【最新版】派遣薬剤師の実情│需要は減少から増加へ!必要とされる派遣薬剤師の特徴
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薬剤師派遣の今後が不安な薬剤師

派遣薬剤師の働き方はとても良いなと思っているのですが、今後は厳しいと言われました。

本当ですか?

  • 派遣薬剤師の需要は無いので派遣求人は無い
  • 薬局は経費削減のために派遣を入れたがらない
  • 薬剤師が余ってきているので派遣薬剤師は必要とされていない

あなたはこのようなことを聞いたことはありませんか?

実は、2023年現在派遣薬剤師の需要はコロナ前を上回っています。

pharma

派遣薬剤師として働きたいと考えているなら今がチャンスです。

本記事の内容
 この記事を読むと次のことがわかります。

自己紹介

pharma_di(ファマディー)

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ストーリーズでは内容の濃い情報を発信中≫ ファマディー

全国に300店舗以上運営している大手調剤薬局チェーンの大型店舗で管理薬剤師をしています。

管理薬剤師歴は15年以上。現在は転職サイトの担当者と連絡をとりつつ、中途薬剤師の採用活動にも携わっています。
【私が薬剤師採用のために連絡を取っている≫おすすめの薬剤師転職サイト

面接をした中途薬剤師は軽く100人を超えました。

私は過去2回転職をしていて、1回目は大失敗。ブラック薬局で過ごした数年間は地獄そのもの。

ブラック薬局に入らない方法、そこから脱却した方法を他の薬剤師にも役立ててほしいと思い、当サイト「薬剤師のための転職ブログ・ファマブロ」を始めました。

このサイト内の記事は『過去2回の転職経験』と、『現在の薬剤師採用業務の経験と知見』を基に全て私が1人で書いています。

≫詳しい自己紹介

結論
薬剤師不足の解消が進むにつれて『普通の』派遣薬剤師の需要は減少します。ですが、知識や経験・能力がある突き抜けている薬剤師の派遣需要は無くなりません。

コロナ後の派遣需要の低迷時に派遣で働いていた薬剤師がパート勤務や正社員に切り替えました。その結果、2023年現在で派遣薬剤師の供給が追い付かない状況となっています。

派遣就業をするなら今がチャンスです。

派遣薬剤師の需要が増加してきている理由

派遣薬剤師の需要が増加している理由

コロナ流行による受診控えにより派遣薬剤師の需要が一気に減少しました。それに伴い、今まで派遣で働いていた薬剤師はパートや正社員へと雇用形態を変更しました。

そして2023年、行動制限がなくなり派遣薬剤師の需要が増加してきました。それはコロナ前に派遣で働いていた薬剤師が派遣に戻っていないからです。

派遣で働きたいと考えている薬剤師は今がチャンスです。

派遣の場合、一般的に就業期間は1~3カ月程度と限られてしまいます。それでもパートよりも高い時給で働けるので、派遣は短期間で稼ぎたい薬剤師にオススメの働き方です。

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ただし、派遣薬剤師になるには少なくとも調剤経験が3年くらいは欲しいところ。派遣を入れたい薬局は即戦力を必要としていますので調剤未経験では派遣薬剤師は務まりません。

普通の派遣薬剤師は長期的には需要減少へ

派遣薬剤師は長期的には需要減少へ

派遣薬剤師は地域によりますが、長期的に見ると厳しいです。

調剤薬局が派遣薬剤師の依頼をするのは、薬剤師が不足している緊急事態時です。

薬剤師不足による緊急事態が起こらなければ薬剤師の派遣要請は行われません。

≫調剤薬局が派遣薬剤師を依頼する理由



薬剤師の総数としては、今後数年間は需要と供給が均衡している状況が続くことになるが、長期的に見ると、供給が需要を上回ることが見込まれている。
・薬剤師総数の観点では、今後、現在の水準以上に薬剤師養成が必要となる状況は考えにくい。

平成30年時点での推計ですので、現在ではすでに供給が需要を上回っていることは間違いありません。この中には、地域での偏在も考えられるため・・・との記述もあります。

薬剤師の地域偏在が解消されてしまったら『普通の』派遣薬剤師の需要はほとんど無いでしょう。

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薬剤師が充足していれば、どこの企業(調剤薬局やドラッグストアなど)だってお金をかけてまで普通の薬剤師を派遣してもらおうとは思いませんね。

