- 人間関係・働き方・年収のモヤモヤを整理
- 転職前に確認したい30項目をチェック
- チェック数に合わせて次に見るページがわかる
【薬学生向け】新卒薬剤師の就職先の選び方|薬局・ドラッグストアで失敗しない


薬局とドラッグストアの違いがわからない薬学生
企業説明会に参加しても、どの会社も同じように見えます。
初任給や福利厚生以外に、何を比べればよいのでしょうか?



調剤薬局への就職で悩んでいる薬学生
調剤薬局への就職を考えています。
でも、実習先の薬局は少し合わない気がしました。
会社説明会に行っても、どこの薬局も同じように見えます。
就職先の薬局は、どうやって選べばよいのでしょうか?
- 調剤薬局に就職したいが、どの会社を選べばよいかわからない
- 調剤薬局と調剤併設ドラッグストアで迷っている
- 会社説明会を聞いても、薬局ごとの違いが見えてこない
- 初任給や福利厚生だけで就職先を決めてよいのか不安
- 地元勤務を希望したいが、不利にならないか気になる
- 大手薬局、中小薬局、個人薬局の違いがわからない
- 新卒薬剤師として、最初の職場選びで失敗したくない
薬学生の就職活動では、どの会社も良く見えます。
採用サイトには、きれいな店舗の写真が並んでいます。
会社説明会では、教育制度、福利厚生、キャリアアップ、地域医療への貢献など、どの会社も魅力的に説明してくれます。
採用担当者はやさしく話してくれますし、説明会に出てくる先輩薬剤師も輝いて見えます。
だからこそ、迷いますよね。
「どの会社も同じに見える」
「質問したいけれど、悪い印象を持たれたら嫌だ」
「初任給が高い会社に惹かれるけれど、それだけで決めてよいのか不安」
「どの会社も教育制度が充実と書いてあるけれど、実際に店舗で教えてもらえるのかはわからない」
「実習先の雰囲気が合わなかったから、薬局選びに自信がない」
「国試勉強もあるのに、会社ごとの違いまで調べきれない」
このように感じるのは、あなたの調べ方が悪いからではありません。
薬学生が、会社説明会や採用サイトだけで薬局・ドラッグストアの内情まで見抜くのは、かなり難しいです。



私も薬学生のころは、初任給と福利厚生を中心に就職先を選びました。でも今振り返ると、それだけで決めるのはかなり危険だったと思います。
私は管理薬剤師として、新人薬剤師の教育や薬剤師の採用に関わってきました。
同じ会社でも、配属店舗の人員体制や管理薬剤師の考え方によって、新人薬剤師の伸び方が大きく変わる場面を何度も見ています。
保険調剤の仕事そのものは、どこの薬局でも大きくは変わりません。
処方箋を受け付け、監査をして、服薬指導をして、薬歴を書きます。
ただし、毎日の働き方は店舗によってまったく違います。
新卒薬剤師が入社後に「ここを選んでよかった」と思えるかどうかは、会社名よりも配属される店舗で大きく変わります。
新卒薬剤師の就職先選びで大切なのは、「どの会社に入るか」だけではありません。
本当に見るべきなのは、その会社のどこの薬局・どの店舗で、誰から指導を受けるのかです。
新卒1年目は、薬剤師としての土台を作る時期です。
最初の職場で、質問したときに先輩が手を止めてくれるか。
忙しすぎて放置されないか。
管理薬剤師が新人を育てる気持ちを持っているか。
事務スタッフとの関係が悪くないか。
ここで、その後の薬剤師人生が大きく変わります。



就職活動では、希望エリアの店舗だけでも見学させてもらえるか相談しましょう。
「配属先はまだわからないので、店舗見学は案内していません」と言われることもあります。
大手企業では、内定時点で配属店舗が決まっていないケースもあります。
それ自体がすべて悪いわけではありません。
ただし、希望エリアの店舗見学や、配属候補になりそうな店舗の様子を見ないまま内定承諾するのはリスクがあります。
この記事では、初任給、配属店舗、教育体制、残業、有給、地元勤務の見方を順番に解説します。
Follow @pharma_di Instagramのフォローもお願いします! ストーリーズでは内容の濃い情報を発信中≫ ファマディー
全国に300店舗以上運営している大手調剤薬局チェーンの大型店舗で管理薬剤師をしています。管理薬剤師歴は15年以上。現在は転職サイトの担当者と連絡をとりつつ、中途薬剤師の採用活動にも携わっています。
pharma_di(ファマディー)
【私が薬剤師採用のために連絡を取っている≫おすすめの薬剤師転職サイト】
面接をした中途薬剤師は軽く100人を超えました。 私は過去2回転職をしていて、1回目は大失敗。ブラック薬局で過ごした数年間は地獄そのもの。 ブラック薬局に入らない方法、そこから脱却した方法を他の薬剤師にも役立ててほしいと思い、当サイト「薬剤師のための転職ブログ・ファマブロ」を始めました。 このサイト内の記事は『過去2回の転職経験』と、『現在の薬剤師採用業務の経験と知見』を基に全て私が1人で書いています。
新卒薬剤師の就職先選びで最も大切なのは、会社名や初任給ではありません。
大切なのは、実際に配属される薬局・ドラッグストア店舗で、誰と一緒に働き、誰から指導を受けるのかです。
初任給が高くても、教育体制が弱い店舗、人間関係が悪い店舗、人手不足で質問できない店舗に配属されると、入社後にかなり苦労します。
就職先を決める前に、配属予定店舗を見学し、教育体制・人員体制・残業・有給・店舗内の会話を見ておきましょう。
国家試験後に就職活動を始める方は、時間が限られます。
焦って決めるほど、会社名や初任給だけに目が向きます。
国試後から4月入社を目指す流れは、こちらの記事で詳しく解説しています。
≫薬剤師国家試験後の就職活動|4月入社に間に合わせる方法とスケジュール


