

今の薬局から転職したいと思っている薬剤師1年目
今の薬局はもう耐えられません。完全に就職で失敗しました。
まだ薬剤師1年目ですが転職しても大丈夫でしょうか?
やっぱりもう少し我慢したほうが良いですか?

このような薬剤師の疑問に答えていきます。
本記事の内容
この記事を読むと次のことがわかります。
- 新卒薬剤師が転職するなら早い方が良い3つの理由
- 薬剤師が1年目で転職しても本当に大丈夫?
- 薬剤師1年目で転職するときに注意すべき点

pharma_di(ファマディー)Follow @pharma_di
転職2回の大手チェーン調剤薬局の管理薬剤師。薬剤師や薬局事務の採用活動にも携わっています。
転職に失敗する薬剤師をゼロにしたいという思いで、自らの経験を基に記事を作成しています。
→詳しい自己紹介
薬剤師1年目で転職をすることは全く問題ありません。むしろ変な薬局からはすぐに転職すべき。
但し、次は長く働けるしっかりとした薬局を探しましょうね。
入社3か月後や半年後でも転職可能!転職は早い方が良い3つの理由
あなたがせっかく就職した会社(薬局・ドラッグストア)や病院に対し、「あれ?なんかおかしい?」と思うことが出てきているのではないでしょうか。
とはいえ、「あれ?なんかおかしい?」が本当におかしいことなのか、それが普通の事なのかは、経験が少ない新卒の薬剤師には判断するのは難しいと思います。
そんな時にはぜひ同期の薬剤師や学生時代の友人に相談してみましょう。
同じ会社であっても、配属先によって全く環境が違うのは良くある話です。
相談した結果、あなたが疑問に思う点が第三者から見ても明らかにおかしいなら、すぐさまその職場を離れるべきです。
新卒の薬剤師が1年目で転職をしても大丈夫です。
しかも早い方が得です。
なぜ入社1年目の薬剤師が転職をしても大丈夫なのか、薬剤師の転職が早い方が良いのか、その理由をまとめました。
- 入社1年目の教育が最重要
- 新卒は転職に有利
- 体調悪化のリスク
入社1年目の教育が最重要
薬科大学を卒業して、国家試験にも合格して晴れて薬剤師として入社したあなた。
実習で経験があるとはいえ、仕事となるとまた覚えることがたくさんで大変な思いをしていると思います。
薬剤師教育において、入社1年目の教育が最も重要です。
この大事な時に、しっかり教育を受けることができたかどうか。
薬剤師としての基礎を作れたかどうか。
これが、今後の薬剤師人生に大きく影響してきます。
にもかかわらず、
『仕事ができないレッテルを貼ってくる』
『今は忙しいからと教えてくれない』
『それ前も教えたよね。』
『なんでこんなこともできないの?』
『大学で何を学んできた?』と嫌味を言われたり。
そんな環境に置かれてしまっては成長できません。
入社1年目をいかに有意義なものとするかが重要なのに、今の職場でそれが叶わない。
あなたにとって大変不幸なことです。
そんな職場に何年いても無駄です。
あなたはまだまだ吸収力が高く、これからの人材。
疑問を持ちながら仕事をするのは、1年目の薬剤師にとってマイナスでしかありません。
すぐに転職を考えたほうが良いでしょう。
新卒は転職に有利
でも、まだ入社したてで薬剤師としての経験がほとんどないのに転職できるのかと疑問に思うかたもいるでしょう。
事実、薬剤師1年目の転職は有利です。
薬科大を卒業してすぐの薬剤師は当たりまえですが、まだ若い。
これからの世代です。
あなたは、たまたま就職先選びに失敗(配属先ガチャにはずれた)だけですから、転職理由や転職の早さは問題にはなりません。
体調悪化のリスク
このままモヤモヤした気持ちで仕事を続けると体調が悪化してしまうリスクがあります。
薬剤師1年目は多くの事を覚えなければなりません。
その上、上司や同僚からの余計なストレスやプレッシャーがかかったら、心も身体も悲鳴を上げてしまいます。
そうなってしまう前に、今の職場が明らかにおかしいと思えばすぐに離れるべき。
体を壊してまで仕事をする意味なんて全くありません。

薬剤師の主な職場である調剤薬局は全国に60,000軒以上。
今よりもマシな職場なんて星の数ほどたくさんあります。
おかしいと思いながら頑張れますか?
