内に役職を目指せるなら、すぐに転職する必要はありません。
残業が少ない、有給休暇を取りやすい、人間関係がよい、学びたい分野に関われるといった条件も、今の病院に残る理由になります。
業務が増えても給料が変わらないなら、転職先を比べる
当直、後輩指導、委員会などが増えても給料が変わらず、昇給の基準も説明されないなら、本人の努力だけで改善するのは難しいでしょう。
給料に加えて、当直、疲労、人間関係にも限界を感じている方は、病院から調剤薬局へ転職する前の判断基準も確認しておきましょう。


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病院薬剤師が年収を上げる4つの方法
病院薬剤師は、昇進、好条件の病院、他職場、厳選求人の比較で年収を上げる。
病院薬剤師が年収を上げる方法は、転職だけではありません。今の病院で給与を上げる方法と、勤務先を変える方法を分けて考えます。
病院薬剤師を続けたいのか、職場の種類が変わっても年収を優先したいのかによって、選ぶ方法は変わります。
1. 今の病院で昇進・手当の対象を確かめる
今の職場にやりがいがあり、人間関係にも大きな問題がないなら、最初に昇給と昇進の基準を上司へ尋ねます。
主任になるための経験年数、役職の空き、資格手当、当直手当、後輩指導への評価を具体的に聞きましょう。「頑張っていれば評価する」という説明だけでは、将来の年収を計算できません。
2. 給与条件のよい病院へ転職する
病院薬剤師を続けたい場合は、運営元や給与規程が異なる病院を比べます。
提示年収だけでなく、前職経験の計算、当直を除いた年収、賞与、毎年の昇給額も比較します。病院求人の探し方や職場見学は、調剤薬局から病院へ転職する方法に詳しくまとめています。


病院求人を扱う薬剤師転職サイトを比べたい方は、病院薬剤師向け薬剤師転職サイトランキングも参考にしてください。


3. 調剤薬局やドラッグストアへ転職する
病院勤務にこだわらない場合は、調剤薬局やドラッグストアも比べます。病院以外にも、今より高い年収を提示する求人はあります。
年収だけで決めず、残業、休日、在宅業務、店舗異動、転勤範囲まで比べることが欠かせません。
4. 年収アップの条件がそろう求人だけを比べる
高年収と書かれた求人が、必ず年収アップにつながるわけではありません。基本給、当直、残業、賞与、昇給を同じ基準で比べます。
薬剤師全体の年収アップ方法は、薬剤師転職で年収を上げる方法で詳しく解説しています。