新卒薬剤師の就職先選びは「会社名」より「配属店舗」で決まる
新卒薬剤師の就職先選びは、会社名よりも実際に働く配属店舗を見ることが重要。


薬学生の就職活動では、どうしても「会社」で比較しがちです。
- 有名な会社か
- 初任給が高いか
- 福利厚生が充実しているか
- 研修制度があるか
- 店舗数が多いか
- 地元に店舗があるか
もちろん、これらも大切です。
会社の規模、給与、福利厚生、研修制度は、入社後の働き方に関係します。
ただ、新卒薬剤師が毎日働くのは、本社ではありません。
会社説明会で話してくれた採用担当者の横で働くわけでもありません。
実際に働くのは、配属された薬局・ドラッグストア店舗です。
同じ会社でも、店舗が変われば毎日の働き方は別物です。
同じ会社でも薬局・店舗ごとに中身はまったく違う
同じ会社の店舗でも、次のような点は大きく違います。
- 処方箋枚数
- 薬剤師人数
- 事務スタッフの人数
- 管理薬剤師の考え方
- 新人への指導体制
- 患者層
- 門前の診療科
- 在宅業務の有無
- OTC販売やレジ応援の量
- 有給を取るときの応援体制
- 残業の量
- 薬剤師同士の声かけや事務スタッフとの会話
会社全体としては良い会社でも、配属店舗が人手不足なら、新人に教える余裕がありません。
反対に、会社規模はそこまで大きくなくても、教育熱心な管理薬剤師がいて、先輩薬剤師が丁寧に教えてくれる店舗なら、落ち着いて経験を積めます。



新卒1年目は、配属店舗の影響をかなり受けます。会社説明会の印象だけで決めず、実際に働く現場を見て判断しましょう。
新人薬剤師は「誰から教わるか」で成長スピードが変わる
新卒薬剤師は、国家試験に合格していても、現場ではまだ新人です。
処方監査、疑義照会、服薬指導、薬歴、患者対応、在庫管理、電話対応など、現場に出てから覚えることがたくさんあります。
入社後に集合研修があったとしても、それだけですべての業務を覚えるわけではありません。
本当に大切なのは、配属後の現場教育です。
質問したとき、先輩が手を止めて教えてくれるか。
新人を一人にせず、投薬や薬歴を見てくれる人がいるか。
ミスを責めるだけでなく、次に防ぐ方法まで一緒に考えてくれるか。
ここを見ないまま就職先を決めると、入社後に「思っていた職場と違った」と感じる原因になります。
ただし、入社前にすべてを見抜くのは簡単ではありません。
薬学生が店舗の内情まで完全に知るのは無理があります。
だからこそ、見学で見るポイントや、採用担当者に聞く質問を先に決めておくことが大切です。
入社後の悩みや、若手薬剤師がつまずきやすいポイントについては、こちらの記事で詳しく整理しています。
≫新人・若手薬剤師の転職ガイド|1年目・2年目・3年目で後悔しない判断基準


