

医師との関係性悪化に心配している薬剤師
どうもうちの薬局と門前の先生の関係性が最近悪いみたいなんです。
疑義照会も嫌がられるし。
どうすれば良くなりますか?

このような薬剤師の疑問に答えていきます。
本記事の内容
この記事を読むと次のことがわかります。
- 近隣の医師と薬局の関係を良くする方法
- やってはいけない事
- 医師と薬局の関係性が良いか悪いかを見分ける方法

pharma_di(ファマディー)Follow @pharma_di
転職2回の大手チェーン調剤薬局の管理薬剤師。薬剤師や薬局事務の採用活動にも携わっています。
転職に失敗する薬剤師をゼロにしたいという思いで、自らの経験を基に記事を作成しています。
→詳しい自己紹介
あなたの薬局の周辺には医療機関が何軒かあると思いますが、それぞれの医師と良い関係を作れているでしょうか?
管理薬剤師なら絶対にやるべき5つの事をまとめました。
まだ管理薬剤師ではないのでわからないという方も、将来のために知っておいて損はありません。
また、門前医療機関との関係性の良い悪いの見分け方を知っていれば転職先選びにも使えます。
近隣の医師と薬局の関係を良くする方法
あなたが勤務している薬局は門前医療機関の先生や近隣の医療機関の先生との関係性はいかがでしょうか?
うまくやっているでしょうか?
医師と薬局の関係を良くする方法
- 定期的に訪問する
- 勉強会を共同で開催する
- 患者さんの情報を共有する
- 調剤ミス・インシデントはどんな小さなことでも報告する
- 忘年会or新年会を合同で行う
定期的に訪問する
何かあっても無くても定期的に顔を出すことはとても大切な事。
何か問題があった時やお願いするときにだけ顔を出されても、医師だって困るのは当然です。
医師との関係性をよくするには、普段からコミニュケーションと取っておくことが最も重要なポイントです。
勉強会を共同で開催する
定期的にコミニュケーションを取るには良い方法です。
医師と管理薬剤師の間だけでなく、それぞれの職員との顔が見える関係性づくりにも役立ちます。
患者さんの情報を共有する
何かクレームがあったとか、対応に困ったなどの患者さんがいたら情報を共有しておきましょう。
問題が大きくなる前に対処が可能となるばかりでなく、信頼関係構築にも役立ちます。
調剤ミス・インシデントはどんな小さなことでも報告する
どんな小さなことでも薬局から医師に報告することにより、医師は安心します。
この薬局は隠さないという事を理解してくれるでしょう。
万一大きな事故が発生してしまった場合でも、力になってくれるはずです。
忘年会or新年会を合同で行う
これも医師と管理薬剤師だけでなくスタッフ間のコミニュケーションづくりに役立ちます。
コロナ後は開催が難しくなってしまったのが残念ですが。
良くするためとはいえ、やってはいけない事
医療機関と薬局は、経済的、機能的、構造的に独立していなければなりません。
これに反することをしてはいけないという事です。
具体的には、
- 経営を一緒にしてはいけない
- 処方の見返りとして金銭の提供をしてはいけない
- 医療機関の従業員だからと、薬代を割引するなどしてはいけない
- 建物の賃借(無償貸与等)をしてはいけない
医師と薬局の関係性が良いか悪いかを見分ける方法
医師と薬局の関係性が上手くいっているのか行っていないのかを見分ける方法はあるでしょうか。
医師と薬局の関係性の悪さはココでわかる
関係性が悪くなっている証拠です。
このまま放置しておくと、最悪の場合次のようなことが起こり得ます。
院外処方の中止です。
これは実際にある話です。
⇒調剤薬局チェーンなら、その薬局を閉めて他へ異動が可能ですが、1薬局のみ営業している個人薬局だと異動もできません。
病院やクリニックのすぐ隣に薬局があるにもかかわらず、院内処方の所ってありませんか?
おそらく過去にトラブルがあったのでしょう。
まとめ
- 近隣の医療機関との関係性は良くしておくべき
- 良くしようと金銭の授受などしてはいけない
- 医療機関との関係性が悪いと最悪の場合処方が出なくなることも
- 転職先を選ぶなら、近隣の医療機関との関係性が良い薬局を
あなたが勤めている薬局もしくは転職先の候補に挙げている薬局は、門前医療機関の先生との関係性はどうでしょうか?
この辺もしっかりと転職前にチェックしておいた方が良いと思います。
もし、あなたが今後長く調剤薬局で仕事をしていこうと考えているのであれば、万が一のリスクに備えて複数薬局を経営している調剤薬局チェーンへの転職をおすすめいたします。
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