今後、『普通の』派遣薬剤師の需要は薬剤師の充足と共に減少していき、その傾向は続きます。

ちなみに、単発派遣という選択肢もあります。

派遣薬剤師に必要な知識や能力、経験

派遣薬剤師として必要な知識、能力、経験は派遣就業期間中にプラスアルファのことを薬局に残していける薬剤師です。

派遣薬剤師に必要な知識や能力、経験は調剤薬局で3年程度正社員で働けば身に付きます。でもそれだけでは普通の薬剤師です。

派遣需要が減少するのは『普通の』薬剤師です。

普通の薬剤師のままでは今後派遣で働けなくなる可能性があります。

派遣需要が減少していく普通の薬剤師とは

  • 調剤経験がある
  • 一通りの薬の鑑査や服薬指導ができる

調剤薬局で普通に働けるだけでは、派遣薬剤師としての需要は無くなってしまいます。

薬剤師を派遣してもらうのには薬局から薬剤師派遣会社に時給の1.5倍から2倍程度の費用を支払います。

しかも住居や交通費も薬局持ちということもありますから、かなり高額な費用がかかります。

高額な費用をかけているにも関わらず、派遣されてきた薬剤師がひどい人だったら管理薬剤師は業務開始5分で頭を抱えます。

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こちらはウエルカム体制で迎え入れて待っていたのですが……。

過去にうちの薬局入ってくれた派遣薬剤師さんは良い方も悪い方もいました。

こんな派遣薬剤師は契約即終了したい!

  • 初日に明日休みが欲しいと言われた。
  • 基本的なルール(内規)をお伝えしたが「私は覚えません」と。
  • とにかく仕事が遅い。
  • 患者さんとの話がかみ合っていない。
  • 基本的な薬の知識が不足している。
  • ちょっとでも時間が空くと何もせずに動きが止まってしまう。
  • 投薬をお願いすると、薬歴の記入が時間内に終わりそうもないので無理ですと断る。

薬歴の記載(しかも電子!)に1人あたり5分もかけていたら終わりません。

他の薬剤師が40人に投薬している間に15人くらいしか終わらないのですから。

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この時給でこの働きっぷりでは先が思いやられる…。そう悩んだことを鮮明に覚えています。

今後需要が高まる派遣薬剤師は、薬剤師が充足していても薬局側が派遣して欲しいと思える薬剤師。

具体的には、普通の薬剤師が持っていないような特別な知識や能力、経験がある薬剤師です。

こんな知識が能力がある薬剤師なら今すぐ派遣して欲しい!

  • 薬剤師教育担当の知識と経験があり、新人薬剤師や若手薬剤師の指導ができる薬剤師
  • 派遣期間中に営業活動を行い、処方せん獲得や在宅施設獲得などの実績を残せる薬剤師
  • 薬局の設計から什器・調剤機器の選定まで新規開局のアドバイスができる薬剤師
  • 第三者目線薬局内の問題点を洗い出し、改善点を挙げて改善までサポートできる薬剤師
  • 調剤事故、調剤過誤の防止のための立案、実行ができる薬剤師
  • 電子薬歴の導入時に、メーカー並みの知識があり他の薬剤師に教えることができる薬剤師
  • 自社のECサイトの売上を増加させるためのサポートができる薬剤師
  • 個人薬局や中小薬局向けに経営支援・管理ができる薬剤師
  • 薬剤師の採用活動の支援ができる薬剤師
  • 新たな収益モデルを構築できる薬剤師
  • マーケティングができる薬剤師
  • 薬剤師のキャリア形成支援ができる薬剤師
  • 薬局経営をしていた薬剤師
  • 薬局M&Aの経験のある薬剤師
  • 人事部や経理部の経験がある薬剤師
派遣就業中に調剤以外でプラスαを薬局に残していってくれる薬剤師ならどこでも欲しがります。[/char]

自社の薬剤師だけでは知識や経験が足りないという時に、こういった能力を持った薬剤師なら派遣をお願いするでしょう。

『コンサル』ができる薬剤師の派遣需要が今後増加していくのは間違いありません。

普通の派遣薬剤師の需要は減り続け、時給も下がります。

それに対してコンサルのような特別な知識や能力のある薬剤師は、需要は高まり時給も上がります。

あなたも『コンサル』ができる薬剤師を目指しませんか?

コンサルができるような特別な薬剤師になるにはキャリアアップが必要です。

≫薬剤師のキャリアアップ方法

≫転職をしない薬剤師はリスクが大きい

異動や転職で知識や経験を積むのも良いキャリアアップの手段です。

【最新版】派遣薬剤師の実情│需要は減少から増加!必要とされる派遣薬剤師の特徴(まとめ)

【最新版】派遣薬剤師の実情│需要は減少から増加!必要とされる派遣薬剤師の特徴(まとめ)

  • 2023年現在、コロナ前を上回る水準の派遣薬剤師求人があるので大チャンス
  • 長期的に見れば『普通の』薬剤師の派遣需要は減少し時給も低下傾向に
  • コンサルができるような能力・知識・経験のある薬剤師の派遣需要は今後も増加する
  • 派遣薬剤師として生き残るためには、他の薬剤師が持っていない能力や知識で差をつける必要がある

 今の職場(薬局・ドラッグストア・病院)でキャリアアップできないと感じたら