人間関係の問題は、会社説明会だけでは見えない
薬剤師がつらくなる原因は、給料だけではありません。
毎日の気持ちに大きく関わるのは、人間関係です。
薬局は少人数の職場です。
調剤薬局なら、薬剤師2〜5人、事務スタッフ数人で回している店舗も多いです。
少人数だからこそ、相談しづらい先輩がいると逃げ場がありません。
管理薬剤師の言い方が強い。
新人が質問すると嫌な顔をされる。
事務スタッフとの関係が悪い。
忙しい時間帯になると、薬剤師同士の声かけがきつくなる。
このような店舗に配属されると、新卒薬剤師はかなり苦労します。
会社説明会に出てくる社員は、基本的に会社から選ばれた人です。
採用担当者も、あなたに入社してもらうために良い面を中心に話します。
説明会で会った人が良い人だったとしても、その人と一緒に働くとは限りません。
新卒薬剤師の就職先選びでは、配属予定店舗を見せてもらえるかを必ず相談しましょう。
調剤薬局とドラッグストア、新卒薬剤師はどちらを選ぶべき?
調剤薬局とドラッグストアは、最初の数年間で積みたい経験から選ぶことが重要。
調剤薬局にするか。
調剤併設ドラッグストアにするか。
ここで迷う薬学生は多いです。
「調剤薬局の方が薬剤師らしいのかな」
「ドラッグストアは給料が高そうだけれど、調剤の経験を積めるのかな」
「OTCも学びたいけれど、レジや品出しばかりになったらどうしよう」
こう感じるのは自然です。
調剤薬局とドラッグストアは、どちらが上という話ではありません。
大切なのは、あなたが最初の数年間でどんな経験を積みたいかです。
調剤薬局が向いている薬学生
調剤薬局は、保険調剤を中心に薬剤師としての基礎を身につけたい人に向いています。
- 処方監査をしっかり学びたい
- 服薬指導の経験を積みたい
- 薬歴の書き方を身につけたい
- 在宅医療にも興味がある
- 地域医療に関わりたい
- 薬剤師としての基礎力を固めたい
一方で、門前の診療科によって経験は偏ります。
内科門前なら生活習慣病の処方は多く経験します。
しかし、小児科、精神科、整形外科、皮膚科などの処方は少ないかもしれません。
在宅に力を入れている店舗もあれば、在宅をほとんど扱わない店舗もあります。
調剤薬局を選ぶときも、会社名だけでは不十分です。
- どの診療科の門前か
- どんな患者さんが多いか
- 在宅業務はあるか
- 薬剤師人数は足りているか
- 新人に教える時間を取っているか
ここまで見ておくと、入社後の1日を想像する材料になります。
ドラッグストアが向いている薬学生
ドラッグストアは、調剤だけでなく、OTC、健康相談、接客、店舗運営にも関わりたい人に向いています。
- OTC医薬品や健康食品にも関わりたい
- セルフメディケーションに興味がある
- 接客が苦ではない
- 店舗運営やマネジメントにも興味がある
- 給与水準やキャリアアップも重視したい
- 調剤だけに限定せず幅広く働きたい
ただし、ドラッグストアは会社や店舗によって仕事内容の差が大きいです。
調剤併設店舗でも、調剤室に入る時間が長い店舗もあります。
一方で、OTC販売、レジ応援、品出し、売場対応が多い店舗もあります。
「調剤併設」と書かれているだけで安心しない方がよいです。
処方監査、服薬指導、薬歴、疑義照会まで担当するのか。OTCや売場業務との比率はどのくらいか。ここは必ず聞いておきましょう。
調剤薬局かドラッグストアで迷ったら、職場別の違いも見ておく
調剤薬局とドラッグストアだけでなく、病院、企業、公務員なども含めると、薬剤師の就職先はたくさんあります。
選択肢が多いのは良いことです。
でも、選択肢が多いほど迷います。
「自分には調剤薬局が合うのか」
「ドラッグストアの方が向いているのか」
「病院も見ておくべきだったのか」
このように迷う方は、職場ごとの違いを一度見ておくと、最初の就職先を選ぶ材料が増えます。
≫薬剤師の職場別転職ガイド|調剤薬局・病院・ドラッグストア・企業の違い


転職向けに書いた記事ですが、職場ごとの違いや向いている人の考え方は、新卒の就職先選びでも役立ちます。
薬学生が就職先の薬局・ドラッグストアを比較するときの7項目
薬学生は給与・教育・働き方・人員体制・将来性を同じ基準で比較することが重要。





配属予定店舗を見ることが大切なのはわかりました。
でも、会社としては何を比べればよいのでしょうか?



初任給だけで決めるのは危険です。新卒薬剤師は、給与・教育・働き方・人員体制・将来性をセットで見ていきましょう。
就職先選びで、最初から完璧に比較する必要はありません。
薬学生は国試勉強、卒業研究、実習、説明会でかなり忙しいです。
すべての会社を細かく調べきれないのは当然です。
だからこそ、見るポイントを絞りましょう。
残業、有給、配属エリア、教育体制の4つだけでも聞いておくと、入社後に「聞いていた話と違う」と感じるリスクを減らせます。
- 初任給と基本給
- 地域手当・住宅補助・全国勤務の扱い
- 残業時間と残業代のルール
- 有給休暇の取り方
- 育休・時短勤務制度の期間
- 新人教育と配属後フォロー
- 会社の体質と店舗運営の安定性
薬学生が初任給を見るときは「総支給額」だけでなく「基本給」を見る
初任給が高い会社を見ると、やっぱり惹かれますよね。
薬学生にとって、初任給は一番わかりやすい比較ポイントです。
給与が高い会社を選びたいと思うのは、悪いことではありません。
ただし、月給の数字だけで判断すると、入社後に「思ったより年収が伸びない」と感じることがあります。
特に見ておきたいのは、総支給額の内訳です。
- 基本給はいくらか
- 薬剤師手当はいくらか
- 地域手当はいくらか
- 固定残業代が含まれていないか
- 賞与は何を基準に計算されるか
- 昇給は毎年どのくらいあるか
総支給額が高く見えても、基本給が低く、手当で高く見せているケースがあります。
賞与や残業代は基本給をもとに計算されることが多いため、基本給が低いと、年収全体では思ったほど増えません。
地域手当・住宅補助・全国勤務の扱いを見る
薬剤師の初任給は、勤務地によって大きく変わります。
全国勤務が可能な人、薬剤師が不足している地域で働ける人、地方勤務が可能な人は、地域手当が上乗せされることがあります。
一方で、地元勤務や自宅通勤を希望すると、給与は少し下がることがあります。
「地元で働きたい」と思うのは自然です。
家族、友人、生活環境を大切にしたい方もいるでしょう。
大切なのは、地元勤務を希望すること自体ではありません。
地元勤務を希望した場合に、給与・配属先・昇進にどのような違いがあるのかを知っておくことです。
また、借り上げ社宅や住宅補助がある会社なら、実質的な手取り感が変わります。
月給が同じでも、家賃補助が厚い会社と自己負担が大きい会社では、自由に使えるお金が変わります。



