
10年後も働ける薬局かどうかを判断する時には、新卒の採用数が増えているかどうかをよく見る必要があります。
将来の事業拡大を予定している薬局は新卒薬剤師の採用に力を入れているはず。
大規模に事業を拡大していく予定が無いとしても、新卒薬剤師の採用が適正に行われていなければ事業の継続もままなりません。
重要なのは新卒薬剤師の採用予定人数ではなく、実際に入社した人数です。
ドラッグストアや他の薬局に採用で負けてしまっていて新卒薬剤師の確保できていないということは、裏を返せばその薬局に魅力がないということです。
魅力がない薬局には、入社を希望する薬学生は集まってきません。
入社を希望する薬学生が自然に集まる薬局とは
- 初任給が高い
- 研修システムがしっかりしている
- 実習に行ったときに雰囲気が良かった
- 最新の設備が整っている
転職を考えている薬剤師が集まりやすい薬局とは
- 休日がしっかりとれる
- 休憩時間がしっかりとれる
- 適正な薬剤師の人員を配置している
- 給料が安すぎない
- ノルマが無い
- 薬剤師として正しい仕事ができる
- 人間関係が良い
このように薬学生と経験のある薬剤師では希望の条件は大きく変わってきますのでその薬局の特徴を見るだけでは、誰に人気がある薬局なのかわかりづらいですが、採用人数を調べるだけで、転職の失敗を防げる可能性が高まります。
新卒薬剤師の採用が極端に少ない薬局へ転職するデメリット
薬剤師の採用人数が極端に少ないと、人の入れ替わりが少なくなり組織が硬直化していきます。
そうなると一度悪化した人間関係の修復は不可能。
新しい人が入ってこないことがわかると、わがままな薬剤師が現れます。(どうせ辞められたら困るんでしょ的な。)
そうなると真面目に働いている薬剤師は辞めたくなりますね。
薬剤師の入社数が少ない→薬剤師の離職率が高い→薬剤師不足→仕事が忙しくなる→辞めたいと思う薬剤師が増える→薬剤師の離職率がさらに高まる・・という悪循環です。
組織の硬直化を防ぐためにも新卒薬剤師の採用は必要なのです。
転職先の薬局に新人が全く入ってこないから、ずっと下っ端なんて嫌ですよね。
転職の候補にあがった薬局がありましたら、その薬局の新卒採用人数を過去3年分くらい聞いてみてはいかがでしょうか。
⇒転職前の確認ポイント4.コンプライアンスがしっかりしているか
転職前にチェックすべき10年後も働ける薬局かどうかを見極める7つのポイント
- 調剤薬局の社長は何を考えているか(薬局の方向性)
- 薬局数が増加しているかどうか
- 新卒薬剤師の採用を積極的に行っているかどうか⇐今ここ
- コンプライアンスがしっかりしているか<
- 薬剤師のキャリアパスが複数用意されているか
- 在宅に取り組んでいるかどうか
- 社員教育に力を入れているかどうか