年収600万円を具体的な目標にしている方は、役職、勤務地、勤務条件を薬剤師が年収600万円を目指す条件で確かめてください。


半年以内の転職を考えており、条件が合えば病院求人や他職場の求人を検討したい方は、求人数だけでなく、基本給、賞与、手当、昇給、条件交渉の支援まで比べましょう。
まとめ|病院薬剤師の給料は年収の内訳まで見る
病院薬剤師の給料は、平均額だけでなく基本給、賞与、手当、昇給まで確認する。
厚生労働省の最新調査では、一般病院で働く常勤薬剤師の平均給料年額と賞与の合計は、581万1,246円でした。
医療法人は約540万円、国立区分は約603万円、公立区分は約627万円です。いずれも若手薬剤師から管理職までを含めた平均であり、転職時の提示年収とは異なります。
今の給料が低いか判断するときは、次の3点を見ます。
- 年齢、病院経験、役職が近い条件と比べる
- 基本給、賞与、当直手当、残業代を分ける
- 3年後と5年後の昇給額を給与規程で計算する
今の病院で昇給や手当の見直しが見込めるなら、急いで転職する必要はありません。
責任や業務が増えても給料が変わらず、昇給基準について説明を受けられないなら、別の病院や職場を比べる価値があります。
給料が上がらないことを、あなたの努力不足だと考える必要はありません。給与規程や役職の枠が原因なら、努力だけで変えるのは難しいからです。
複数の薬剤師転職サイトを比べる段階では、病院求人数だけでなく、基本給や手当の確認、条件交渉、面接対策、連絡方法まで見ます。
半年以内に転職を考えており、条件が合えば病院求人への応募や面談へ進みたい方は、自分が重視する条件に合う薬剤師転職サイトを比較しましょう。
薬剤師転職サイトを目的別に比較する
求人・担当者・雇用形態などを比べて、使いやすい転職サイトを確認できます。
- 希望する働き方に合うサイトを確認
- 求人やサポートの違いを比較
- 診断で出た候補をさらに絞り込み
登録前に各サービスの違いを確認できます
病院薬剤師の年収・給料に関するよくある質問
病院薬剤師の給与条件は、賞与、当直、経験換算、基本給を書面で確認する。
病院薬剤師の給料を比べるときは、平均年収だけでなく、賞与の算定期間、当直手当、経験年数の扱いまで見る必要があります。
ここでは、病院への転職前や条件提示の場面で迷うことが多い質問に回答します。
病院へ転職した初年度は賞与が減りますか?
賞与の算定期間に在籍していなければ、初年度の賞与は減額または支給対象外になる場合があります。
条件提示を受けた際は、初年度と2年目以降の賞与を分けて尋ねましょう。
当直手当は求人票の年収に含まれていますか?
求人によって異なります。
想定年収に月数回の当直手当を含めている病院もあるため、当直を除いた年間総支給額と、1回あたりの当直手当を出してもらいましょう。
調剤薬局の経験は病院の給料に何年分反映されますか?
病院ごとの給与規程で決まります。
調剤薬局経験を全期間認める病院もあれば、病院経験より低い割合で計算する病院もあります。提示された等級と号俸の根拠を、人事担当者へ尋ねてください。
国立・公立区分の病院で給与交渉はできますか?
給与表が決まっている病院では、希望額そのものより、前職経験を何年分認めるかが重要です。
経験年数をどのように計算したのか、採用時の等級と号俸を確かめましょう。
資格手当がない病院で認定資格を取る意味はありますか?
資格手当がなくても、担当業務や昇進の条件に結びつくなら、取得する意味はあります。
資格取得前に、院内で任される業務、評価項目、役職への影響を上司へ尋ねておきましょう。
当直明けも通常勤務なら、年収が高くても好条件ですか?
年収だけでは好条件と判断できません。
当直時間、当直明けの勤務、仮眠時間、月の当直回数を含めて、年間労働時間を計算してください。
病院から調剤薬局へ転職すると年収は必ず上がりますか?
必ず上がるわけではありません。
地域、年齢、病院経験の評価、役職、勤務時間によって提示年収は変わります。調剤薬局へ移る場合も、基本給、賞与、在宅業務、残業、店舗異動を比べましょう。
労働条件通知書では年収以外に何を見ればよいですか?
基本給、各種手当、賞与の算定期間、当直回数、残業代、昇給、退職金、試用期間中の給料を見ます。
口頭説明だけで済ませず、書面の条件と一致しているか確かめましょう。
新卒・病院未経験の薬剤師は平均年収581万円と比べてもよいですか?
直接比べるのは適切ではありません。
平均年収581万円には、勤続年数の長い薬剤師や役職者も含まれます。新卒や病院未経験者は、初年度の基本給、賞与、経験年数の計算方法、毎年の昇給額を見て判断しましょう。
公立病院の平均年収が高いなら、公立病院を選ぶべきですか?
平均年収だけで決めるべきではありません。
採用時の基本給、前職経験の計算方法、異動範囲、当直回数、採用試験の時期も職場ごとに異なります。自分に提示される条件を確認してから比較しましょう。
まとめ|病院薬剤師の給料は平均年収だけで判断しない
厚生労働省の最新調査では、一般病院で働く常勤薬剤師の平均給料年額と賞与の合計は、581万1,246円でした。
ただし、この金額には勤続年数の長い薬剤師や管理職も含まれています。新卒や20代、病院未経験の薬剤師が、同じ年収を受け取っているという意味ではありません。
- 年齢、病院経験、役職が近い薬剤師と比べる
- 基本給、賞与、当直手当、残業代を分けて見る
- 3年後、5年後の昇給額を給与規程から計算する
今の給料が低いか判断するときは、平均年収との単純比較ではなく、この3点を確認してください。
病院薬剤師の給料は、国立、公立、医療法人といった運営元だけでなく、前職経験の計算方法、当直回数、役職、賞与、住宅手当によっても変わります。
今の病院で昇給や手当の見直しが期待できるなら、急いで転職する必要はありません。
一方、業務や責任が増えても給料が変わらず、昇給の基準について説明を受けられないなら、別の病院や調剤薬局、ドラッグストアの給与条件を比べる価値があります。
給料が上がらない原因が給与規程や役職の枠にあるなら、あなたの努力だけで変えるのは難しいからです。
転職を検討する際は、年収の上限だけで決めず、基本給、初年度賞与、当直を除いた年収、昇給、退職金まで書面で確認しましょう。
病院薬剤師の年収と働き方をさらに考えたい方へ
病院薬剤師は、退職判断と転職後の年収低下を防ぐ確認事項もあわせて整理する。
給料だけでなく、病院を辞めるかどうか、転職後の年収が下がらないかまで考えたい方は、次の記事も参考にしてください。