初任給を見るときは、月給だけでなく「勤務地」「家賃補助」「転勤範囲」「将来の昇給」までセットで見ておくと、入社後に給与面で後悔するリスクを減らせます。
将来の年収や時給の目安を見ておきたい方は、こちらの無料ツールも使えます。
薬学生の場合は、今すぐ転職を考えるためではなく、将来の給与水準を知る目的で使うとよいです。
「調剤薬局」「ドラッグストア」「正社員」「地域」などを変えて見ると、初任給だけでは見えない差に気づけます。
残業時間と残業代のルールを見る
残業については、会社全体の平均だけで判断しない方がよいです。
大切なのは、配属される店舗で実際にどのくらい残業があるかです。
会社説明会で残業の話は聞きづらいですよね。
「働く前から残業を気にしていると思われたらどうしよう」と感じる方もいると思います。
でも、残業は毎日の帰宅時間に関わる大事な条件です。
遠慮しすぎなくて大丈夫です。
- 配属予定店舗の月平均残業時間
- 残業代は1分単位か、15分単位か
- 固定残業代が含まれていないか
- 残業代の上限がないか
- 開局前準備や閉局後作業も残業扱いになるか
- 雪の日の雪かきや早出にも残業代が出るか
- 管理薬剤師になった後も残業代が出るか
表向きの給与が高くても、残業代がつきにくい会社では、結果的に損をします。
特にドラッグストアは、営業時間が長い店舗もあります。
シフト制の働き方、土日祝勤務、遅番、閉店作業も見ておきたいところです。
有給休暇は「会社全体の取得率」より「配属店舗で取れているか」を見る
有給休暇も、会社全体の数字だけでは判断できません。
会社として有給取得を推奨していても、配属店舗が人手不足なら、実際には休めないことがあります。
見たいのは、会社全体の制度だけではありません。
あなたが働く店舗で休めるかどうかです。
- 配属予定店舗で有給は取れているか
- 休むときに応援薬剤師が来る体制があるか
- 事前申請すれば連休を取れるか
- 急な体調不良でも休める人員体制があるか
- 休んだ人の悪口が出るような店舗ではないか
新卒で入社すると、最初は休みたいと言いづらいかもしれません。
でも、休みが取れない職場は、長く働くほど負担が大きくなります。
残業、有給、配属エリアの3つだけでも、内定承諾前に聞いておきましょう。
福利厚生は育休・時短勤務制度の期間まで見る
福利厚生は、どの会社も良く見えます。
大手薬局やドラッグストアでは、福利厚生の項目がたくさん並んでいることもあります。
ただ、薬学生の段階で見るなら、特に大切なのは育休と時短勤務制度です。
- 育休の取得実績はあるか
- 男性薬剤師の育休取得実績はあるか
- 時短勤務は子どもが何歳まで使えるか
- 時短勤務者が配属される店舗は限られるのか
- 時短勤務中の人が肩身の狭い思いをしていないか
- 復帰後に正社員として働き続ける道があるか
今はまだ結婚や出産を考えていない方もいると思います。
それでも、長く働く会社を選ぶなら、ライフイベント後の働き方まで見ておく価値があります。
新人教育と配属後フォローを見る
研修制度は、多くの会社がアピールします。
ただし、見るべきなのは研修の名前ではありません。
配属後に、現場で誰が、どのくらい、どうやって教えてくれるのかです。
薬学生の時点では、どんな教育が良い教育なのか判断に迷うと思います。
それは当然です。
だからこそ、具体的な質問にして聞いてみましょう。
- 集合研修は何日あるか
- 配属後のOJT担当者は決まっているか
- 新人が質問する時間は確保されているか
- 薬歴や服薬指導のフィードバックはあるか
- ミスが起きたときに再発防止まで教えてくれるか
- 1年目の到達目標が明確か
「研修制度あり」と書かれていても、配属後は現場任せという会社もあります。
入社直後の研修だけでなく、配属後3か月、半年、1年のフォロー体制を見ておくと、入社後に放置されるリスクを減らせます。
会社の体質と店舗運営の安定性を見る
採用サイトには、会社の良い面が載っています。
それ自体は当然です。
ただ、就職先を選ぶときは、会社の体質や店舗運営の安定性も見ておきたいです。
可能であれば、次の情報も調べておきましょう。
- 過去に不祥事がないか
- 不正請求や処方箋付け替えなどの問題がないか
- 薬剤師の離職率が高すぎないか
- 店舗ごとのルールがバラバラすぎないか
- 人手不足の店舗が多くないか
- 急な閉局やM&Aのリスクが高すぎないか
過去の行政処分や不正請求は、各地方厚生局の公開情報やニュース検索で見つかることがあります。
気になる会社がある場合は、会社名とあわせて検索しておきましょう。
特に中小チェーンや個人薬局は、良い薬局もあります。
ただ、薬学生が内部事情を見抜くのは簡単ではありません。
社長の考えが店舗運営に強く出るため、合う人には合いますが、合わない人にはかなりつらい職場になることもあります。
高い初任給だけで飛びつかず、会社の安定性、教育体制、人員体制を見ておきましょう。
新卒で個人薬局を検討している方は、こちらの記事もあわせて確認してください。
≫新卒で個人薬局は危険?高年収求人の注意点と倒産・M&Aリスク


