

残業代をもらっていない管理薬剤師(薬局長も兼任)
うちの会社は管理薬剤師(薬局長)に残業代は支給されません。
えっ!?管理薬剤師でも残業代ってもらえるんですか!!

このような薬剤師の疑問に答えていきます。
本記事の内容
この記事を読むと次のことがわかります。
- 管理薬剤師に残業代が支払われるべき理由

pharma_di(ファマディー)Follow @pharma_di
転職2回の大手チェーン調剤薬局の管理薬剤師。薬剤師や薬局事務の採用活動にも携わっています。
転職に失敗する薬剤師をゼロにしたいという思いで、自らの経験を基に記事を作成しています。
→詳しい自己紹介
一般薬剤師の残業についてはこちらをご覧ください。
転職するならなるべく残業をしたくないという薬剤向けに、薬剤師の残業理由と残業が多い薬局の特徴について現役管理薬剤師が解説します。残業の多い薬局で稼ぎたいという方も必見です。
管理薬剤師に残業代が支払われるべき理由
薬局の管理薬剤師は残業代がもらえないのでしょうか?
そんなことはありません。
大部分の調剤薬局の管理薬剤師は残業代をもらえる要件を満たしていると考えられます。
『労働基準法における管理監督者の範囲の適正化のために』という、厚生労働省作成のパンフレットがあります。
その本文中には、次のように書かれています。
「管理監督者」は労働条件の決定その他労務管理について経営者と一体的な立場にある者をいい、労働基準法で定められた労働時間、休憩、休日の制限を受けません。
「管理監督者」に当てはまるかどうかは、役職名ではなく、その職務内容、責任と権限、勤務態様等の実態によって判断します。
企業内で管理職とされていても、次に掲げる判断基準に基づき総合的に判断した結果、労働基準法上の「管理監督者」に該当しない場合には、労働基準法で定める労働時間等の規制を受け、時間外割増賃金や休日割増賃金の支払が必要となります。
管理薬剤師=管理者だから残業代を支払う義務は会社にはないというのは、間違いです。
役職名だけで判断するものではなく、仕事内容で判断すべきということです。
管理薬剤師=店長として、薬の管理以外にも薬局の運営業務を行っている管理薬剤師も多いことでしょう。
「管理監督者」と認められるような権限が与えられているのであれば、残業代は支払われません。
しかし、労働基準法上の「管理監督者」に係る判断基準からみて、十分な権限もなく、相応の待遇等も与えられていないと判断される場合には、薬局の管理薬剤師は「管理監督者」には当たらないため、残業代が支払われるべきということです。
2008年の日本マクドナルドの残業訴訟では、店長の労働実態では管理監督者の条件を満たしておらず、残業代の支払い義務があるとされ、大きな話題になりました。
あなたが勤めるの会社(薬局)の管理薬剤師には残業代は支払われていますか?
経営陣の順法意識は高いですか?
まとめ
- 残業代が支払われるかどうかは役職名で決まるものではない
- チェーン薬局の管理薬剤師はほぼ全員が残業代支給の対象と思われる
- 残業代をもらっていない管理薬剤師は大損している可能性あり
あなたは残業代がもらえる会社の薬局と残業代がもらえない会社の薬局のどちらに勤務したいですか?
管理薬剤師にもしっかりと残業代が支給される薬局の方が良いですよね。
年収が高いと思って転職したのに、まさか管理者には残業代が支給されないなんて・・・そんなこと知らなかったと言っても後の祭り。
転職をする前に細かいことをしっかり確認しておきましょう。
でも、薬局見学や面接ではこういった問題はちょっと聞きづらいですね。
自分ではちょっと聞きづらいことはすべてコンサルタントに確認してもらいましょう。
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薬剤師の長時間労働。残業代等の手当が増えるというメリットはありますがデメリットの大きさは計り知れません。ワークライフバランスの悪化は健康を損なうことにつながります。勉強しない薬剤師の評価は下がる一方。昇給や賞与も低くなります。
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