

勉強できる薬局に転職したい薬剤師
勉強できる薬局に転職したいです。働きながら知識が得られるっていいですよね。
勉強になる薬局と勉強にならない薬局ってそもそもあるんでしょうか?
どういう薬局なら勉強になりますか?

このような薬剤師の疑問に答えていきます。
本記事の内容
この記事を読むと次のことがわかります。
- 勉強になる薬局と勉強にならない薬局
- 勉強できる薬局とは
- 薬剤師の勉強方法
pharma-di
私は転職経験2回のチェーン調剤薬局の管理薬剤師です。
1回目は転職大失敗。2回目の転職活動では薬剤師転職サイトのコンサルタントの方に大変お世話になりました。そのおかげで転職に成功し、転職1年目の年収は600万円超。現在の年収は880万円です。⇒薬剤師になってからの年収推移公開
薬剤師や薬局事務の採用活動にも携わっています。自らの体験談を基にしてこの記事を書いています。
勉強になる薬局と勉強にならない薬局
結論から申し上げますと、(そこにいるだけで)勉強になる薬局はありません。
勉強にならない薬局もありません。
当たり前ですが、薬局という環境がどうこうではなくて、自分が勉強するかしないかです。
勉強しなくてよい薬局なんて無いからです。
単科のクリニック門前の薬局は勉強にならない?
「整形外科の門前薬局で働いているのですが、勉強になりません」と言っている薬剤師がいます。
本当に勉強にならないのでしょうか?
整形外科から処方される薬の種類は少ないかもしれませんが、整形外科領域の疾患や薬についてもっと深掘りして専門性を高めていくことはできるでしょう。
病院の門前薬局や多くの処方箋が来る薬局は勉強になる?
「うちの薬局はいろんな病院やクリニックから多くの処方箋が持ち込まれます。だから勉強になります。」と言う薬剤師がいます。
確かに環境としては勉強できるチャンスが多いとは思いますが、本人に勉強する気が無ければ身につかないでしょう。
様々な診療科の処方せんを応需している薬局に勤務すれば勉強になると考えるのは安易です。もちろん勉強になりやすい環境であることは間違いありません。
勉強できる環境であっても勉強するかしないかは自分次第です。
繰り返しますが、(そこにいるだけで)勉強になる薬局も無いし、勉強にならない薬局もありません。
薬剤師である自分が勉強するかしないかが重要ということです。
どの薬局でも勉強になります。
その薬局でどんな知識が必要かを考えれば勉強する方向が見えてくるのではないでしょうか。
勉強できる薬局とは
そこにいるだけで勉強になる薬局というのはありませんが、勉強できる(しやすい)環境なのかどうかは転職前に知っておきたいところですね。
繰り返しになりますが、どんなに環境が良くても悪くても勉強するのは自分次第です。
転職先の薬局が「勉強しやすい環境」なのかどうかを知るためには、次の点を確認すると良いでしょう。
勉強しやすい環境がある薬局の特徴
- 暇な時間帯があるので勤務時間中に勉強する時間が取れる薬局
- 勉強会を定期的に開いている
- 社内テキスト、DIが充実している
- 学術大会に発表している
- 病院との連携が強い
- 退院時共同指導、カンファレンスへの出席
- 地域活動の実績が多い
- 在宅・往診への同行
会社に薬剤師教育研修システムが全くないということはないと思いますが、薬剤師教育研修システムがどのように構築されているのかを確認しておきましょう。
例えば「薬剤師向けの研修を月1回開催」と言われただけではそのレベルがどのようなものか分かりませんし、忙しすぎて参加できないという場合もあるかもしれません。
また、「認定薬剤師取得支援制度」ありといっても金銭的な支援なのか、研修参加の時間を作ってくれるのかは分かりません。
研修の内容や支援制度が自身のスキルアップにつながるものかどうかを確認しましょう。
余談ですが、メーカー(MRによる)勉強会は小規模の薬局でも随時実施可能なものです。(こんな内容でとお願いすると自社の製品にからめて勉強会を開いてくれます。)
製薬会社MRによる勉強会の実施を会社として大きく謳っている場合は独自の研修が無い(または少ない)のかもしれません。
薬剤師の勉強方法
薬剤師の勉強方法は主に次の3種類です。
薬剤師の勉強方法
- 勉強会への参加
- e-ラーニング
- 書籍での学習
勉強会への参加
地域の医師会や薬剤師会主催の勉強会が平日夜に開催されます。
勉強会の情報は薬局にFAXが流れてきます。また、製薬会社MRが案内に来ます。
ほとんとが無料ですし、認定薬剤師の受講シールが配布されることもあります。
e-ラーニング
自宅でスマホやパソコンを用いて学習できます。
認定薬剤師の取得にも対応していますので、利用している薬剤師は多いです。
薬剤師向けのe-ラーニング3選
- メディカルナレッジ
- JPラーニング
- MPラーニング
書籍での学習
薬剤師なら全員が書籍での学習を実践しているはずです。
自分に必要な知識、興味のあること、足りないことを書籍を購入して学んでいることでしょう。
書籍での学習の有用性を改めて述べることはしませんが、自分が薬局で活用している書籍のリンクを貼っておきます。
勉強をせざるを得ない環境に身を置いてもよいが、勉強するかしないかは結局自分次第。
「会社の教育研修制度が充実していないから勉強できない」を転職の理由にしている薬剤師には未来はありません。
勉強して得た知識を患者さんのために役立てるのが薬剤師の仕事です。
薬剤師が勤務すべきは、勉強できる薬局ではなく、勉強して得た知識を患者さんのためにしっかりと活用できる環境のある薬局です。
そういった薬局を知りたいならここから相談可能です