【薬剤師転職の現状】コロナ禍の転職活動注意点│コロナ後に強い薬局の特徴
q

転職を考えている薬剤師
新型コロナウイルス感染症の影響で経営が悪化していて薬剤師の求人が減っていると聞きました。
この先、薬局は大丈夫なのでしょうか?
コロナ禍で転職するならどういう薬局がおすすめですか?

pharma

このような薬剤師の疑問に答えていきます。

 本記事の内容
 この記事を読むと次のことがわかります。

  • コロナ禍で薬剤師が転職をしても大丈夫か
  • コロナ禍で転職するならこういう薬局がおすすめ
  • コロナ禍の求人状況と、転職活動の注意点
自己紹介

pharma_di(ファマディー)
転職2回の大手チェーン調剤薬局の管理薬剤師。薬剤師や薬局事務の採用活動にも携わっています。

転職に失敗する薬剤師をゼロにしたいという思いで、自らの経験を基に記事を作成しています。
詳しい自己紹介

コロナ禍で薬剤師が転職をしても大丈夫か

結論:コロナ禍で転職をしても大丈夫。
コロナ前より薬局の業績が悪化しているのは間違いないがそれほど影響を受けていない薬局もある。
都会のオフィス街の薬局、大病院の門前薬局は患者数減少で特に厳しい。
現状では派遣薬剤師よりはパート薬剤師、パート薬剤師よりは正社員薬剤師が安定している。

コロナ禍で転職をすることに対して心配な点があると思います。

  • 薬局の感染防御対策が不十分で、自分がコロナに感染してしまうのではないか
  • 薬局の業績が悪化しているので給料が上がらないのではないか
  • 面接してくれるのだろうか
  • 薬局見学をさせてもらえるのだろうか

こういった不安があっても大丈夫です。当薬局にはコロナ禍で病院から転職をしてきた薬剤師がいます。


感染対策をしっかりした上で薬局見学もしましたし、面接もしました。
コロナ禍だから転職活動ができないということは全くありません。

薬局によって、感染防御対策は大きく差がついていますので、薬局見学で見るべきポイントの一つに追加しましょう。

コロナ禍で転職するならこういう薬局がおすすめ

コロナ前は受診した病院の近くにある薬局(いわゆる門前薬局)で薬をもらって家に帰っていた患者さんが、コロナ後は家の近くの薬局でもらうようになっています。

 コロナ前とコロナ後で変わった患者さんの薬のもらい方

  • 電話受診(0410対応)やオンライン診療が進んできた結果、病院まで行く必要がなくなったので、薬は家の近くの薬局でもらうようになった。
  • 門前薬局での長い待ち時間を避けたいという意識がさらに高まった(薬局での感染リスクを減らしたい)。
  • スマホアプリでの調剤予約が普及したことにより、移動時間を有効に活用する方が増えた(薬局での待ち時間と感染リスクを減らしたい)
  • 公共交通機関をなるべく利用したくないという人が病院を近くのクリニックへ変えた。

こういった理由で、大病院の門前薬局から住宅地の薬局へと処方箋が動いています。また、マイカーでの利用が増えたことから、無料の広い駐車場がある薬局を選ぶ傾向も強まってきています。


コロナの影響はこれからまだ続く可能性があります。これから、薬局への転職を考えている薬剤師はコロナ後でも影響が小さいと思われるような薬局を考えましょう。

 こういう薬局ならコロナ禍にも強い

  • 病院の門前というよりは住宅地の薬局
  • 様々な処方箋を受け付けられるような、ある程度規模の大きい薬局(薬剤師5名くらい)
  • 広めの無料駐車場を完備している薬局
  • アプリなどで調剤予約ができる薬局
  • 感染防止対策をしっかりと整えている薬局
  • 在宅をやっている薬局
  • 従業員の感染予防対策をしっかりしている薬局

こういった薬局であれば調剤基本料1、地域体制支援加算、後発医薬品調剤体制加算がしっかりと算定しやすい状態となり経営的にもダメージが小さくて済みます。


ある程度規模の大きい薬局であれば、ちょっとした体調不良でも休みを取りやすいといえます。薬剤師が1~2名の薬局では急な休みに対応するのは無理でしょう。


また、自分が感染してしまわないかという不安に対しては、その薬局がどのような感染予防対策をしているかをしっかりと事前に見ておけば不安は取り除けます。

コロナ禍の転職活動の注意点

新型コロナウイルスが蔓延しているような状況下において、薬剤師は以下の点に注意して転職活動をしてください。

 コロナ禍での転職活動の注意点

  • 雇用形態の再考
  • 面接対策の強化
  • リモート対応
  • 薬局見学の見るべきポイントの変更
  • 自身の感染対策

雇用形態の再考

派遣薬剤師よりはパート薬剤師、パート薬剤師よりは正社員薬剤師のほうが、突発的な事態となっても雇用が守られやすいのは事実です。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大によって、薬局業界は、大きな影響を受けました(現在も受け続けています)。