薬学生が会社説明会や店舗見学で聞いておきたい質問
薬学生は聞きづらい条件ほど、会社説明会や店舗見学で具体的に確認することが重要。
会社説明会や店舗見学では、何を聞けばよいかわからない方も多いと思います。
質問しすぎると印象が悪くなるのではないかと不安になりますよね。
でも、入社後に毎日関わる内容なら、聞いておいた方がよいです。
聞き方をやわらかくすれば、失礼にはなりません。
以下の質問は、薬学生でも聞きやすく、入社後の働き方を知る材料になります。
配属先や店舗見学について聞く質問
配属先が見えないまま内定承諾すると、入社後に「思っていた働き方と違った」と感じる原因になります。
会社説明会では、次のように聞いてみましょう。
- 新卒薬剤師はどのような店舗に配属されることが多いですか?
- 配属前に店舗見学はありますか?
- 希望エリアの店舗を見せてもらうことは可能ですか?
- 地元勤務を希望した場合、どの程度考慮されますか?
- 転居を伴う配属はありますか?
新人教育について聞く質問
新人教育は、採用ページの「研修制度あり」だけではわかりません。
配属後に誰が教えるのかまで聞くと、入社後の姿が見えてきます。
- 1年目の薬剤師は、誰がOJTを担当しますか?
- 服薬指導や薬歴は、先輩が確認してくれますか?
- 新人が一人で投薬に入るまでの流れを教えてください
- 配属後3か月、半年、1年でどのようなフォローがありますか?
- 忙しい店舗でも新人教育の時間は取れていますか?
残業・有給・働き方について聞く質問
残業や有給の話は、学生のうちは聞きづらいかもしれません。
でも、帰宅時間や休み方に関わる大事な条件です。
- 会社平均ではなく、配属予定店舗の残業時間はどのくらいですか?
- 残業代は何分単位で支給されますか?
- 開局前準備や閉局後作業も残業扱いになりますか?
- 有給を取るとき、応援薬剤師が入る体制はありますか?
- 地域限定勤務を選んだ場合、給与や昇進に違いはありますか?
聞きづらい質問ほど、入社後に大きく関わってきます。
その場で聞けなかった場合は、就活サイトや就職エージェント経由で確認してもらうのも1つの方法です。
新卒薬剤師が配属予定店舗の見学で見るべきチェックポイント
配属予定店舗の見学では、人員体制・教育体制・会話の雰囲気を具体的に見ることが重要。
就職先選びで最も大切なのは、配属予定店舗を見学することです。
ただし、ただ見学するだけではもったいないです。
見るポイントを決めてから行くと、短い時間でも多くの情報を得られます。
店舗見学で緊張するのは普通です。
「何を見ればいいのかわからない」
「質問してよいのかわからない」
「変な学生だと思われたくない」
そう感じる方もいると思います。
でも、就職後に毎日働く場所です。
遠慮しすぎず、見られるところは見ておきましょう。
薬剤師人数と処方箋枚数を見る
まず見たいのは、薬剤師人数と処方箋枚数です。
- 1日の処方箋枚数はどのくらいか
- 常勤薬剤師は何人いるか
- パート薬剤師は何人いるか
- 事務スタッフは何人いるか
- 一人薬剤師になる時間帯があるか
- 新人が入っても教育できる余裕があるか
処方箋枚数に対して薬剤師が少なすぎる店舗では、新人に教える余裕がありません。
「忙しい店舗なら成長できそう」と思う方もいるでしょう。
たしかに、経験量は増えます。
ただし、忙しすぎる店舗では、質問する時間もなく、ただ目の前の業務をこなすだけになります。
新卒1年目は、経験量だけでなく、振り返りや指導の時間も大切です。
管理薬剤師と先輩薬剤師の会話を見る
店舗見学では、管理薬剤師や先輩薬剤師の会話を見てください。
- 学生に対して丁寧に説明してくれるか
- スタッフ同士の会話がきつくないか
- 質問したときに嫌な顔をされないか
- 患者さんへの対応が雑ではないか
- 新人を受け入れる余裕がありそうか
見学中に少し引っかかったことがあれば、その感覚を無視しないでください。
薬剤師同士の声かけ、事務スタッフとの会話、患者さんへの対応は、短い見学でも意外と見えてきます。
もちろん、見学だけですべてを判断することはできません。
それでも、何も見ないで決めるよりはずっと安心です。
薬歴を書く時間があるかを見る
薬局見学では、薬歴を書く時間が確保されているかも見ておきましょう。
投薬が終わっても薬歴が書けず、閉局後にまとめて書いている店舗は、残業が多くなります。
新人薬剤師は薬歴を書くのに時間がかかります。
薬歴指導を受ける時間がない店舗では、自己流になってしまいます。
配属予定店舗を見学したら、次のように聞いてみると具体的です。
- 薬歴は勤務時間内に書けていますか?
- 新人の薬歴は誰が確認してくれますか?
- 服薬指導のフィードバックはありますか?
- 薬歴が残って残業になることはありますか?
求人票に書かれていない毎日の働き方を見る
求人票や採用ページには、基本的にきれいな情報が載っています。
でも、毎日の働き方を左右するのは、求人票に書かれていない部分です。
たとえば、次のような点です。
- 実際の残業時間
- 休憩がきちんと取れているか
- 急な休みに対応する人員体制があるか
- 新人が質問したときに誰が答えるか
- 管理薬剤師が教育に関心を持っているか
- 薬剤師同士、事務スタッフとの会話が穏やかか
ここまで聞くのは、少し勇気がいるかもしれません。
でも、入社後に毎日関わることです。
聞ける範囲で見ておくと、入社後に「思っていた働き方と違った」と感じるリスクを減らせます。
求人票・職場見学・内定前確認で見るべき項目は、こちらの記事でも詳しくまとめています。
転職向けに書いた記事ですが、求人票・職場見学・内定前確認の考え方は、新卒の就職先選びでもかなり役立ちます。
≫薬剤師転職前の確認事項チェックリスト|求人票・職場見学・内定前に見るべきポイント


