

パートで働きたい薬剤師
パートで働きたいと思っているのですが、時給はどれくらいもらえるのでしょうか。
月収とか年収のイメージを掴みたいです。
なるべく時給が高い薬局で働きたいのですが、何か良い方法はあるでしょうか。

このような薬剤師の疑問に答えていきます。
本記事の内容
この記事を読むと次のことがわかります。
- パート薬剤師の時給・月収・年収
- パート薬剤師の時給の決まり方
- なるべく時給が高い薬局を探す方法
- 求人票の時給よりも高い金額で働く方法(裏技)

この記事を書いている私はチェーン調剤で管理薬剤師をしています。
今まで多くの薬剤師を見てきましたし、採用活動にも携わってきました。
もちろんパート薬剤師の採用や雇用契約についても携わっています。
パート薬剤師を採用する側の視点から解説していきます。
パート薬剤師の時給・月収・年収
パート薬剤師の時給は1,800円から2,200円程度が相場です。
これは都市部の薬局の時給です。
地方に行くともう少し高くなり、2,000円から2,500円くらいが相場になります。
中には2,500円から4,000円という時給を提示している薬局もあります。
パート薬剤師平均時給
地方: 2,200円
時給2,200円 1日6時間 月20日勤務をした場合の月収と年収を試算
- 日給:13,200円
- 月収:264,000円
- 年収:3,168,000円
時給2,200円 1日4時間(午前中のみ)月20日勤務をした場合の月収と年収を試算
- 日給:8,800円
- 月収:176,000円
- 年収:2,112,000円
どうでしょうか。パート薬剤師でどのくらい稼げるかのイメージがつかめたのではないでしょうか。
ここから税金を引かれるので上記の試算は手取り額ではありません。
パート薬剤師の時給の決まり方
パート薬剤師の時給はこの2つで決まります
- 需給
- 薬剤師としての経験・年数
需給
パート薬剤師の時給は主に需給バランス(薬剤師不足か薬剤師過剰か)によって高くなるか安くなるかが決まってきます。
(今後は能力によって薬剤師の給料に差が付いてくるはずです。)
その地域における薬剤師の不足度が高まればパート薬剤師の時給は上がる方向に、逆に薬剤師の不足度が低くなれば時給は下がります。そのようにしてパート薬剤師の相場が作られていくのです。
地域によってパート薬剤師の時給に差があるのはそのためです。
とはいってもすでに契約したパート薬剤師の時給が下がるわけではありません。募集要項や求人票に掲載される時給が下がるということです。
どんなに知識や能力がある薬剤師であっても、その地域に薬剤師が余っていれば当然のことながら年収は低く抑えられてしまいます。
逆に、薬剤師が不足している地域であれば高収入の薬局求人がたくさんあります。
高収入を求めるのであれば薬剤師が不足している地方を中心に探すと良いでしょう。
薬剤師の不足度合いは募集要項や求人票には反映されていない
慢性的な薬剤師不足の薬局は求人を通年で出しています。特にハローワークには出しっぱなしにしていますし、自社ホームページにも同じ条件で掲載し続けています。
繁忙期や急な薬剤師の退職のために急遽薬剤師が必要となってしまった場合、雇う側はどうすると思いますか?
緊急事態なのでパート薬剤師の時給を高くしてでも薬剤師を雇いたいと考えるのは当然ですね。
でも、募集要項や求人票に掲載する時給を上げることはしません。
なぜでしょう。
もしここで自社ホームページに掲載しているパート薬剤師の時給を上げてしまったら・・・
当然、既に働いているパート薬剤師から文句が出ますよね。
だったら私の時給も上げてよと。
パート薬剤師全員の時給を上げたら人件費が上昇してしまいます。
こういった理由で、薬局のホームページの募集要項やハローワークの求人票のパート薬剤師の時給には緊急度が全く反映されません。あえて反映させていないというほうが適切でしょう。(※該当するパート薬剤師がいなければホームページやハローワークの求人票の時給を上げることもあります。)
そのため、「時給2,000円~」や「時給2,000円から2,500円」というように幅を持たせた形での掲載となっています。
パート薬剤師の求人にコロナの影響が出ていますご注意ください
コロナの影響で薬局の処方箋受付枚数が減っています。薬局の業績が悪化していることもあり、パート薬剤師を必要としている薬局が減少しています。
コロナによるパート薬剤師への影響はこちらにまとめましたのでご覧ください。
薬剤師としての経験・年数
薬剤師の需給で決まる時給に加えてパート薬剤師の経験と年数による金額が加算されます。