薬局は医療機関ですからコロナ禍でも時短要請や営業自粛の要請が出されることはありませんが、患者さんの受診控えや処方日数の長期化の影響により、処方箋枚数は大きく減少しています。

それに伴い、大部分の薬局の業績は大きく悪化しています。

薬局経営悪化の詳細理由はこちらにまとめましたのでご覧ください。

 コロナの影響で変化した薬剤師の求人状況

  • 薬局の業績悪化で薬剤師の採用意欲減
  • 正社員をリストラする話はほとんど聞かないが、残業削減などの人件費削減は求められる
  • 派遣薬剤師とパート薬剤師は厳しい
  • 中途薬剤師の採用は今まで以上に厳選している

 業績悪化で薬剤師の採用意欲は減少
薬剤師の採用を減らしているのは「経営的に厳しいから」という理由よりも、「暇になったので薬剤師が間に合っている(余っている)」という理由のほうが大きいです。

pharma

実際にうちの薬局でも処方せん枚数の減少と電話受診の0410対応で患者さんの来局時間が分散し、薬局内が混雑することがかなり少なくなりました。
今までよりも少ない人員で業務を回せるようになっています。
他の薬局でも同様でしょう。

今までよりも少ない人員で業務を回せるようになっているのですから薬剤師を積極的に採用することは当然ありません。
新型コロナウイルスの感染拡大が続く中ではこの流れは当面続きそうです。

処方せん受付回数が回復するという見込みがなければ、あとは費用を削減していくしか薬局が生き残る道はありません。


現在薬局では費用の中で大きな割合を占めている人件費の削減が急務となっています。

 薬局での人件費削減手段

  • 派遣薬剤師の契約解除・契約更新停止
  • パート薬剤師の勤務時間減
  • 正社員薬剤師の残業削減
  • 薬局間の異動や支援を活発にしている人材でやりくりする

これらのことが全国の薬局で実際に行われています。

 一番大きな影響を受けているのは派遣薬剤師とパート薬剤師
派遣薬剤師の契約見直しが行われ、実際に派遣薬剤師が切られています。
パート薬剤師の勤務シフトが減らされています。

パート薬剤師は売り手市場から買い手市場へ

pharma

うちの会社でも人件費の管理が厳しくなっています。
私がいる薬局は正社員のみですが、社内の薬局から派遣薬剤師はいなくなりました。
今までは薬剤師不足と採用困難で派遣薬剤師を入れていましたが、処方箋枚数減で人を減らしても問題無いとの判断です。人件費削減効果も大きいのでこの流れは当面続きそうです。

 パート薬剤師の求人と採用状況の悪化
新型コロナウイルス感染拡大の影響で調剤薬局は業績悪化しており、特にパート薬剤師の求人は減っています。

パート薬剤師の求人が出ていたとしても採用は今まで以上に厳選したものとなっています。


今までだったら簡単に採用されていた薬剤師も現在の状況では簡単に転職できない可能性が高いですね。

パート薬剤師は高時給で自分の好きな時間・好きな曜日に好きな時間だけ働けるという状況ではなくなりました。

パート薬剤師は売り手市場ではもう無いのです。すでに買い手市場です。転職は難しくなっています。

特に未経験の方は、「薬剤師パートは未経験でも大丈夫?【職場を選ぶ時の注意点も解説】」もご覧ください。

パートでゆったりと働きたいと甘く考えている薬剤師とってはコロナのせいで厳しい世界に激変してしまいました。

私が勤務している薬局(チェーン薬局)では、薬剤師転職会社から紹介があってもすぐに採用というわけにはいかなくなりました。今まで以上にしっかりと選考をします。
もし、別の薬局に行きますと言われても別にがっかりしなくなってきました。すぐにまた薬剤師の紹介が来るからです。
明らかに薬剤師の需給が緩んで(必要とされている薬剤師の数が減った=薬剤師を求める薬局が減った)きています。

もうお分かりだと思いますが、やはり一番安定しているのは正社員薬剤師です。


薬剤師の転職業界全体の傾向として、パート薬剤師と派遣薬剤師の非正規雇用者の求人は大きく減少しています。こういう不安定な環境下ではやはり正社員薬剤師が最も安定していますが、勤務時間の融通を聞いてくれるパート薬剤師には根強いニーズがあります。

 融通が利くパート薬剤師には根強いニーズが
正社員の薬剤師を採用するほどではないが、土日祝日や平日の午後遅い時間に働けるパート薬剤師を採用したいという一定のニーズが薬局にはあります。