絶対にやってはいけない新卒薬剤師の就職先選び
新卒薬剤師は会社名・初任給・口約束だけで就職先を決めることを避けるべき。


就職活動では、早く内定をもらうと安心します。
「もうここでいいかな」と思う瞬間もあるでしょう。
国試勉強が忙しい時期なら、なおさらです。
でも、焦って決めると、入社後に後悔します。
次の選び方は避けましょう。
- 会社名やブランド名だけで決める
- 採用サイトのイメージだけで決める
- 採用担当者の人柄だけで決める
- 初任給だけで決める
- 配属店舗が不明なまま内定承諾する
- 口約束を信じる
- 高年収の個人薬局を条件だけで選ぶ
会社名やブランド名だけで決めない
有名な会社に就職すると、安心感があります。
家族や友人にも説明しやすいでしょう。
「大手なら大丈夫」と思いたくなる気持ちもわかります。
ただ、会社名だけで就職先を決めるのは危険です。
大手でも、配属店舗によって毎日の働き方は違います。
教育体制が整っている店舗もあれば、人手不足で新人にかまう余裕がない店舗もあります。
ブランド名だけでなく、実際に働く店舗を見ましょう。
採用サイトのイメージだけで決めない
採用サイトには、明るい写真、きれいな薬局、笑顔の社員、充実した研修制度が並びます。
もちろん、それ自体が悪いわけではありません。
ただし、採用サイトは会社の良い面を伝えるために作られています。
採用サイトに載っている雰囲気と、配属店舗での薬剤師同士の会話や患者さんへの対応が同じとは限りません。
採用サイトを見るだけでなく、店舗見学、先輩薬剤師への質問、就活サイトや就職エージェントからの情報も組み合わせて判断しましょう。
採用担当者の人柄だけで決めない
会社説明会で会う採用担当者や若手社員は、基本的に会社の代表として選ばれた人です。
話しやすく、感じがよく、魅力的に見えるのは自然です。
でも、入社後に毎日一緒に働くのは、その採用担当者ではありません。
あなたが働くのは配属店舗です。
採用担当者の印象は参考にしつつ、実際の配属店舗や現場の薬剤師を見てから決めましょう。
初任給だけで決めない
初任給が高い会社は魅力的です。
給与を重視するのは悪いことではありません。
ただし、初任給が高い理由を見ないまま決めるのは危険です。
- 全国勤務前提ではないか
- 人手不足地域への配属前提ではないか
- 固定残業代込みではないか
- 基本給が低く手当で高く見せていないか
- 昇給が少なくないか
- 業務量や責任に対して給与が見合っているか
給与は大切です。
ただ、給与だけでなく、教育体制、残業、有給、人間関係、勤務地、将来の昇給まで見て判断しましょう。
配属店舗が不明なまま内定承諾しない
大手薬局やドラッグストアでは、内定時点で配属店舗が決まっていないこともあります。
その場合でも、何も聞かずに内定承諾するのは避けたいです。
最低限、次の点は聞いておきましょう。
- 配属エリアはどの範囲か
- 自宅から通える店舗に配属される可能性はどのくらいか
- 転居を伴う配属はあるか
- 配属希望はどの程度考慮されるか
- 配属前に店舗見学はあるか
- 教育体制がある店舗に配属されるのか
「たぶん大丈夫です」
「希望は聞きます」
このように言われると安心したくなります。
でも、大切な条件は、できるだけ募集要項や書面で見ておきましょう。
口約束を信じない
会社説明会や面談で、採用担当者が良いことを言ってくれることがあります。
- 地元で働けます
- 残業はほとんどありません
- 有給は取れます
- 新人は丁寧に教えます
- 希望すれば在宅も経験できます
- 将来は本部にも行けます
もちろん本当のこともあります。
ただし、口約束だけでは後から証明できません。
大切な条件は、募集要項、雇用契約書、労働条件通知書、就業規則など、文書で見ておきましょう。
就職先選びに迷った薬学生は、就活サイト・就職エージェントで情報を集める
薬学生は就活サイトを使い、聞きづらい条件を確認して比較材料を増やすことが重要。
薬学生が自分だけで薬局・ドラッグストアの内部情報を集めるのは大変です。
会社説明会、採用サイト、口コミ、先輩の話だけでは、情報が偏ることもあります。
「採用担当者に聞きたいけれど、聞きづらい」
「残業や有給のことを質問して、印象が悪くなったら嫌だ」
「国試勉強もあるから、正直そこまで調べきれない」
このように感じるのは普通です。
薬学生が1人で全情報を集めるのは難しいです。
特に次のような情報は、学生だけでは聞きづらいです。
- 配属予定店舗の実際の残業時間
- 新人教育の実態
- 有給の取り方
- 人員不足の有無
- 薬剤師同士の声かけや事務スタッフとの会話
- 離職率
- 内定承諾前に見ておく条件
このような情報を集めるときは、薬学生でも使える就活サイト・就職エージェントを活用するのも1つの方法です。
就活サイトを使う目的は、紹介された会社をそのまま選ぶことではありません。
自分では聞きづらい残業、有給、配属店舗、教育体制を確認し、複数の会社を同じ基準で比べるために使うのが大切です。