無理して体を壊してまで頑張りますか?
入社して3か月で辞めたって良いですし、入社半年で辞めたって大丈夫です。
薬剤師が1年目で転職しても本当に大丈夫?
新卒薬剤師が1年目が転職しても本当に問題はないのでしょうか?

でも、本当に大丈夫ですか?1年目で転職しない方が良いという話をよく聞きます。
ネット上にもいろんな記事があるので心配になるんですけど・・・
薬剤師1年目の転職に対するコメント これって本当?
- 入社1年目の転職は不利になりますので避けましょう
- 採用担当者に対してイメージが良くないので1年目の転職はやめた方が良いでしょう
- 1年間は仕事がつらくても耐えて2年目以降に転職をしましょう
採用担当者から言わせていただくと、これらは全て間違いです。
薬剤師1年目の転職でも問題ありません。
新卒薬剤師が入社1年目で転職しても問題ない理由
- 薬剤師が1年目で転職しても今後の薬剤師人生において不利になることは無い
- 採用担当者に対してのイメージが悪くなることは無い
- 2年目以降の転職なら良いなんてこともない
薬剤師が1年目で転職しても今後の薬剤師人生において不利になることは無い
薬剤師が1年目で転職しても大丈夫です。
薬剤師が1年目で転職しても、経歴に傷がつくことはありません。
『あの薬剤師は病院を1年目で辞めた』とか、『薬局を1年目で辞めた人』などと呼ばれることはありません。
薬剤師の3割は3年以内に転職をしていますし、留年、浪人、国師浪人をしている人も多いので年齢だってバラバラ。
周りにそんなことを気にする薬剤師はいませんので安心してください。
薬剤師1年目で転職をしてきた薬剤師がうちの会社にもいます。
その薬剤師が薬局で不利益をこうむったり、評価が悪かったり、昇進・昇格が遅れるということは一切ありません。
新卒からずっといる薬剤師であろうが中途入社であろうが、今後の昇進や昇格に対する影響は全くありません。
その薬剤師曰く、「強いて不利な点を挙げるとすれば、同期がいないことだけ」だそうです。
入社1年目や2年目くらいまでは同期の薬剤師とのつながりがありますが、その後はだんだん疎遠になっていくことがほとんど。
社内に同期がいないことは長期的にみればデメリットにはなりません。
生涯賃金に大きな影響が出ることもありません。
生涯賃金に大きな影響が出てしまうのは、40代や50代で転職をすることによって退職金が大幅に減額となってしまう場合です。
薬剤師1年目での転職では生涯賃金への影響は無視できるレベルであり、問題ありません。
1年目の転職でも採用担当者に対してイメージが悪くなることは無い
「この薬剤師は1年目での転職だからやめておこう。」
「この薬剤師は2年目での転職だから採用しよう。」
ごく一部の採用担当者は1年目の転職に悪いイメージを持っているかもしれませんがほとんど問題にはなりません。
その調剤薬局や病院だって、入社1年以内に薬剤師が退職しているはずです。
新卒で入社した薬剤師の全員が定年まで転職せずに勤務し続ける薬局なんて存在しません。
ミスマッチが起きてしまうことは採用担当者なら誰もが知っていること。
伸びしろがたくさんある若い薬剤師が、1年目に転職しようとしているだけで採用しないということにはまずなりません。
採用担当者に良いイメージを持って欲しいから一年間我慢して2年目に転職することの意味はほぼ無いと考えてください。
1年目の薬剤師に対して教育をしている暇もないくらい忙しい薬局は即戦力の薬剤師を欲しがります。
薬剤師1年目の採用を避ける薬局もあるでしょう。
ですが、もしあなたがそのような教育もできない薬局に転職をしたところで今後の成長が期待できるでしょうか。
