

派遣薬剤師として働こうと考えている薬剤師
調剤薬局で派遣薬剤師として働くことになりました。
薬局で働くときに何か注意することや心がけることはありますか?

このような薬剤師の疑問に答えていきます。
本記事の内容
この記事を読むと次のことがわかります。
- こんな薬剤師は即契約終了したい
- ぜひ正社員に採用したかった派遣薬剤師
- 良い働き方をしてくれた派遣薬剤師は次に繋がる

pharma_di(ファマディー)Follow @pharma_di
転職2回の大手チェーン調剤薬局の管理薬剤師。薬剤師や薬局事務の採用活動にも携わっています。
転職に失敗する薬剤師をゼロにしたいという思いで、自らの経験を基に記事を作成しています。
→詳しい自己紹介
切りたい派遣薬剤師と切りたくない派遣薬剤師。あなたが派遣で働くなら切りたくない派遣薬剤師になってください。やり方は簡単です。
派遣薬剤師の実情はこちらをご覧ください
派遣の今後が不安な薬剤師向けに、どんな薬剤師なら派遣で生き残れるのか、生き残るために必要な知識や能力についてまとめました。
こんな薬剤師は即契約終了したい
薬剤師を派遣してもらうのには薬局から薬剤師派遣会社に時給の1.5倍から2倍程度の費用を支払います。
しかも住居や交通費も薬局持ちということもありますから、かなり高額な費用がかかります。
高額な費用をかけているにも関わらず、派遣されてきた薬剤師がこんな人だったら・・・。
その薬局の管理薬剤師は業務開始5分で頭を抱えます。

こちらはウエルカム体制で迎え入れて待っていたのですが・・・
過去にうちの薬局に来てくれた派遣薬剤師さんは良い方も良くない方もいらっしゃいました。
ちょっと紹介してみたいと思います。
こんな派遣薬剤師は契約即終了したい!
- 初日に明日休みが欲しいと言われた。
- 基本的なルール(内規)をお伝えしたが「私は覚えません」と。
- とにかく仕事が遅い。
- 患者さんとの話がかみ合っていない。
- 基本的な薬の知識が不足している。
- ちょっとでも時間が空くと何もせずに動きが止まってしまう。
- 投薬をお願いすると、薬歴の記入が時間内に終わりそうもないので無理ですと断る。
薬歴の記載(しかも電子!)に1人あたり5分もかけていたらそりゃ終わりません。
他の薬剤師が40人に投薬している間に15人くらいしか終わらないのですから。

この時給でこの働きっぷりでは、先が思いやられる・・・そう悩んだことを鮮明に覚えています。
ぜひ正社員に採用したかった派遣薬剤師の特徴

逆に、この派遣薬剤師の契約を終了させるのはもったいない!是非このままうちの薬局の正社員になってほしい!
こんなすばらしい、理想の派遣薬剤師もいました。
契約終了しても正社員として一緒に働きたい!派遣薬剤師の特徴
- 薬局の業務がスムーズに回るように動いてくれる
- 手が空いた時間には「何かやることありますか?」と声をかけてくれる
- そして仕事全般の動きが早くて正確
- 患者さんからの評判が大変良い
- 薬局のスタッフともよく話し、コミニュケーション力が高い
この方は、『派遣は時給が高いですから、時間を無駄にしないように働きます。』と、初日に言ってくれたのです。

完全にこの方に心を掴まれました。
派遣薬剤師として何が求められているのか、何が必要とされているのかを常に考えて行動してくれていたのが本当に良くわかりました。
薬局内で律速になったしまったところを手伝ってくれたり、患者さんからの電話にも出てくれたりと、薬局内の状況を良く見てカバーしてくれます。
この派遣薬剤師は、全く時間を無駄にすることなく仕事をしてくれましたので、かえって時給が安いとすら感じてしまうくらいでした。
良い働き方をしてくれた派遣薬剤師は次に繋がる
当たり前のことかもしれませんが、その当たり前のことができているかできていないかで大きな差が生まれます。
契約完了後の薬剤師派遣会社からのアンケートには、大変素晴らしい仕事ぶりであったことをしっかりと記載しておきました。
また、うちの薬局で派遣が必要になったらこの方を指名したいくらいです。
この先も薬剤師派遣会社にはこの方の良い評判が集まっていくでしょう。
次の仕事もどんどん紹介されていくはずです。
そして、交渉によって高い時給を薬局から引き出すこともできるでしょう。
この薬剤師には実績があるからです。
良い薬剤師を薬局に派遣する⇒薬局で良い仕事をする⇒派遣会社の評判も良くなる⇒次の仕事依頼が増える
派遣会社だって、良い薬剤師を薬局に派遣したいわけです。
派遣薬剤師で働きたいなら、この点を頭に入れて働くだけで他の派遣薬剤師に大きな差をつけることができますよ。
これができていない人が結構多いので、ちょっと気を付けるだけで簡単に追い抜けます。
まとめ
- 派遣薬剤師はちょっと気を付けて働くだけで次の仕事につながりやすくなる
- 次の薬局での仕事ぶりがその次の仕事の時給アップにつながる
- あなたの仕事ぶりによって派遣薬剤師のデメリットを減らすことができる
派遣薬剤師のデメリットについてはこちらにまとめました。
派遣薬剤師のメリットとデメリットについて。派遣薬剤師の時給は3,000円から4,000円が相場。時給3,000円で1日8時間働けば24,000円。月に20日勤務するとして月給480,000円。年収で600万円弱。時給4,000円なら想定年収はなんと844万8000円!
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