

エリアマネージャーに転職したい薬剤師
せっかくなら上を目指したいです。今の薬局だと上に行けなくて。
エリアマネージャーに転職したいのですがどうでしょうか?

他社に転職したいエリアマネージャー(薬剤師)
今の薬局の経営方針が理解できません。
こんなおかしい指示を下に伝えるのはもう嫌になりました。エリアマネージャーとして転職可能でしょうか?

このような薬剤師の疑問に答えていきます。
本記事の内容
この記事を読むと次のことがわかります。
- エリアマネージャー(ブロック長・エリア長)の仕事内容
- エリアマネージャーに必要な能力
- エリアマネージャーの年収
- エリアマネージャーに転職する時の注意点

pharma_di(ファマディー)Follow @pharma_di
転職2回の大手チェーン調剤薬局の管理薬剤師。薬剤師や薬局事務の採用活動にも携わっています。
転職に失敗する薬剤師をゼロにしたいという思いで、自らの経験を基に記事を作成しています。
→詳しい自己紹介
エリアマネージャーの仕事は自由度が高く責任があるやりがいのある仕事。成果をだせば年収は1,000万円超えも狙えます。エリアマネージャー→エリアマネージャーの転職も可能です。
エリアマネージャー(ブロック長・エリア長)の仕事内容
エリアマネージャーとは複数の薬局や店舗を統括する役割を持つ人のことで、会社によってはブロック長やエリア長とも呼ばれています。
薬剤師の役職の違いについて知りたい薬剤師向けの記事です。管理薬剤師とは何か、管理薬剤師と薬局長(店長)の違い、管理薬剤師とエリアマネージャー(ブロック長・支店長)の違い<についてまとめました。ぜひご覧ください。
会社にもよりますが、おおむね5~15薬局ほどを管理します。
複数の薬局の管理薬剤師を経験した人が昇進してエリアマネージャーになることが多いですが、合併した会社の社長がそのままエリアマネージャーに留まることも少なくありません。
管理薬剤師は薬剤師であることが必須ですが、エリアマネージャは非薬剤師でもできますので、非薬剤師の専門部隊がエリアマネージャーをしている薬局もあります。
どんな仕事をしているかをまとめてみます。
エリアマネージャーの仕事内容・業務内容
エリアマネージャは、自分が管理している薬局の責任者(管理薬剤師・薬局長)に対して指示を出すのが主な仕事です。
とはいえ上からの指示をそのまま下へ伝えるだけならエリアマネージャーは不要です。
ただ同じことを言うだけでなく、自らの考えや気持ちと共に指示を出さなくてはいけません。
そうでないと下は動きません。
とはいっても、下から指示に対して反発が来ることも多々ありますのでうまく対処していく必要があります。

結構大変そうな仕事です。ザ・中間管理職です。
エリアマネージャーの業務内容(社内)
- 本部からの指示を伝える
- 業績管理
- 薬局運営への助言・サポート
- 薬剤師の支援(ヘルプ)の調整
- 他薬局の支援(ヘルプ)に自分が入る
- エリア会議主催
- 従業員のケア
- マーケティング
- 新規出店・新店舗立ち上げ
社内的な仕事だけでなく、医療機関や卸への訪問といった外部の人達と会うという重要な仕事もあります。
そういう意味では営業のような仕事とも言えます。
エリアマネージャーの業務内容(社外)
- 薬剤師の採用活動
- 事務の採用活動
- 医療機関訪問
- 医薬品卸訪問
エリアマネージャーの働き方
エリアマネージャーは上から言われたことをやるというよりは、自らが管理しているエリアの問題を解決し、発展させて利益をもたらすにはどうすれば良いかという視点で自分で考えて動くという仕事です。
社員の要望を聞いてなんでもいう事を聞いているだけではいけません。具体的に、各薬局の売上を拡大させて利益を出すにはどうすればよいか、在庫管理はどうすれば良いか、エリア内でどのように解決すれば良いかを自分が中心となって各薬局の責任者とともに考え行動させていかなくてはいけません。
エリアマネージャーに向いているのはこんな人
各薬局、エリアの問題を解決していかなくてはいけませんから、エリアマネージャーは現場の仕事内容を熟知していることが大切です。
また、利益を上げるにはどうするかを常に考えなければなりません。
各薬局の従業員の声を全て聞いてはいはい言っているだけでは務まりません。時には厳しさも必要です。
コミニュケーション能力とともに経営管理能力が必要です。
各薬局を回りますから車での移動が多くなりがちです。
エリアの範囲が広い場合は泊りの仕事も多くなるでしょう。
仕事場所や時間が不規則に変わっても大丈夫な人でないと務まりません。
エリアマネージャーは仕事の自由度が高いので、自身でしっかりと行動計画を立てて結果を出していくことが求められます。自らを律することができる人が向いていると言えます。
エリアマネージャーの年収
エリアマネージャーの年収は600万円から800万円程度(年齢にもよります)。
標準的なエリアマネージャーの年収は薬局責任者の年収に毛が生えた程度と考えておいてください。
エリアマネージャーは管理職とされていて残業代が支給されないことがほとんどですから、残業が多い薬局の責任者よりも年収が低いという事は珍しくありません。
残業代をもらっていない管理薬剤師向けの記事です。管理薬剤師に残業代が支払われるべき理由がわかります。薬局の管理薬剤師には残業代が支給されるべき。もらっていない管理薬剤師は年収で50万円以上の差が付くことも。
また、エリアマネージャーの評価は成果で決まります。
結果を出しているエリアマネージャーの年収は1,000万円近くまでさらに上昇します。
非常に忙しく大変な役職ですが、薬局責任者よりも比較的自由度が高く、責任とやりがいの多い仕事ですので是非エリアマネージャーを目指してみてください。
エリアマネージャーに転職する際の注意点
エリアマネージャーの採用条件として複数店舗での管理薬剤師経験、エリアマネージャーの経験有とされていることがほとんどです。
エリアマネージャーの経験がある薬剤師は、ぜひ今までの実績をまとめて面接でアピールをしてください。アピールには数字による実績(成果)が必要です。
業務範囲や担当薬局数は会社によって大きく異なりますので、しっかり確認をすることが大切です。管理するエリアが今までよりも大幅に広がる可能性もあります。
エリアマネージャーの経験が無い薬剤師の場合、エリアマネージャーとして採用されるのは難しいかもしれません。
その場合でも、管理薬剤師を1~2年ほど経験した後にエリアマネージャーに昇進するという方法もあります。
いきなりエリアマネージャーで入社するよりも、管理薬剤師として働いてその会社の仕組みを理解してからエリアマネージャーになった方がその後の仕事がしやすいのではないでしょうか。
まとめ
- エリアマネージャーの仕事内容は多岐にわたり自由度が高い反面、自分で結果を出していかなければならない
- 年収は薬局責任者を少し上回る程度だが、結果を出しているエリアマネージャーの年収は1,000万円くらいまで上昇
- エリアマネージャーの求人は少ないが、転職後に昇進することも可能だしその方が仕事をしやすくなる
エリアマネージャーはとてもやりがいのある仕事です。
自分のやり方次第でエリアが大きく成長するかもしれません。
実績・成果があがればそれだけ給与や賞与に反映されやすいのもエリアマネージャーの特徴です。
各薬局を飛びまわり、さっそうと現れて薬局長とともに問題点を解決させていく。
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但し、エリアマネージャーの求人は極めて少ないので、自力で探すのは困難です。
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