1年目の薬剤師に対しても2年目の薬剤師に対しても、しっかりと教育研修ができる薬局に転職したほうが将来的にも良いのではないでしょうか。
教える暇もない忙しい薬局を事前に避けることができるので、むしろ1年目の転職の方が良いとも言えますね。
『どうせまたすぐに辞めるのではないか。』
『うちの薬局では続かないのではないか』
と思われてしまうのではと心配する方もいると思います。
ですが、大丈夫です。
3年目の薬剤師でも5年目の薬剤師でも、辞めるときは1年以内に辞めていきます。
だから1年目の薬剤師だからダメということはありません。
採用を躊躇するのは1年目で転職をしようとしている薬剤師ではなく、転職を何度も短期間に繰り返している薬剤師と、転職理由が理解できない薬剤師です。
転職癖ありとかジョブホッパー薬剤師と呼ばれるようになぜ一部の薬剤師は転職を繰り返すのでしょうか?転職を繰り返している薬剤師の特徴と不利になる点をまとめました。転職を繰り返す薬剤師にならないためにはとにかく転職を失敗しないことです。ぜひご覧ください。
1年目で転職する薬剤師よりも、短期間で転職を繰り返す薬剤師の方が採用担当者は悪い印象を持ちます。

薬剤師経験のある人が転職活動をして、色々調べて入った薬局を1年未満で辞めるっておかしいですよね。
こんな薬剤師に比べたら1年目での転職なんてかわいいものです。
1年目の転職を我慢してまで、耐える意味はない
人間関係、長時間勤務、教えてもらえない・・・
薬局の人間関係や雰囲気を調べるのは難しいもの。求人情報にも本当のところは書かれていません。ではどのように調べればよいのでしょうか。この記事では薬局の雰囲気や人間関係を見抜く方法をまとめました。ぜひご覧ください。
パワハラを受けている薬剤師向けの記事です。パワーハラスメントの定義、パワハラを受けたらどうすればよいか、今後のためのパワハラのない職場の探し方がわかります。ぜひご覧ください。
こんな薬局で働き続ける方が、あなたにとって最大の不利益ではないでしょうか。
こうしている間にも他の薬剤師はどんどん成長していきます。
変な職場に配属されてしまって、そこで我慢して勉強して薬剤師一人前になろうという気がおきますか?
おきませんよね。
変な薬局で無理に我慢をする必要はありません。
体調を壊してしまう前に、早く次の薬局を見つけて薬剤師として成長していきましょう。
早めの転職がプラス
転職の時期が今後の薬剤師人生において不利になることは一切ありません。
私は新卒1年目で転職を考え、実際に2年目で転職をしました。それでも、今に至るまで不利になったことは全くありません。
断言します。
むしろ、前職、前々職の会社の薬局がいかに変だったかということを知ることができたので、現在の薬局運営に大きく生かすことができています。
薬剤師人生にとって転職はプラスになったと言えます。
新卒薬剤師が入社1年目で転職しても問題ない理由(まとめ)
- 薬剤師が1年目で転職しても今後の薬剤師人生において不利になることは無い
- 採用担当者に対してのイメージが悪くなることは無い
- 2年目以降の転職なら良いなんてこともない
- むしろ転職の経験は今後に活かせる
- 転職をするなら早いほうがよい
- 変な薬局で働き続ける方が薬剤師人生にとって不利
薬剤師1年目で転職するときに注意すべき点
薬剤師1年目の転職で注意すべき点
- 正しい手順で転職活動を行うこと
- 長く働ける職場をじっくり選ぶこと
- ブランク(無職の期間)をつくらない
- 実際に働く薬局を自分の目で見て感じること
正しい手順で転職活動を行うこと
薬剤師1年目だからということではありませんが、薬剤師の転職には正しい手順があります。
転職に失敗しないようにするには正しい手順で転職活動を進めていく。これが大切です。