勤務時間の融通を効かせることができるパート薬剤師は今まで以上に重宝されるでしょう。


午前中だけしか働けないとか、土日はしっかり休みたいという条件ではパート薬剤師として採用されるのはかなり厳しいですね。

面接対策の強化

中途薬剤師の採用は今まで以上に厳選している薬局が多いです。

コロナ前であれば、薬剤師ならだれでも採用というような超売り手市場でしてたが、コロナ後の現在では違います。

 薬局の中途薬剤師採用は今まで以上に厳選している
求人数はコロナ禍前と比べてもそんなに減ってはいないじゃないかと思われる方もいると思います。
現状としては求人数の減少幅よりも厳しいというのが実感です。実際、求人は出したままにしているが、中途採用の薬剤師は今まで以上に厳選しているという声を聞きます。

pharma

派遣薬剤師とパート薬剤師は結構厳しいと思います。
正社員でも若くて優秀な人しか採用していないですね。
終息後のためにも薬剤師は必要だから求人を取り下げることはないが、厳選して採用しているというのが現状です。

どんな薬剤師が世の中から求められているでしょうか。
世の中から求められている薬剤師が必要とされている薬剤師ということです。

 こんな薬剤師なら薬局ですぐにでも欲しい

  • 即戦力となれる薬剤師
  • 当然だが薬や疾患の知識が豊富(幅広い)で向上心がある
  • 対人業務が得意
  • 薬歴記載が早い
  • 勤務シフトに柔軟に対応可能
  • 他のスタッフとコミュニケーションがとれる

こういった薬剤師だったらコロナ禍でも心配することなく確実に中途採用されるでしょう。


調剤未経験の場合、コロナ禍以前では20代、30代くらいまでなら普通に採用していましたが、コロナ禍においては業績が悪化しているため調剤未経験の薬剤師よりも即戦力となる経験者の方を優先的に採用する傾向が強まっています。



調剤未経験者の転職は以前よりも厳しくはなっていますが、調剤未経験者でも採用可能な薬局はまだあります。こちらをご覧ください。

リモートに対応できるようにする

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、転職希望者の選考方法が変わってきています。


これまでは、書類による一次選考の後、対面での面接による選考の流れが主流でした。現在では感染リスクを減らすためにオンラインでの面接に切り替えている薬局もあります。


zoomやmicrosoftのteamsを使えるよう準備しておきましょう。


転職を希望する薬剤師にとっては、面接のための移動時間や交通費の負担がなくなり、転職活動がしやすくなったという利点もあります。

薬剤師転職サイトのコンサルタントとの連絡も対面が減り電話やメール、オンラインでのやりとりが増えています。

薬局見学の縮小・中止

新型コロナウイルスの感染が続いている中、薬局見学や面接などやってくれないのではないか思っているかもしれませんが、そんなことはありません。
もちろん感染予防の策を講じてですが、全く実施していないわけではありません。ただし、大勢が集まる会社説明会はほぼキャンセルとなっています。
この時期の薬局見学では、
どのような防御策で薬局スタッフを新型コロナウイルスから守っているかを実際に自分の目で見るチャンスでもあります。

当薬局は新型コロナウイルス感染対策をしっかりやっていますとか、空気清浄機設置済みですとか、マスクは支給されますとかそういった点を売りにしてくる薬局も出てくるでしょう。

もちろんその点も大事ですが、そこだけで選んではもちろんいけません。

薬局でできるコロナ対策はこちらにまとめましたのでご覧ください。

外出自粛要請のため仕事と家の往復となっている薬剤師が多いと思いますが、時間がある今薬局研究をじっくりしておくべきです。



今できることをできる範囲で粛々とやっていきましょう。

自身の感染防止対策

当然ですが、自分自身がコロナにかからないようにする対策も行わなくてはいけません。

 まとめ
コロナの影響により薬局全体で業績が悪化している関係で、薬剤師の採用意欲は減少傾向です。ただ、そんな中でも必要とされる薬剤師はいます。求人はゼロではありません。


こういう厳しい状況の中で転職活動を進めていくにはやはりコロナ禍での転職ノウハウをもった薬剤師転職サイトのコンサルタントの活用が必要となってくるでしょう。

薬剤師転職サイトのコンサルタントとの連絡は電話やメール、オンラインでできますので、感染リスクが高まるということはありません。


今すぐの転職を考えていなくても今のうちに薬剤師転職サイトに登録して情報収集を始めておきましょう。


条件にピッタリの求人はいつ出てくるかわかりません。

今から転職活動を始めておけば他の薬剤師よりもかなりのアドバンテージが得られます。
現在の職場に不満があり、転職を少しでも考えているのであれば今すぐ転職活動をスタートすべきです。

 今すぐ登録して他の薬剤師より有利に転職活動を勧めたいなら