就職先を紹介してもらうためだけでなく、「自分では聞きづらい条件を確認してもらうため」に使うのがおすすめです。
薬剤師免許取得見込みの薬学生が使える就活サイトは、こちらの記事でまとめています。
≫薬学生が本当に登録すべき就活サイト|薬剤師免許取得見込みでも利用可能


[cc id=36355]
就活サイトを使っても、最後は自分で店舗を見る
就活サイトや就職エージェントは便利です。
ただし、紹介された会社をそのまま選べばよいわけではありません。
担当者から情報をもらいながら、最後は自分の目で店舗を見ましょう。
- なぜその会社をすすめるのか
- 配属予定店舗は見学できるか
- 新人教育はどのように行われるか
- 残業や有給の実態はどうか
- 他の候補と比べて何が違うのか
情報を集めることと、判断を丸投げすることは違います。
就活サイトは、就職先選びの失敗を減らすための情報源として使いましょう。
入社後に「思っていた職場と違った」と感じたらどうする?
入社後に違和感が続くときは、自分を責めずに相談先と環境を変える選択肢を持つことが重要。
ここまで読んでくれたあなたは、まだ薬剤師として働き始める前かもしれません。
まずは、新卒で納得できる就職先を選ぶことが最優先です。
ただ、それでも入社後に「思っていた職場と違った」と感じることはあります。
- 薬剤師同士の会話がきつい
- 新人教育がほとんどない
- 質問すると嫌な顔をされる
- 残業が多すぎる
- 人間関係がつらい
- 説明会で聞いた条件と違う
そのときに大切なのは、すぐに「自分が悪い」と思わないことです。
薬学生のうちに、職場の内情をすべて見抜くのは無理があります。
実際に働き始めてから初めてわかることもあります。
まずは、今の職場で相談できる人がいるかを探しましょう。
管理薬剤師、エリアマネージャー、同期、大学の先輩など、話せる人がいるだけで状況が変わることもあります。
それでもつらい状態が続くなら、環境を変える選択肢を持っても大丈夫です。
新卒1年目・2年目・3年目で転職を考えるべきか迷ったときは、こちらの記事が参考になります。
≫新人・若手薬剤師の転職ガイド|1年目・2年目・3年目で後悔しない判断基準