例として、調剤経験の有無(年数)、在宅経験の有無で時給が上乗せされます。
正しく伝えて時給の上乗せを勝ち取りましょう。
なるべく時給が高い薬局を探す方法
高収入のパート薬剤師求人を探す方法
薬キャリ なら「高収入」のパート薬剤師求人が検索できます。
マイナビ薬剤師 なら「高収入」のパート薬剤師求人が検索可能です。
ファルマスタッフ なら「時給2000円以上」「時給2500円以上」「時給3000円以上」のパート薬剤師の求人検索が可能です。「土日休み」等の条件を追加した複合検索も可能です。
リクナビ薬剤師 でも「高収入」のパート薬剤師の求人検索が可能です。
薬剤師の派遣・転職 お仕事ラボ では「時給2000円以上」「時給2500円以上」「時給3000円以上」のパート薬剤師の求人検索が可能です。
表示された求人で気になるものがあれば登録後に紹介してくれます。
その他希望条件通りのパート薬剤師求人の探し方はこちらにまとめましたのでご覧ください。
求人票の時給よりも高い金額で働く方法(裏技)
求人票に記載されている時給よりも高い金額で働く
給与交渉
パート薬剤師は求人票の時給で契約してはいけません。契約する前には給与交渉を。
賞与はいらないから時給を上げてとか、土曜日でるから時給を上げて欲しい 夕方でるからとか
こういうパート薬剤師なら採用されやすい⇒時給アップの可能性あり
パート薬剤師は募集要項や求人票掲載の時給で働いてはいけない
ここまで読んだら求人情報に掲載されている時給で働こうとはしていないですよね。本当はもう少し高い時給を出してでも薬剤師が欲しいと思っているに違いありませんから。
実は、薬剤師が不足している地域では、時給は2,500円から3,000円で募集をかけている薬局もあります。中には時給4,000円というところも。派遣薬剤師よりは安く上がるという計算なのかもしれません。
公開されている求人票の時給がすでにこの金額なので他のパート薬剤師に影響がないという事なのでしょう。
- 薬剤師が不足しているのはどの地域なのか。
- 同じ県内でもどの地域なら給与水準が高いのか。
こういう情報は薬剤師転職支援サイトのコンサルタントがたくさん持っています。全て無料なので積極的に活用しましょう。
パート薬剤師として働く場合も薬剤師転職支援サイトを利用することができます。
正社員薬剤師の転職と同様、パート薬剤師の求人案件もたくさん保有していますので希望条件に合った薬局の求人を複数紹介してくれます。
薬剤師転職支援サイトのコンサルタントならどこの薬局の薬剤師が不足しているか(不足度)を把握していますので、給与交渉によりパート薬剤師の時給アップが望めます。
また、扶養の範囲内で働きたいという希望も対応してくれます。
専任の転職支援コンサルタントとの面談の中で、実は派遣薬剤師して働いた方が理想に近くなるということが判明し、さらに時給が高い派遣薬剤師として働くことを選んだ薬剤師もいます。
働き方で損をしないためにも専門家の力を借りるのも一つの方法です。
折り込み広告やハローワークにもパート薬剤師の求人が出ています。
その中から一番時給が高い薬局を探し出し、そこに応募する。
これ大きな誤りです。
先に書いた通りで大変もったいない。
現在パート薬剤師の求人を自力で探しているのであればすぐに止めてください。
もしこのまま自力でパート求人を探しつづけると、
毎月3万円を捨てることになります。
毎月3万円をドブに捨てずに自分の財布に入れる方法
パート薬剤師Aさんは1日6時間勤務、週に5日間(月20日で120時間)勤務です。2,200円(時給)×6(時間)×20(日)=月収264,000円 年収は3,168,000円。
もし、薬剤師転職支援のコンサルタントと薬局側の給与交渉によってパート契約の時給が300円アップしたら月収はどうなるでしょうか。
2,500円(時給)×6(時間)×20(日)=月収300,000円 年収は3,600,000円。
月に36,000円、年間で432,000円のアップです!!
月に36,000円多く収入が得られれば生活が楽になりますね。
時給を300円高く契約するのは大変そうですが、パート薬剤師採用ではよくあることです。
パート薬剤師の求人を探す段階でたった1点注意するだけで、今後そこで働いている限り毎月3万円多く財布に入ります。
その1点の注意とは薬剤師転職支援サイトに登録してコンサルタントの力を使うこと。登録から相談、就職(転職)まで全て無料です。あとから費用を請求される事もありません。
条件の良い薬局の求人は、情報が出たとたんにすぐ埋まってしまいます。まずは登録して情報を得るところからはじめましょう。
パート薬剤師の給与交渉、求人情報に強い薬剤師転職支援サイトはこちら。