

派遣で働きたい薬剤師
調剤薬局はどんな時に派遣薬剤師をお願いするのでしょうか。
同じ薬局に派遣されるのだから、どこから派遣されても時給や条件は同じですよね。

このような薬剤師の疑問に答えていきます。
本記事の内容
この記事を読むと次のことがわかります。
- 調剤薬局が派遣会社に薬剤師の派遣を依頼するのはどんな時か
- 派遣される薬剤師が知っていれば得するポイント

pharma_di(ファマディー)Follow @pharma_di
転職2回の大手チェーン調剤薬局の管理薬剤師。薬剤師や薬局事務の採用活動にも携わっています。
転職に失敗する薬剤師をゼロにしたいという思いで、自らの経験を基に記事を作成しています。
→詳しい自己紹介
調剤薬局が派遣薬剤師を依頼するのは切羽詰まった緊急事態。ということは・・・派遣する側の方が少し強気に出られます。
調剤薬局が派遣会社に薬剤師の派遣を依頼するのはこんな時
薬局の薬剤師が事情によって足りなくなりそう。
近隣の薬局からの応援も難しい。
別の地域からの応援薬剤師も無理。
急に薬剤師を採用しようと思ってもできない・・・。
こんな時にはもう派遣薬剤師を入れるしか手段はありません。
なぜ薬局が派遣薬剤師を入れているのか。
その理由がわかれば働き方で得することができるかもしれません。
まずはどのような理由で薬剤師の派遣をお願いするのか、具体例を見ていきましょう。
薬局が派遣薬剤師を依頼するのはこんな時
- 薬剤師が急に入院をしてしまったので退院するまでの間だけ薬剤師が欲しい。
- 切迫早産で産休に入る時期が予定より早まってしまったので今すぐ薬剤師が欲しい。
- 薬剤師が急に退職することになったので次の薬剤師が決まる間だけ薬剤師が欲しい
- 薬剤師を募集しても採用がうまくいかない。次の薬剤師の採用が決まるまでのつなぎで薬剤師が欲しい。
- 一年間の中で花粉症の時期だけ処方箋が増えるので、その時期だけ薬剤師が欲しい。
- 薬剤師に交代で夏休みを取らせるので、7月~9月の間だけ薬剤師が欲しい。
- 新規開局で処方せん枚数が読めない。落ち着くまでの間だけ薬剤師が欲しい。
- 新卒の入社を予定していたが、国家試験に不合格となってしまったので急遽薬剤師が欲しい。
こういった理由で、薬局は派遣薬剤師を薬剤師派遣会社に依頼します。
派遣薬剤師を依頼すると自社の薬剤師を使う場合よりもかなりの高コストとなってしまいます。
別店舗からの支援や異動で薬剤師を確保できる薬局は、基本的に派遣薬剤師を使うことはありません。
まとめると、派遣薬剤師を依頼しているのはこんな薬局です。
緊急事態が発生したが、薬剤師の採用がうまくいっておらず慢性的に薬剤師不足なので、支援に送り込める薬剤師も異動させられる薬剤師もいない。
薬剤師が派遣会社から派遣されるのはこういった事情のある立場の弱い薬局ということになります。
これはチャンスですね。
薬局は今まさに緊急事態で薬剤師の確保ができていません。
多少の費用を払ってでも派遣をお願いしています。
薬剤師の派遣会社もその辺は理解していますから、薬剤師と派遣会社の取り分をなるべく多くしようと高時給となるように交渉をします。
薬剤師派遣会社は派遣薬剤師の時給相場や直近の派遣事情を良く知っていますが、薬局はそこまで詳しくはないでしょう。
足元を見られやすいという事ですね。※法外な値段を吹っ掛けるという意味ではありません。
この交渉力の高さが、良い薬剤師派遣会社である条件の一つです。
交渉力の高い薬剤師派遣会社
派遣される薬剤師が知っていれば得するポイント
薬局が薬剤師派遣会社に薬剤師の派遣を依頼すると、以下のような流れで派遣する薬剤師が決まります。
- ご登録:貴社のご希望条件をご提示下さい(業務内容・派遣期間・時間帯等)。
- スタッフ選定:ご希望条件に適した派遣スタッフを選定いたします。
- 打ち合わせ:就業条件のご確認をさせていただきます。
- 派遣契約締結:就業条件を確認し派遣契約を締結します。
- 就業開始:就業中も担当者が継続的にスタッフをフォローします。また、派遣契約の更新等、諸手続きは弊社にお任せください。
2のスタッフ選定において、いかにあなたが選ばれるかが鍵ですね。
いくらあなたが派遣薬剤師で働きたいと言っていても、ここで選ばれなければ収入はゼロ。
あなたが選ばれる可能性を高めておくためには、薬局はどのような希望条件を出すのかを知っておく必要があります。
薬局の要望に合わせることができるかどうかで、あなたの派遣薬剤師としての収入が変わってくると言っても過言ではありません。
薬局側の要望と言っても、それほどすごいものではありません。
要望ばかり多すぎると、薬剤師が誰も来てくれなくなってしまいますから、基本的な事だけです。
薬局が薬剤師派遣会社に依頼するときに出す要望(希望条件)
- 基本的な薬剤師の知識があること
- 調剤経験があること
- 電子薬歴が使用できること
- ○○科がメインなので○○科の経験があることが望ましい
- 繁忙期で外来終了時間が遅れることがあるため30分~60分程度残業可能な方
薬局からの要望に沿えるかどうかによって派遣されるかどうかが決まります。日々研鑽を積んで派遣薬剤師として収入アップを目指していきましょう。
派遣薬剤師として得する働き方をするには(まとめ)
- 交渉力のある派遣会社に登録をすること
- 薬局から求められる人材になること
すでに派遣薬剤師として働いている方はこちらも参考になるかもしれません。
派遣薬剤師が薬局で働くときに気を付けるべきポイントをまとめました。これであなたも契約を切られにくい派遣薬剤師になれます。
派遣薬剤師として得する働き方をしたいならこちらに登録
派遣会社の交渉次第で、薬局が住居を用意してくれかも。
住居さえ用意してもらえるならどの地域でも働けるという派遣薬剤師向けの記事です。住居付きの派遣薬剤師求人の探し方がわかります。
薬剤師派遣会社のおすすめを現役管理薬剤師が厳選して5社紹介!派遣会社によって時給や福利厚生に大きな差があります。ここに登録しておけばあなたの派遣薬剤師生活は安泰です。