薬剤師になってから転職を考えるなら、薬剤師転職サイト選びも大切
今すぐ薬剤師転職サイトに登録する必要はありません。
薬学生の今は、まず就職先選びに集中すれば大丈夫です。
ただ、薬剤師として働き始めてから「この職場で続けてよいのかな」と感じたときに、相談先を知っているだけで、どこに相談すればよいか迷う時間を減らせます。
薬剤師として働き始めると、いつか次のように感じる場面が出てくるかもしれません。
- この職場で続けてよいのか知りたい
- 自分の年収が低いのか見てみたい
- 調剤薬局からドラッグストアへ移るべきか迷う
- 人間関係がつらくて、他の職場も見てみたい
- 薬剤師転職サイトに登録したいけれど、どこが合うかわからない
そのときは、いきなり適当な薬剤師転職サイトに登録するよりも、まず自分に合う相談先を見ておきましょう。
薬剤師転職サイトには、それぞれ得意分野があります。
- 調剤薬局に強い薬剤師転職サイト
- ドラッグストアに強い薬剤師転職サイト
- 年収アップに強い薬剤師転職サイト
- じっくり相談できる薬剤師転職サイト
- 連絡頻度を相談できる薬剤師転職サイト
- 正社員・パート・派遣など働き方別に強い薬剤師転職サイト
将来、薬剤師として働き始めてから「どの薬剤師転職サイトが自分に合うのか」を見たいときは、こちらの診断を使ってください。
今すぐ登録をすすめるものではなく、働き方や希望条件を整理するための入口です。
どの薬剤師転職サイトが合うか迷っていませんか?
「薬剤師転職サイトが多すぎて、どこに登録すればいいかわからない」方へ。希望する働き方・転職時期・重視したい条件から、あなたと相性の良い薬剤師転職サイトをかんたんに確認できます。
- 自分に合う転職サイトのタイプがわかる
- 調剤薬局・病院・派遣・年収重視などで整理できる
- 比較前に見るべき候補を絞れる
登録不要・無料でかんたんに確認できます
すでに薬剤師転職サイトを比較したい段階になったら、こちらの記事で違いを見られます。
どの薬剤師転職サイトに登録するか迷ったときに、2社程度まで絞り込むための比較ページです。
新卒薬剤師の就職先選びでよくある質問
新卒薬剤師の就職先選びでは、残業・地元勤務・配属先・給与を事前に確認することが重要。
ここでは、薬学生からよく聞かれる不安をまとめます。
会社説明会では聞きづらいこともありますが、就職先を選ぶうえではどれも大切な内容です。
気になる項目だけでも、内定承諾前に見ておきましょう。
会社説明会で残業や有給のことを聞いてもよいですか?
聞いて大丈夫です。
残業や有給は、入社後の生活に直結します。
ただし、聞き方は少し工夫しましょう。
「残業は少ないですか?」と聞くよりも、「新卒薬剤師が配属される店舗では、月にどのくらい残業がありますか?」と聞いた方が具体的です。
有給についても、「配属店舗で有給を取るときは、応援薬剤師が入る体制がありますか?」と聞くと実態が見えます。
地元勤務を希望すると不利になりますか?
必ず不利になるとは限りません。
ただし、全国勤務を選ぶ人よりも、配属先の選択肢は狭くなります。
地元勤務を希望するなら、給与、昇進、配属店舗、異動範囲にどのような違いがあるのかを聞いておきましょう。
地元で長く働きたい方にとっては、給与の高さよりも、通勤時間や家族との距離が大切になることもあります。
配属先が決まらないまま内定承諾しても大丈夫ですか?
配属先未定だから必ず危険とは言い切れません。
大手薬局やドラッグストアでは、内定時点で配属店舗が決まっていないことがあります。
そのため、配属先未定だから必ず危険とは言い切れません。
ただし、配属エリア、転居の有無、店舗見学の有無、新人教育のある店舗に配属されるかは聞いておきましょう。
何も見えないまま内定承諾するのは避けたいです。
大手薬局と中小薬局はどちらがよいですか?
新卒薬剤師の場合は、教育体制や配属後フォローが整っている会社を優先するのがおすすめです。
大手薬局は研修制度や応援体制が整っていることが多く、大きな失敗を避けやすい傾向があります。
一方で、中小薬局や個人薬局にも良い職場はあります。
ただし、薬学生が内部事情を見抜くのは難しいです。
中小薬局や個人薬局を選ぶなら、店舗見学や第三者からの情報収集をより丁寧に行いましょう。
ドラッグストアに就職すると調剤の経験は積めますか?
処方監査、服薬指導、薬歴、疑義照会まで担当する店舗なら、調剤薬局に近い経験を積めます。
ただし、店舗によって調剤の比率は大きく違います。
OTC販売、レジ応援、売場管理の時間が多い店舗もあります。
ドラッグストアを選ぶ場合は、入社後にどのくらい調剤室に入るのか、処方監査や疑義照会まで担当するのかを必ず聞いておきましょう。
初任給が高い会社を選ぶのは悪いことですか?
悪いことではありません。
給与は大切です。
初任給が高い会社に惹かれるのは自然です。
ただし、初任給が高い理由を見ておきましょう。
全国勤務前提なのか、地域手当込みなのか、固定残業代込みなのか、基本給が低く手当で高く見せているのかで、意味が変わります。
初任給だけでなく、基本給、賞与、昇給、残業代、住宅補助、勤務地までセットで比べてください。
国家試験後から就職活動を始めても間に合いますか?
調剤薬局やドラッグストアであれば、国家試験後からでも4月入社に間に合うケースがあります。
ただし、会社をじっくり比べる時間は短くなります。
配属店舗、残業、教育体制だけは優先して確認してください。
国試後から就職活動を始める方は、こちらでスケジュールを確認できます。
≫薬剤師国家試験後の就職活動|4月入社に間に合わせる方法とスケジュール


【薬学部学生向け】失敗しない新卒薬剤師の就職先薬局・ドラッグストアの選び方まとめ
新卒薬剤師は初任給や会社名だけでなく、配属店舗と教育体制を見て就職先を選ぶことが重要。


新卒薬剤師の最初の職場は、薬剤師人生の土台になります。
だからこそ、初任給や会社名だけで決めず、実際に働く店舗を見てください。
- 新卒薬剤師の就職先選びは、会社名よりも配属店舗を見る
- 初任給だけでなく、基本給・地域手当・住宅補助・残業代・昇給を見る
- 調剤薬局とドラッグストアは、仕事内容と将来のキャリアで選ぶ
- 配属予定店舗を見学し、教育体制・人員体制・店舗内の会話を見る
- 採用担当者の印象や採用サイトのイメージだけで決めない
- 口約束ではなく、重要な条件は文書で見る
- 迷ったら薬学生向け就活サイト・就職エージェントで情報を集める
薬学生の就職活動は、条件を選ばなければ内定をもらいやすいかもしれません。
でも、入りやすいことと、入社後に後悔しないことは別です。
誰と働くのか。
誰に教わるのか。
質問したときに先輩は手を止めてくれるのか。
新人を育てる余裕がある店舗なのか。
無理なく続けられる働き方なのか。
ここまで見てから就職先を決めれば、入社後に「思っていた職場と違った」と感じるリスクを減らせます。
もちろん、就職前にすべてを完璧に見抜くことはできません。
それでも、見るポイントを知っているだけで、選び方は変わります。
自分だけで聞きづらい残業、有給、配属店舗、教育体制を確認したい方は、薬学生向けの就活サイトを使うと情報を集める助けになります。
どの就活サイトで何を比べられるのかを知りたい方は、こちらで確認してください。
≫薬学生が本当に登録すべき就活サイト|薬剤師免許取得見込みでも利用可能






