管理薬剤師には絶対になりたくない?

責任者、管理者、店長、薬局長、マネージャーなど薬局の責任者の呼び方はいろいろありますが、責任のある役職に就きたい薬剤師は圧倒的に少数派。

薬局を実地に管理する者として薬機法上では管理薬剤師(いわゆる管薬)を置く必要があるのはご存知の通りです。

うちの会社の若手薬剤師に聞いてみましたが、チャンスがあれば管理薬剤師になりたいという消極的賛成の人を含めても役職に就きたいという人は少ないですね。
管理薬剤師になりたいと思っている薬剤師にとってはチャンスと言えるでしょう。

管理薬剤師になるのに必要な要件

薬剤師であれば他に要件はありません。

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管理薬剤師になれるのは何年目?

管理薬剤師になるのに必要な経験年数は特に定められていません。
できるできないは別として、新卒でも管理薬剤師になることはできます。
通常、3年から5年の薬剤師経験があり、薬局内の仕事が一通りできるようになっていて仕事ぶりや適性が評価され、かつ管理薬剤師のポストに空きが出れば声がかかるのが一般的です。
30歳くらいの中堅薬剤師には、管理薬剤師になってほしいという声がそろそろかかる頃でしょう。

管理薬剤師になって欲しいという声がかかったら嫌だなと思っている薬剤師はどのように考えているのでしょうか。

管理薬剤師になりたくないという薬剤師の考え

  • なんだか見ていて仕事が大変そう
  • 休日出勤などで休みが取りにくそう
  • 調剤ミスなど何か問題が起きた時にいろいろやらなくてはいけないのが大変
  • 処方元の医師と面会するのが嫌
  • 人に指示を出すのは苦手
若手薬剤師の話を聞いていると、自分の上司(管理薬剤師)の働き方のイメージが強くついてしまっているようでした。管理薬剤師が大変そうに仕事をしていたら、管理薬剤師手当が少しついたくらいで誰もやりたいとは思いませんよね。

本当のところ管理薬剤師ってどうなの?

結局はやり方次第。

全部自分で仕事を背負ってしまえば大変ですし、薬剤師、事務を育てて権限を委譲していけばそこまで大変ではありません。スタッフが成長してくれればそのまま自身の評価にも直結していきます。
管理薬剤師になったとたんにあれもこれもと従来のやり方を変えてしまいますとスタッフが混乱をしてしまいますし、最悪の場合スタッフから総スカンを食らいます。
そうなってしまいますと薬局運営どころの話ではなくなってしまいますね。

スタッフと相談し、意見を聞きながらも少しずつ自分が思い描く薬局に近づけていく。

これが一番大切です。

うまくやれば自分の考えを反映させていけますのでやりがいがあります。

私としてはチャンスがあるのであればぜひ管理薬剤師をやっておいて欲しい。

そう思います。
管理薬剤師の話が来ていて受けようか断ろうか悩んでいる方のために管理薬剤師のメリットとデメリットをまとめてみましょう。

管理薬剤師のメリット

  • やりがいがある
  • 業務知識の幅が広がる
  • 管理薬剤師手当がもらえる
  • ある程度自分の考えを反映させられる(うまくやれば)
  • 管理薬剤師経験があると転職時い有利
  • よほど大きな問題を起こさない限り、一般職に降格させられることはない
  • 管理薬剤師だけに責任を押し付けられるようなことはまずない。(自らが法を犯すようなことをしていれば別)
管理薬剤師は大変そうに見えると思いますが、やってみると意外となんとかなるものです。
管理薬剤師になった場合のデメリットについても確認しておきましょう。

管理薬剤師のデメリット

  • 業務の幅が広がり負担が増える
  • シフト作成などスタッフ間の調整が必要
  • 売上・予算等のノルマがある場合も
  • 原則他薬局での保険調剤ができない
  • 上からと下からの板挟み状態になる可能性もある
管理薬剤師になるデメリットも挙げましたが、やり方次第でデメリットを小さくすることは十分可能です。

管理薬剤師と薬局長の違い

管理薬剤師と薬局長(薬局責任者)が別という場合もあります。

管理薬剤師は薬剤師のみ(法的根拠あり)
薬局長(薬局責任者)は非薬剤師でも可(法的根拠なし)

法的な管理は薬剤師しかなることができない管理薬剤師に任せ、シフト作成などの労務管理は非薬剤師でもできる薬局長がやるという会社もあります。
また、まずは管理薬剤師だけやってもらい、慣れてきた頃に薬局長業務もやっていくというパターンもあります。

管理薬剤師は残業がつかない?

管理薬剤師は残業がつかないことをデメリットに挙げている方もいますが、そんなことはありません。

会社が管理薬剤師にどこまで裁量を与えているかで決まります。

もし、自分に管理薬剤師にならないかという話が来たら、どこまで業務を求められているのかを確認しましょう。
そして自社の就業規則等で管理薬剤師手当の額や残業代の有無を確認し、管理薬剤師になるかならないかを総合的に判断しましょう。
迷うくらいであればぜひ管理薬剤師を経験してほしいと思います。
このままずっと定年まで一般薬剤師で良いですか?
管理薬剤師にならないことのほうがずっとデメリットが大きいですよ。