調剤薬局業界は将来10~20社程度までM&Aで集約

調剤薬局は全国に5万軒以上。上位の占有率はまだ低く今後さらに集約していくと言われています。将来的には10~20社程度に集約されていくとみています。

その要因は以下の通りです。

調剤薬局の経営難

調剤報酬改定の影響をまともに受けた薬局は利益が減少もしくは赤字のところも出ています。

特に地域支援体制加算の算定ができていない薬局、後発医薬品調剤体制加算ができていない薬局は特に厳しいはずです。

後発品の在庫の増加、在宅医療の実施などハードルは高まるばかりです。

将来倒産してしまうくらいなら少しでも利益が出ているうちに身売りしようと考えてもおかしくありません。

薬剤師の採用難

慢性的な薬剤師不足は今も続いています。

知名度のない小規模薬局は新卒薬剤師の獲得は困難を極めています。

正社員薬剤師の採用ができない薬局はパート薬剤師派遣薬剤師でやりくりしています。割高な人件費が経営を圧迫します。

利益が出ている今のうちに大手傘下へという流れも納得です。

後継者不在

社長が薬剤師。または夫婦で薬剤師といういわゆるパパママ薬局です。

利益が出ていても後継者がいないという理由で閉局せざるを得ない薬局は買収の対象となります。

医薬品の割引率(納入価)

大手調剤薬局チェーンと個人経営の薬局では医薬品の納入価(割引率)には大きな差があります。

大手調剤薬局チェーン傘下に入ることで納入価が下がり利益押し上げられます。

働く薬局について、薬剤師が今チェックすべき点

転職を考えている薬剤師へ 転職先の選択は慎重に

今後さらに調剤薬局業界でM&A(合併・買収)が進むことは間違いありません。せっかく別の会社に転職したのにM&Aされて同じ会社になってしまった・・・・

笑えません。

そうならないように転職先の選択は慎重に行いましょう。

参考⇒M&A(買収と合併)をする調剤薬局とされる調剤薬局 調べる手段3つ

転職を考えていない薬剤師でも以下の項目をチェック

経営状況をチェック

今働いている薬局(会社全体)の経営状況はどうでしょうか。今後のためにも確認しておきましょう。

売上高は伸びているでしょうか。処方せん受付回数は増えているでしょうか。処方せん単価の推移はどうでしょうか。

他にも人件費は増えすぎていないかどうか、必要な投資(レセコン、調剤機器、鑑査機器、電子薬歴など)はされているかどうかなど。過去からの推移を見ておく必要があります。

今現在、会社全体が赤字だと今後も利益が出る可能性は低いでしょう。薬局は国の政策(調剤報酬)によって収入が大きく変わってきます。財政難ですから調剤報酬の伸びが抑えられる方向なのは間違いありません。

ボーナスのカット、給料の未払いが表面化する前に脱出する準備をしておきましょう。

後継者の有無をチェック

現社長に後継者はいますか?社長本人も薬剤師としてバリバリ働いているような小規模経営の薬局は特に注意が必要です。

新卒薬剤師の採用状況をチェック

ここ数年間に何人の新卒薬剤師が入社してきていますか?

会社の規模に応じてコンスタントに入社していれば問題ありませんが、例えば5年間新卒薬剤師が入社していないという薬局は薬剤師の獲得が難航しているとみて間違いありません。

医薬品の納入価をチェック

卸から医薬品を購入する際何%引きで納入されているでしょうか?薬の割引率が1桁%なんていう薬局はだいぶ高く買わされていると言えます。

生き残る薬局にいないと大変なことに

大手調剤薬局のみを推奨しているわけではありませんが、今後生き残る薬局に乗っていないといろいろ大変なことになりそうです。

勤めている薬局が買収されたことによる薬剤師の不満よくある6つ

変な予兆があればいつでも脱出できるように準備だけはしておきましょう。