薬剤師が転職を成功させるために絶対に踏むべき正しい手順(流れ)で書いた通りに転職活動を進めていきましょう。
私はこの転職手順どおりにしなかったことで1回目の転職は失敗しています。
薬剤師が転職を成功させるための正しい転職方法の手順(流れ)を知れば、あなたの転職は成功すること間違いなし。間違えると転職に失敗して大変なことに・・・
転職で失敗をしてしまうと心が折れます。
だから、あなたには転職で失敗をしてほしくないのです。
長く働ける職場をじっくり選ぶこと
次の職場選びに失敗してしまうとまた転職をしなくてはなりません。
ここでの転職活動は非常に重要です。
長く働ける職場をじっくり探しましょう。
薬局の環境が良いことも大事ですが、長く働き続けることができる会社の条件にはいろいろあります。将来性、社長の考え、コンプライアンス、薬剤師のキャリアプランなど様々な視点をもって転職先を探していきましょう。
転職先の薬局の選び方がわからない薬剤師向けの記事です。薬剤師が薬局に転職するときの選び方7つのポイント、転職するならどんな薬局がおすすめかがわかります。ぜひご覧ください。
とはいえ、ここを見抜くのは大変です。
マイナビ薬剤師やファルマスタッフ
、薬キャリ
などの担当者におすすめの会社をいくつか紹介してもらい、その中から選ぶと良いでしょう。
ブランク(無職の期間)をつくらない
ブランクがある薬剤師は、理由によっては採用担当者に悪い印象を持たれます。
退職の話を切り出しつつ、転職活動を始めましょう。
薬局の辞め方を知りたい、退職の切り出し方で悩んでいる薬剤師向けの記事です。上手な退職の伝え方・切り出し方、退職を伝えるときに気を付けること、退職を切り出してからの流れがわかります。
実際に働く薬局を自分の目で見て感じること
就職活動ではどの会社に入るかを考えていたと思いますが、転職ではどの薬局に入るかに変わります。
同じ会社の薬局でもA店はすごく人間関係がよいがB店は悪い。C店は残業なんてほぼ無いが、D店は毎日遅くまで残業ばかり。
就活の時は、A店からD店のうちのどの薬局に配属されるか知らされていなかったと思います。
転職だと、「A店が良い」と決めることもできるのです。
すでに薬剤師として経験があるあなたなら、薬局見学に行くと学生の時には見えなかったものが見えてくるはずです。
転職を考えている薬剤師向けに薬局見学で見るべきチェックポイントをまとめました。自分が勤務する職場の見学は必須です。なんとなく見学するのではなく見るべきところを良く見ましょう。転職成功のカギは現地調査です。
こういった転職活動を可能にするのが、薬剤師転職サイトです。
登録すれば、転職活動に関する全てのサポートを無料で受けることができます。
具体的には、求人の紹介、薬局見学の申し込みや日程調整の代行、面接対策、面接や薬局見学への同行などが全て無料です。
薬剤師転職エージェントについて知りたい薬剤師向けの記事です。薬剤師転職エージェントっていったい何をしてくれるのか、電話がかかってきたら何を話せばよいのかがわかります。ぜひご覧ください。
薬剤師転職サイトを利用しなくても転職はできますが、それで私は転職に失敗しました。
ここに登録しておけば失敗しないという薬剤師転職サイトのリンクを一応貼っておきます。
転職に失敗したくない新卒薬剤師におすすめの薬剤師転職サイト
薬剤師が1年目で転職しても問題ない理由、1年目で転職するときに注意すべき点について書いてきました。我慢して、無理して体調を崩してしまう前に、正しい手順で転職活動を行いましょう。
新卒薬剤師の1年目で転職しても大丈夫です
薬剤師として成長し患者さんの役に立ってください。
応援しています。